5歳のなんでも「ママやって」を自分でできる!に変える声かけのコツ

 

保育園では自分でできるのに、家ではなんでも「ママやって!」と言ってくる5歳児。自信がない子は、ママの言葉に敏感です。できることを当たり前と思わず、声かけを工夫することで、子どもは自ら行動できるようになりますよ。
 

【目次】

 
 

1.なぜ、5歳でなんでも「ママやって」と言ってしまうの?

 
 
5歳児のなんでも「ママやって」という言葉、毎日何度も聞かされていませんか?
 
 
やってほしい気持ちは可愛いけれど、何度も言われるとイライラしてしまい、「自分でやりなさい!」とつい叱ってしまうこともあるかもしれません。
 
 
自分でできる!という自立心を育てるには、「ママやって」という言葉に込められた様々な感情を知ることが大切になってきます。
 
 
子どもが「ママやって」というには様々な理由が考えられます。
 
 

◆身体的な理由

 
保育園で、身体をたくさん動かしたり、新しいことを学んだりして疲れてしまっているときに、家に帰ると「ママやって」が多くなる場合があります。
 
大人でもそうですが、いつもよりも多く体を使った活動が多いときは、疲れて動きたくなくなりますよね。
 
同じように、子どもも疲れてしまった状態では、普段自分ができることでも手伝ってほしいという気持ちから「ママやって」ということが多くなりがちです。
 
 

◆心理的な理由

 
 
・注目を浴びたい
 
きょうだいの誕生や、ママの仕事復帰など環境の変化によって、ママの関心を自分に集めたいという気持ちから、赤ちゃん返りすることがあります。
 
「ママやって」と言うのは、注目をしてもらいたい、愛情の確認をする気持ちの現われでもあるのです。
 
 
・自信がない
 
保育園では見よう見まねでやってはいるものの、できたという実感が持てないことで自信が持てなくなっていることもあります。
 
うまくできるかな?と失敗するのが怖いと思うことで、ママに頼りたくなっている場合があります。
 
 
・先回りの声かけが多い
 
「次はこれでしょ?」と次の行動の先回りの声かけは、一見良いように思えますが子どもにとっては、自分で考えて行動するという機会を奪ってしまう可能性があります。
 
そのため、事あるごとに正しい方法を教えてもらおうとすることが起こりがちなのです。
 
 
 
 
5歳児は、自分でできることがどんどん増えていく時期です。
 
 
しかし、まだ手先が不器用だったり、集中力が続かなかったりするときもあります。
 
 
「ママやって」という言葉は、単に「手伝ってほしい」というだけではなく、「自信がない」「認められたい」という様々な感情が込められていることがあるのです。
 
 
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2.保育園では自分でできる、家では「ママやって」その違いとは

 
 
保育園では自分でできることが、家では「ママやって!」と頼ってしまう5歳児の姿に悩むママも多いのではないでしょうか。
 
 
このギャップには、子どもたちの心の奥底にある様々な理由が隠されているのです。
 
 
保育園と家、何が違うのでしょうか?
 
 
保育園は集団生活の場です。
 
 
何かをするときには、同じ動作を他の子と一緒に行うことで、わからなくなったときはすぐに見たり、聞ける環境でもあります。
 
 
ですが、友達との関わりの中で、自分の意見が通りにくかったり、遊びのルールが分からなかったりして、自信をなくしてしまうこともあります。
 
 
 
 
一方、家はリラックスできる空間です。
 
 
そのため、家では気を張る必要がなく、甘えが出たりすることもあるでしょう。
 
 
ですが、保育園では一人でできていても、「最後までできるかな?」と失敗を恐れる気持ちを、家にいるときも抱えている場合もあります。
 
 
甘えたいという気持ちの他に、ママに注目してもらいたいのに、「失敗したらどうしよう」と言う気持ちから自信がなくて、「ママやって」ということがあるのです。
 
 

3.「ママやって」が減らない息子

 
 
なんでも「ママやって」という5歳児が自分でできる!と行動するようになるには、どんな対応がいいのか悩んでしまいます。
 
 
特に、不安が強く自信がない子どもには、ママの当たり前を変えた声かけがポイントなんです。
 
 
なんでも「ママやって」と言われると、はじめは甘えているだけと手伝ってあげていても、減るどころか、増える一方だとママも疲れてしまいます。
 
 
ついにはイライラが募って「いい加減にして!自分でやりなさい!」と言ってしまった、なんてことがあるのではないでしょうか。
 
 
私にも同じような経験があります。
 
 
息子は、保育園で自分でできるのに、なんでも「ママやって!」と家では自分でやらないことが多くありました。
 
 
一息つく暇もなく「ママやって!」と言われ続けて、家事は終わるまでに時間がかかってしまい、常にイライラ状態の私でした。
 
 
ついには「自分でやって!」と言ってしまっていました。
 
 
 
