不登校の中学生が家から一歩も出なくて困っていませんか?ずっと家にいてゲームばかりしていると、このまま引きこもりになってしまうのではと心配ですよね。ゲーム三昧の中学生が引きこもりを脱出するきっかけの作り方をお伝えします。
【目次】
1.不登校・中学生の息子の引きこもり生活への不安
2.不登校でゲーム三昧の中学生が引きこもりになる理由
3.引きこもりを脱出するきっかけ作り!不登校の親の対応
①まずは玄関から一歩だけ
②外出の楽しみをプラス
③歩数ポイント
4.外出に前向きになった息子
1.不登校・中学生の息子の引きこもり生活への不安
不登校の中学生がゲームばかりして家から一歩もでなくて、このまま引きこもりになるのではと不安いっぱいではありませんか?
特に寒くなってくると、ますます外出しなくなり、外に出ることのハードルが高くなってきますよね。
そんな時期だからこそ、引きこもり脱出のきっかけ作りが大切になります。
我が家には不登校の中学1年生の息子がいます。
PCゲームにハマってからは外出が大嫌い!
1日中、ゲーム三昧の日々。
週に1回通っていたフリースクールにも行けなくなり、気づけば、家から一歩もでない日が続くようになっていました。
オンラインゲームをしながら友達と楽しそうに会話していたため、ゲーム=コミュニケーションと思い、しばらく見守っていました。
しかし、1日中家にいることで、夜になると機嫌が悪くなることが増えてきたり、トイレや食事以外は動かないので体力がなくなったりと、外出できない負のスパイラルになっていました。
家が安心安全な場所ということや無理に外に連れ出すのはよくないことは分かっている。
けれど、このままの状態では家から出られず、引きこもりがずっと続いてしまうのでは…と心配でたまりませんでした。

引きこもってゲームばかりしていてイライラ爆発している息子に危機感を感じて、気分転換に外出に誘ってみました。
けれど、「行かないから!」とイライラしながら返事が返ってくるだけで、全然うまくいきませんでした。
なんとかして引きこもり生活から脱出できるきっかけを作れないかと頭を悩ませていたところ、ゲーム三昧の中学生が外に出かけたくなる方法を見つけたのです。
誘っても家から一歩も出なかった息子が、今では週5日も出かけられるようになりました。
自分から買い物に行ったり、雨の日でも出かけることができるようになったのです。
この記事では、不登校でゲーム三昧の中学生が引きこもりになる理由と、引きこもりを脱出するきっかけの作り方をお伝えします。
2.不登校でゲーム三昧の中学生が引きこもりになる理由
不登校でゲーム三昧の子どもが引きこもりになる理由は「外出にマイナスイメージがある」からです。
不登校の中学生が外出を嫌がるのは、
・友達や知り合いに道ばたなどで会いたくない
・学校に行っていないので、周りの目が怖い
・人混みやガヤガヤしたところが嫌い
・天気や気温によって出かけたくない
といったことが考えられます。
また、不登校になり、学校生活や人間関係がうまくいかなくなった自分を否定的に捉えて、自己肯定感がどんどん低くなり、現実逃避してゲームに没頭しているために、外出を嫌がることもあります。

そんなゲーム三昧の不登校・中学生が外に出るにはかなりのエネルギーが必要になります。
では、外出にマイナスイメージを持ち、自己肯定感も低くなっている不登校・中学生をどうやって外出に誘ったらいいのでしょうか?
それはゲームの要素を取り入れて「外出したくなる」モチベーションを上げることです!
「ゲームが楽しい!」と感じるのは、ゲームをクリアした時にポイントやアイテムを獲得できることで、子どもは満足感を感じているからなのです。
ゲームによってはスキルや知識が向上し、達成感を感じることもできます。
繰り返し成功を経験することで、不登校で自信を失っている子どもが自信を取り戻すという効果もあります。
このようなゲームの要素を使ってモチベーションを高める方法を『ゲーミフィケーション』と言い、教育やビジネスの分野などでも取り入れられています。
つまり、「ゲームのように楽しい!」となればモチベーションがあがり自信もついて、楽しく外出できるようになるのです。
3.引きこもりを脱出するきっかけ作り!不登校の親の対応
ゲームの要素を取り入れた『歩数ポイント』を使って外出のモチベーションを高めることで外出を嫌がる不登校・中学生が少しずつ外に出られるようになります!
歩いた分だけポイントが貯まるので、ゲームのように楽しく始めることができます。

