褒めるのが苦手と思いながらも、発達障害の子どもを褒めることを頑張ってしまっては、苦しくなりがちです。うまくこどもを褒めようとするのではなく、まずママ自身が褒められる習慣を取り入れることで、褒め上手になるコツをお伝えしています。
【目次】
1.褒めるのが苦手!ループから抜け出せない私
2.発達障害の子どもを褒められないワケ
3.褒めるのが苦手はどうして起こる?
4.子どもを褒めるが叶うママのための自分褒め習慣
①素直に受け取る
②自分を可愛がる
1.褒めるのが苦手!ループから抜け出せない私
褒めるのが苦手で、発達障害の子どもを褒められない。
できているところを褒めようと頑張っているのに、うまく褒められないと悩んでいませんか?
褒めるのが苦手と感じることを手放すには、褒めることを頑張るのではなく、ママの褒められた経験を増やすことが大切になってきます。
かつての私も発達障害の子どもの、できているところを見つけても、褒める言葉を探すことに頑張ってしまい、褒めるのが苦手だと落ち込んでいました。
私には発達障害と診断された4人の息子たちがいます。
保育園に通っていたころから、困りごとが多く1人ひとりに対応するのを難しく感じていました。
保育園の先生、学校の先生からできていないところを言われる日々。
困りごとを減らしたいと頑張るあまりに、できていない部分ばかりに目が行き、否定的な言葉ばかりが出ていました。
そんな自分を変えようと頑張って褒めようとしていました。
ですが、今日はうまく褒められなかった、褒めるところを見つけられない…など自分のできていないことの注目が多くなり、頑張ることができなくなっていったのです。
そうすると、子どもたちのできていないところに注目してしまう、そしてまた頑張って続かなくなるという負のループにはまっていきました。
そうすると、褒めるのが苦手という気持ちから逃れられなくなり、子どもを褒めることを頑張れなくなっていったのです。
そんな時に、「自分ができるようになってから、人に教えられるようになる」という言葉を聞き、まずは自分のできていることに注目することを増やすことをしていきました。
できているところに注目が行くようになると、できていないと感じるところに対する注目が減っていくのです。
ママ自身のできているところに注目することができれば、発達障害で困り事が多い子どもたちの、できているところも自然と目が行くようになりますよ。
2.発達障害の子どもを褒められないワケ
発達障害の子どもを褒められない、褒めるのが苦手と感じてしまうのはどうしてでしょうか?
それは、脳の特性により起きる困りごとに対しての注目が大きすぎるため、褒める場面を見逃してしまいがちになるためです。
発達障害・グレーゾーンの子育てをしていると、学校や保育園など、外でも困りごとに注目されることがあります。
・皆と一緒に活動することができませんでした。
・教室から、何度も走って飛び出していきました。
・今日も、癇癪がひどくて手が付けられませんでしたよ。
など言われることが多くなると、何とかしなければ!と、家の中でも困りごとに注目してしまいますよね。
人間の脳は、ネガティブな情報、できていないことに注意を向けやすい傾向があります。
これは、よいことよりもリスクを回避する方向に働きやすいためなのです。
ネガティブな注目が続くと自分はダメなんだと否定的になったり、褒めてもらいたい、認めてもらいたいという承認欲求が満たされなくなっていきます。
ママ自身が日々、「うまく褒められなかった…」と自分のできなかったネガティブなことに注目していくことが多くなると承認欲求が満たされなくなります。
そうすると、子どものできていないことにばかり意識が向きやすくなりがちなのです。
子どものできているところを頑張って見つけようとするのではなく、ママ自身の出来ているところに注目することを増やしていく自分褒めの習慣が褒め上手になるコツなのです。
3.褒めるのが苦手はどうして起こる?
褒めるのが苦手という気持ちはどうして起こるのでしょうか?