 
ですが、5歳のなんでも「ママやって」という子に、「なんでできないの?」「自分でやりなさい!」などの言葉は、子どもの自信を傷つけます。
 
 
そのため、息子の「ママやって」と言うことが、減るどころか増えていってしまいました。
 
 
このような状態だと、いくら手伝ってあげても、一緒にやろう!と提案してもうまくいきません。
 
 
なんでも「ママやって」という息子の言葉に込められた、自信がなく不安になっている感情を知って、私の当たり前を変えた声かけで、自ら動き出すようになったんです!
 
 
5歳のなんでも「ママやって」という子が、自分でできると動き出す声かけの方法を次でお伝えしていきますね。
 
 
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4.自分でできる!と自信がない子が変わる声かけのコツ

 
 
5歳のなんでも「ママやって」という子の自分でできる!自信を育てるためには、子どもの承認欲求を満たし、できた回数を増やすことが大切になってきます。
 
 
ポイントは、ママの当たり前を変えた声かけです。
 
 
保育園で自分でできているし、5歳だからできて当たり前!という気持ちを変えることなんです。
 
 
自分でできて当たり前と思わずに、一つずつ自ら動き出すためのやる気を引き出してあげる声かけが必要になってきます。
 
 

◆➀親子でハードルを下げる

 
 
5歳児がなんでも「ママやって!」と言ってきた時は、すべてできればOKとするのではなく1つできたらOKと思うことで、ママのできて当たり前というハードルを下げることができます
 
 
そして子どもも、やることのハードルが下がるため、できたという自信がたまりやすくなるのです。
 
 
飲み物を入れてほしくて「ママやって!」と自分でやらない場合は、「いいよ~」と言いながら、やることの工程を1つ、子どもにやってもらいます。
 
 
・コップを出す
 
・飲み物を冷蔵庫から出す
 
・(飲み物の)キャップを開ける
 
・コップに注ぐ
 
・テーブルに運ぶ
 
 
というように、細かく行動を分けて声かけをしていきます。
 
 
ママ:「どのコップにするか選んでくれる?」
 
子ども:「青のコップ」
 
ママ:「青のコップね。ママのところに運んでくれる?」
 
 
子どもが持ってきてくれたら、「コップ出せたね」と実況中継のように、できたことを肯定する声掛けをしていきます。
 
 
行動を細かく分けて伝えることで、褒める機会を増やすことができます。
 
 
子どものできた!という自信を何倍にも増やすことができますよ。
 
 
はじめは1つから、次第に数を増やしていくと、子どものいつも見てほしいという気持ちや、できたことを認めてもらったという気持ちが満たされていきます。
 
 
気持ちが満たされると自信がない子の「自分でやってみようかな?」というやる気が育っていくのです。
 
 
このように、だんだんと数を増やしていくと、いつの間にか全て自分でやっている、なんてことも増えていきます。
 
 
そして、5歳児のなんでも「ママやって!」という事がなくなっていきますよ。
 
 
また、ママも最後までやらせなきゃという気持ちにならず、イライラすることも減っていきますよ。
 
 
 
 

◆➁感謝を伝える

 
 
ちょっとしたお手伝いをしてもらい、沢山のありがとうを伝えることで、自分でもできるんだという自信を貯めて、自ら動き出す力を育てていきましょう。
 
 
例えば、
 
・テーブルにお皿を1枚運ぶ
 
・扉を開ける
 
・電気をつける
 
・野菜を冷蔵庫から出す
 
 
など、「ちょっとしたこと」を手伝ってもらい、とびっきりの笑顔で「ありがとう!助かったよ」と伝えることをしていきます。
 
 
私のよくやることは、買い物してきたものを冷蔵庫に入れるときに、
 
 
「両手がふさがって、冷蔵庫の扉が開けられない〜!助けて~」
 
 
と、扉を開けるお手伝いをしてもらっていますよ。
 
 
ちょっとしたお手伝いで、自信を貯めていくと、自分からできることを見つけて行動するやる気が育っていきます。
 
 
このように、親子でハードルを下げて、ちょっとしたお手伝いを活用していった結果、5歳の息子のなんでも「ママやって!」という事が減っていきました。
 
 
また、買い物から帰ってくると声掛けがなくても、自ら動き出し冷蔵庫に入れてくれることをしてくれるようになりましたよ。
 
 
ぜひ、「ママやって」と自信がない子の自分でできる!に変わる対応法を試してみてくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:かねた 愛
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