でも、ポイントで釣って無理に外出させるのは逆効果じゃないの…と心配になりますよね。
始めはポイントが目的で外出したとしても、お母さんが褒めることを続ければ、「外に出て楽しい」という気持ちが湧いてきて歩くことがプラスのイメージに変わっていくのです。
外に出たときは必ずお母さんの褒め言葉をプラスすることを忘れないようにしましょう!
歩数ポイントを使って、我が家が実践した方法を3ステップでお伝えしますね。
◆①まずは玄関から一歩だけ
不登校の子どもは外に出かけることにマイナスイメージがあるため、始めは玄関から一歩だけ出て、外の空気を吸うということでOK。
「外の空気吸って、すっきりしたね。」と声をかけることで、外に一歩でも出られたことを成功体験にしていきます。
「外にいかない!」と行った場合は「そっか、行きたくないんだね。」と気持ちを否定せず、受け止めてあげましょう。
◆②外出の楽しみをプラス
外出を誘っても「行かない!」となってしまう場合は、子どもの好きなことをプラスしてみてください。
美味しいものが大好きな息子の場合は、おやつや夕飯の買い物を誘うとスッと動くことができます。
歩数ポイントだけでは動かない場合、無理強いせず、お子さんの好きなものや、やってみたいことを観察して、無理のない範囲でいろいろ誘ってみてください。
始めは近場から始めたお出かけを子どもの様子を見ながら、距離を伸ばしたり、カラオケ、映画鑑賞などとバリエーションを増やしたりして、少しずつハードルを上げていくこともおすすめです。
また、不登校で人目が気になる場合は、友人に会わないように平日の昼間に出かけたり、車で少し離れた場所に行ったりするなど、なるべく負担が少ないように工夫してあげてください。
外出できたときは
「一緒に買い物に行けて、嬉しかったよ。たくさん歩けたね。」
「時間作って外に出られたね。夕焼け、きれいだったね!」
など、必ず肯定しましょう。
◆③歩数ポイントの活用
1000歩あるいたら、〇ポイントゲットといったようにお家のルールを決めます。
歩けば歩くほどポイントが貯まって、ポイントを換金することで、欲しいものがゲットできるという仕組みです。
歩数をカウントするために、我が家では腕時計についた歩数計を使っています。
万歩計や携帯電話の歩数アプリなども活用できますね。
我が家の場合は、毎回外出したときの歩数を子どもが見えるようにカレンダーに記入し、毎月貯まったポイントを計算して、換金しています。
息子の場合、歩くことでポイントが貯まり、お小遣いだけでは買えないものが手に入るという達成感に繋がっています。
「今月は〇〇歩も歩いたね!頑張ったね。」
「たくさん歩いたから、〇〇買えたね。」
と外出できて楽しい!というポジティブな記憶を残せるように声をかけてあげて下さい。
このように、歩数ポイントを利用することで
・ポイントで好きなものが買えた
・お母さんの褒め言葉
・外出できたという達成感
3つのプラスのイメージがついていきます。
家に引きこもっていた不登校・中学生も歩数ポイントを使って外出することで、歩くと楽しい!という記憶が増えていきます。
4.外出に前向きになった息子
以前は家から一歩出るだけでも大変で、長期休みの帰省は断固拒否!だった息子が、自分から「おじいちゃんの家に行く!」と言って、年末に新幹線に乗って帰省することができました。
最近では「旅行にいきたいなぁ」「学校に行ってみようかな」と新しい場所や苦手な場所にも出かけてみようという前向きな気持ちも出てくるようになったのです。
不登校・中学生で家から一歩も出られなくて悩んでいるママは、一度、子どもの好きや「歩数ポイント」を活かした誘い方を試してみてくださいね。
一歩外に出られた自信で世界がどんどん広がっていきますよ。
不登校・中学生が引きこもりから脱出する対応策をご紹介しています!
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♡小冊子のご感想
癇癪や暴力を起こす息子に、「なんでそんなことするの」と思っていましたが、原因がわかったことで、子どもを見る目が変わりました。これからは冷静に対応できそうです。
\子どもが素直になる朝の声かけ35つき/
癇癪・暴力がスッとおさまる!
脳科学に基づく接し方
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執筆者:倉本 紗衣
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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