褒めることの苦手意識を手放すには、褒めることへのハードルを下げることが重要になってきます。
ですが、子どもたちに困り事が多いと、褒めるところが見つからなく、できなかったことばかりに目がいってしまいがちです。
できなかったことが多いとイライラも増していきますよね。
今日は褒めることをたくさんしよう
↓
頑張っているのにできなかった
↓
どうしてできないんだろうと、落ち込む
↓
明日はもっと頑張ろう
↓
またできなかった
↓
もっと頑張って褒めないと…
というように負のループにはまってしまい、褒めることが苦手という気持ちが強くなってしまうのです。
褒めることが苦手という気持ちを手放すには、頑張るところを変え、褒めることへのハードルを下げるママ自身の自分褒めが大切になってくるのです。
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4.子どもを褒めるが叶うママのための自分褒め習慣
褒めるのが苦手と思うのではなく、褒め上手へと気持ちを変化させるには何が必要なのでしょうか?
それは、褒められることを待つのではなく、自分で自分を褒める習慣を作ることです。
そうすると、周りのできている所にも自然と目がいくようになり、褒め上手への心の変化を手に入れることができますよ。
あなたは、自分のできていることを何個言えますか?
・今日も、段取り通りに家事が進まなかった。
・お皿を洗わずにシンクに溜まってしまった。
・仕事も進まずに明日に持ち越しになってしまった。
このように、できなかった事ばかり出てくると、落ち込んでしまうことが多くなり、なかなか自分ができているところに注目しなくなっていきますよね。
毎日頑張っているママだからこそ、自分自身のできているところに注目してほしいのです。
どうしたら自分のできているところを注目することができるか知っていますか?
私の努力が足りないんだ…もっと頑張ればいいんだ‼と思ってしまうかもしれません。
褒め上手になるためにはまず、ママが褒められる機会を増やすことがコツなのです。
褒められる機会なんてない!と思っていませんか?
大人になると褒めてもらう機会は少なくなりますよね。
褒めてもらう機会を他の人に期待するのではなく、自分で褒めることをすればよいのです。
◆①素直に受け取る
誰かに褒めてもらったときに、遠慮がちになってしまっていませんか?
・いえいえ、私なんか…
・全然できていないんです‼
・そんなことないですよ
・ほんとにそう思ってる?
などと遠慮してしまって素直に受け取れないと、自分にはもったいない、自分にはそんな価値がないと無意識に自分の価値を下げてしまいます。
誉め言葉をもらったら、素直に受け取り感情の言葉を伝えていくとより、認めてもらえたという承認欲求が満たされていきます。
◆②自分を可愛がる
ママは自分のことをたくさん褒めてあげていますか?
まずは、自分のできているところを探してください。
・朝起きるのがつらかったけど、5時には起きれてえらい!
・ご飯を作りたくなかったけど、20分で作った!やるじゃん!
・掃除したくなかったけど、拭き掃除してすっきり気持ちいい‼
いつもやっていること、当たり前だと思っていることが「できていること」です。
見つけたできているところを声に出して褒める、書き出して見えるところに貼るなど
頭の中で、褒めるのではなく、声で聴く、目に見える形でアウトプットすることが大切です。
ポイントは自分の名前、顔を見る、感情を表すことです。
私は、スケジュール帳に書いて、「今日は10個も頑張れたわ‼偉すぎ~」と、毎日できたことを見れるようにしたり、メイクをするときに自分を褒めるようにしていますよ。
家族に聞かれたり、見られたりすると恥ずかしいと思うときは、お風呂で言ったり、スマホに入れていつでも見れるようにしてもいいですね。
このように続けていくと、ママ自身のできているところをより見つけやすくなります。
コツは、最初は1個からと決めてだんだんと数を増やしていくことです。
素直で頑張り屋さんのママだからこそ、ママ自身のできているところを褒めてあげてくださいね。
私は最初、自分の出来ているところが見つけられませんでした。
自分今、できてるじゃん‼と思った時に、アウトプットすることを意識して続けていった結果、
自然と子どもたちのできているところを見つけていることに気が付きました。
誉め言葉を探してタイミングを逃すこともなくなって、イライラすることも減り褒められないと思うこともなくなりました。
子どもを褒めるのが苦手という思いを手放して、褒め上手なママになるために活用していただけると嬉しいです。
発達障害凸凹キッズの褒め方のコツをお伝えしています!
執筆者:かねた 愛
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)