話しかけても無視されるのは、親の関わり方が影響しているかもしれません。ミスコミュニケーションが続くと親子関係に影響が出てきてしまいます。この記事では、小学生の子どもが無視する理由を解説し、気持ちを引き出す質問の仕方を紹介します。
【目次】
1.子どもに無視される理由が分からなくて困る
2.子どもが話しかけても無視する理由
3.子どもの気持ちを引き出す質問の仕方
1.子どもに無視される理由が分からなくて困る
聞こえているのかいないのか、何度も呼んでいるのに無視をされては困ってしまいますよね?
そんな時は、ママの質問の仕方を工夫すると子どもの気持ちが引き出せて会話ができるようになりますよ。
そもそも返事をしないのだからルールを決めるどころではない!
と思ったお母さんに、今回は子どもが無視をする理由と子どもの気持ちを引き出す質問の仕方について解説していきます。

我が家の子どもの困った行動ナンバーワンは、子どもに話しかけても無視されることでした。
小学2年生で不登校の息子は、毎日YouTubeを見て過ごしています。
YouTubeに没頭して返事をしないので予定通りに進まず私はイライラ、同じことの繰り返しで解決しない問題に困り果てていました。
要件を伝えても希望を聞いても返事も答えも返ってこない。
伝わったのかどうか、どうしたいのか子どもの気持ちが分かりません。
小学生になったし、気持ちを伝えて話し合いができるような関係にしたいと思っていました。
2.子どもが話しかけても無視する理由
なぜ、聞こえているはずなのに子どもは話しかけても無視をするのでしょうか?
それは子どもが無視をしてもいい環境で過ごしているからです。
子どもが無視をしても良い環境とは、
・返事をしなくても親が代わりに進めてしまう環境
・子どもが親に無視されていると感じる環境
のことです。
このような環境では、子どもは話しかけられても無視して良いのだと誤学習してしまいます。

・返事がないから
・返事が待てないから
・やった方が早いから
と子どもが返事をしない状況を解決せずに、容認していませんか?
親の反応を見て、子どもは自分がする行動の良し悪しを確認しています。
・子どもの声が聞こえなかった
・子どもの反応に気づかなかった
など忙しいお母さんと子どもの間に起こりがちなミスコミュニケーションを、子どもが無視されたと感じているかもしれません。
親に無視されていると感じていれば、子どもも親に対して同じ行動をとります。

我が家の場合は、特に私のある行動を無視していると感じて、私の呼びかけにを無視していました。
それが分かったのは、私の問いかけを明らかに無視している感じたときに、思い切ってその理由を聞いてみたのがきっかけでした。
母:「どうして無視するの?」
子:「ママがいつも無視をするから!」
その言葉にハッとし、問題を解決するために子どもと会話をして解決することにしました。
次章では話しかけても無視する小学生の息子からその理由と気持ちを聞き出し、問題解決の話し合いができた方法を解説していきます。
3.子どもの気持ちを引き出す質問の仕方
では、話しかけても無視する小学生から、その理由やどうして欲しいのかをどうやって聞き出せばいいのでしょうか?
それは、質問の仕方に秘訣があります。
これからご紹介する3つの質問をしながら会話をすると、頭の中で考えていることを整理しながら自然に応えてくれるようになります。

◆①「ほんとに?」:疑って本心を引き出す質問
まずは、「ほんとに?」と話しかけて、困ったことや悩みが子どもにとって本当に問題なのかどうかを聞いてみます。
「ほんとうにそう思うの?」「ほんとにそうなの?」と疑うことで自分の本当の気持ちが分かります。
本当に私が話しかけても無視しているのか聞いてみました。
母:「ほんとに?ほんとにママ、〇〇くんのこと無視してる?」
子:「うん、無視される僕の気持ち分かった?」
本当に私が無視をしていると感じていて、無視された気持ちを分かって欲しくて返事をしない事がわかりました。
◆②「なんで?」:悩みの種を整理する質問
子どもの悩みがわかったところで、「なんで?」「どうして?」と聞いて、その理由を整理していきます。
どうして私が無視をしていると感じるのか聞いてみました。
母:「なんで?なんでママが〇〇くんを無視してると思うの?」
子:「僕が絶対見えてるのに、どこ行ったの?いなくなっちゃったって見えてないふりをするから」
私の悩みを解決するための行動が、逆に子どもの悩みになっていたことが分かりました。
母:「そうだったんだ。いるのにいないって言われたのが嫌だったんだね。なんでママは〇〇くんがいないふりをするんだと思う?」
子:「わかんない。」
どうして私が、子どもがいなくなったふりをする理由をを子どもは分かっていなかったのです。
母:「ママも困ってたんだよ。お返事して欲しくて、お芝居したんだよ。」
子どもがいなくなったふりをした理由を説明し、お互いに悩んでいたことを理解し合うことができました。
◆③「それで?」:解決するための行動を考える質問
子どもの悩みと困った行動の理由がわかったところで、「それで?」と質問をします。
「それで、どうしたいの?」「それで、どうなるの?」と聞くことで子どもに考える余白を与え、解決策を自分で見つけられるように促すことができます。
母:「それで?〇〇くんはママになんて声を掛けられたらお返事できるかな?」
子:「名前を呼んで欲しい。」
母:「それで〇〇って呼び捨てが良い?〇〇くんが良い?」
子:「〇〇って呼んで」
母:「分かった、じゃ〇〇って呼ぶね」
母:「それで〇〇くんが返事をしなかったらどうしたらいい?」
子:「『おーい』って呼んで」
母:「『おーい』って呼んで欲しいんだね。それでも返事がなかったらどうしたらいい?」
子:「触っても良いよ。」
母:「触っても良いの?じゃ、肩を叩いて〇〇って呼ぶね。」
子:「うん、それで!」
こうして、お互い悩んでいることについて納得のいく解決策を子どもと一緒に決めることができました。

早速実践してみると、YouTubeに没頭すると一回では返事が返ってこないこともありますが、2回目の「おーい」で気づいて返事をしてくれるようになりました。
我が家ではこのことをきっかけに、困ったことがあったら話し合いをして解決する習慣ができました。
いかがでしたか?
話しかけても無視をするには理由があります。
その理由やどうして欲しいか、子どもの気持ちを聞き出すのは質問の仕方次第!
話し合いで解決できる親子関係をつくっていきましょう!
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♡小冊子のご感想
癇癪や暴力を起こす息子に、「なんでそんなことするの」と思っていましたが、原因がわかったことで、子どもを見る目が変わりました。これからは冷静に対応できそうです。
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執筆者:福原かおり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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