姿勢が悪い小学生のお子さんを見て、何か親としてできることはないかと考えたことはありませんか?運動が苦手な発達障害グレーゾーンのお子さんでも大丈夫!お母さんと楽しみながらできる○○がオススメです! |
【目次】
1.姿勢が悪いのはわかるけど、どうしたらいいの?と思うお母さんへ
2.小学生の運動発達について
3.姿勢を良くするために必要な運動の要素は?
4.発達障害・グレーゾーンの子には、どんな運動や動作がいいの?
1. 姿勢が悪いのはわかるけど、どうしたらいいの?と思うお母さんへ
お子さんの姿勢の悪さを日頃気にしているお母さんは多いのではないでしょうか。ゲームをしている姿勢を見て、危機感のあるお母さんもいらっしゃるでしょう。
子どもは遊びの中で体を動かし、無意識のうちに運動神経を発達させます。しかし、外で遊ぶ習慣が減っている今のお子さんたちには、親の関わりがとても大切になってきています。
そのように思う中、姿勢が悪いのは良くないと知っているけれど、どうしたらいいかがわからないから何もできずにいたり、「姿勢を良くして」や「運動しなさい」としか言えなかったりしますよね。
ここでは小学生のお子さんがこの時期に必要な運動の種類や考え方をお話しし、お母さんが具体的に行動できちゃうアイデアをお伝えします。
「子どもだけじゃなくて私も座ってばかりかも!?デスクワークが多いのよね」というお母さんはお子さんと一緒に取り組むことで運動できるので、一石二鳥ですよ!
2.小学生の運動発達について
子どもには身体能力・運動能力が著しく発達する時期があります。その秘密は神経の発達にあります。
「スキャモンの発育曲線」によると、子どもの神経は5〜6歳まで急速に発達し、大人の80%まで達します。12歳での神経発達は、ほぼ100%で大人と同じなのです。
この時期に様々な動作を経験することで、脳が刺激され、運動神経が発達します。
5〜9歳はプレゴールデンエイジ、10〜12歳はゴールデンエイジと呼ばれ、この時期の動作の習得はまさに体で覚えるという感じです。
「そんな大切な時期に体を動かさないなんて損している!」と焦るお母さん、ちょっと待ってください。
この時期に必要なことは運動の持久力でもなく、筋力でもありません。むしろハードな運動は良くないのです。
悪いフォームで練習を繰り返し、変なクセがついてしまうと修正しづらかったりもします。
体の使い方や多様な動き、いろんな方向にバランスよく動かすことで運動神経を発達させるのが大切な時期なのです。これは発達障害のグレーゾーンのお子さんでも同じです。
運動に興味が持てなかったり、失敗が怖くて踏み出せなかったり、いつもと違うことになかなか手を出せなかったりする子もいるかと思います。
お母さんの工夫や声かけ、意識の仕方でお子さんの運動発達を促せたらいいですよね!
3.姿勢を良くするために必要な運動の要素は?
姿勢が悪い、つまり背中が丸まっている状態が生活の中で長く占めている、そんな状態のお子さんに今できることとはなんでしょうか。
運動量を増やすなら公園で遊ぶのも大事かもしれませんが、姿勢だけに着目すると必ずしもそうとは言えません。
例えばジャングルジムで遊んでいて、背中が伸びる要素はあるでしょうか?
ジャングルジムには大切な運動の要素がたくさんありますが、背中を伸ばす要素はあまり強くないのです。
背中を伸ばす、姿勢を良くする、そんな運動を抗重力伸展活動(こうじゅうりょくしんてんかつどう)と言います。重力に対抗して体を起こす、伸ばす筋肉の活動です。
背中が丸まっている姿勢は重力に負けています。重力に打ち勝つような動作が、姿勢を良くするポイントです。
ここの筋肉をしっかり使って生活することで、姿勢を伸ばすための運動神経が発達していきますよ。
4.発達障害・グレーゾーンの子には、どんな運動や動作がいいの?
単純な動作でいうと、うつ伏せで寝た状態から手足を地面から浮かせるスーパーマンのポーズやまっすぐ立って手を天井に伸ばしてつま先立ちをするのびのびポーズです。
でもこれでは、1日に何十回もやれって言われても、面白くないですね。実は最適な動作をお母さんは毎日やっているのを知っていますか?
あの家事です!!そう、洗濯物干しなのです!干すときや物干し竿にかけるとき、背中を伸ばす筋肉をしっかり使います。
お子さんにやってもらったら、届かなくて背伸びをするかもしれませんね。その背伸び、爪先立ちでググーッと背中が伸びていい感じ、と思いませんか。
干す時間は学校に行っているし…と思うなら、帰ってきておやつを食べる前に取り込むのを手伝ってもらうのもいいかもしれません。
我が家はドラムで乾燥までやってしまうの、というお宅でしたら乾燥した洗濯物の服をハンガーにかけて吊り下げてもらうのもありです。
また不登校の子のお手伝いとして、何をお願いしようか迷っていたら洗濯物干し、オススメします!
「ググーッと背中が伸びるのが姿勢にいいんだって!」
「背中が丸い時間が多い時は、こうして伸ばす時間も大切なんだって!」
「姿勢が悪くならないように、1日に1回はこうやって良く伸ばすって大切らしいよ!」
「背中が丸い時間が多い時は、こうして伸ばす時間も大切なんだって!」
「姿勢が悪くならないように、1日に1回はこうやって良く伸ばすって大切らしいよ!」
そんな声かけとともにお子さんと一緒に背中伸ばしエクササイズ!洗濯物もエクササイズと思ってしっかり背中を伸ばすことを意識してみましょう。
お子さんは姿勢改善に、お母さんは姿勢改善の他にも背中に泳いでいる脂肪を減らすことができたら、親子でニッコニコですね!
執筆者:川本みかん
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)