子どもがゲームに負けるとキレる!イライラして壁を蹴る!声をかけると、さらにヒートアップ…そんな親子バトルを卒業して、子どもが自分で落ち着ける方法をお伝えします。
【目次】
1.ゲームに負けるとイライラ!キレて壁を蹴る息子…
2.発達障害ASDの子どもがゲームに負けるとキレるワケ
3.ゲームでキレる子の感情を落ち着ける対応
①作戦会議
②イライラしていないときの声かけ
③ディスタンシング
1.ゲームに負けるとイライラ!キレて壁を蹴る息子…
子どもがゲームに負けるとすぐにキレて、手をつけられずに困っていませんか?
ゲームに負けてイライラして壁を蹴っている子どもを見ると、この先どうなるのかと本当に心配になりますよね。
実は、お母さんの声かけ次第で、キレやすい子どもが自分で落ち着くことができます!
我が家には自閉症スペクトラム症(ASD)の中学生の息子がいます。
小学校高学年から学校に行きしぶるようになり、今は不登校です。
不登校になってから、家でPCゲームをするようになり、始めはマインクラフトをして楽しく過ごしていました。
しかし、気づくとオンラインのバトルゲームをするようになり、ゲームに負けるとイライラして大きな声で叫んだり、壁を蹴ったりして荒れるようになってしまったのです。
イライラして壁を蹴っている息子を止めようとしたり、「壁蹴らないで!」と言っても、ますます荒れるばかり…
しかも、ゲームに負ける度にキレるようになってしまったのです。
どのように対応したらいいか分からずに本当に困り果てていました。
そんな時に出会ったのが発達科学コミュニケーション(発コミュ)でした。
私が今までしていたことがNG対応だったことを知り、本当に衝撃を受けました。

子どもがキレる理由を知って正しい対応をすることで、段々と息子は感情をコントロールできるようになったのです。
ゲームに負ける度にイライラが爆発してキレていた息子が、今では「負けても勉強なんだよ。」と言って、負けたことを前向きに考えられるようになりました。
この記事では、発達障害・ASDの子どもがキレやすい理由と、自分で落ち着けるようになる対応策をお伝えしますね。
2.発達障害ASDの子どもがゲームに負けるとキレるワケ
ゲームに負けてキレるのはASDの「こだわりが強い」ことと「感情のコントロールが苦手」という特性に原因があります。
◆こだわりが強い
発達障害・ASDの子どもは一つのことにこだわりすぎて、切り替えることが苦手なため、
・勝つことが全て!
・負けるなんてあり得ない!
となって、ゲームに負けた時にキレてしまいます。
日常生活の中でも「勝つ」ことはよいこと、素晴らしいことと感じる機会も多いですよね。
そういった日頃の積み重ねもあり、こだわりが強くなってしまうのです。
特に完璧主義が強い子だと、負けることで自分が他人より劣っていると感じてしまい、さらに「勝つこと」にこだわってしまいます。
◆感情のコントロールが苦手
特性のもう一つは脳の前頭前野の機能不全が原因で感情のコントロールが苦手なことです。
怒りで感情を爆発させるのは、この成長の偏りがあるためで、「イライラしないの!」と言っても、自然に湧いてきた感情を止めることは難しいのです。

対応をするお母さんもしんどいですが、実は1番しんどいのはキレている本人なのです。
脳は、繰り返し使われることによってその部分が発達するようにできています。
そのため、過去の私のようにNG対応をしていると、負けるといつもキレる状態が続き、「脳のクセ」として固定化してきてしまいます。
だからこそ、早く対応してあげてほしいのです。
お母さんが子どもに合った対応をすることで、キレやすい子を落ち着け、イライラがじゃまをして見えなくなっていた子どもの良いところを伸ばすこともできます!
3.ゲームでキレる子の感情を落ち着ける対応
イライラが爆発してキレている子どもを落ち着かせるのは本当に一苦労ですよね。
発達障害・ASDの子どもがゲームに負けてもキレないためには、キレてしまう前の作戦会議と声かけがポイントになります。
我が家が実践した方法を3ステップでお伝えしますね。
◆①作戦会議
負けを受け入れるときにどのような行動をとればいいのか分からず、キレやすくなっていることが考えられます。
子どもと一緒にゲームに負けそうになったときや負けたときにとる具体的な行動を決めて、作戦会議しておきましょう。
「ゲームに負けたときに、どうすればいいと思う?」と子どもに聞き、紙に書き出します。
例えば…
・水を飲む
・おやつを食べる
・トイレに行く
・音楽を聴く
・You Tubeを観る
など負けたあとの行動がより具体的にイメージできるようにしておきます。
気持ちの切り変えの行動が決まったら、子どもの見えるところに紙を貼っておきましょう。
◆②イライラしていないときの声かけ
ゲームに負けてキレてしまった時に声をかけるのではなく、子どもが落ち着いてゲームをしているときに、「ありのまま言葉にして伝える」ことです。
「頑張って攻め込んでいるね。その勇気がすごいね!」 「作戦をいろいろ考えてるね」
こんな風に子どもがプレーしていることを実況中継するだけ。
実況中継することで、「自分はできる」「褒められた」と自信がつき、勝ちへのこだわりが減っていきます。
◆③ディスタンシング
子どもがイライラして感情が暴れている時には、ディスタンシングを徹底します。
ディスタンシングとは子どもの感情に巻き込まれずに、子どもの好ましくない行動を見て見ぬふりをすることです。
子どもの感情が荒れている間は一切相手をせず、子どもの感情がおさまったところで、「水を飲んで、落ち着けたね」などとすかさず褒めます。
そうすることでキレても意味がないことを理解していきます。
とはいっても、キレて暴れている子どもを見ると心配になって声をかけたくなりますよね。
そんな気持ちをグッと我慢して、子どもの安全を確認した上で、別室に行き、料理をしたり、洗濯物をたたんだりして待ってみてくさい。
はじめのうちは子どもの行動が気になってうまくいかないこともあるかもしれません。
何回か繰り返すうちにだんだん上手くいき、子どもの脳も学習し、怒りグセが徐々に消えていきます。

我が家でこのような対応を徹底したことで、ゲームに負ける度にイライラしてキレていた息子が、今では自分で感情をコントロールできるようになりました。
イライラしそうになったときも、水を飲んだり、好きな音楽を聴いて落ち着く術も身に付けました。
お友達と一緒におしゃべりしながら楽しくゲームをしたり、得意のコマンドについて教えてあげたりと、得意を伸ばすこともできています。
お母さんのチカラでキレやすい子どもを穏やかにし、得意を伸ばしてあげてくださいね。
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♡小冊子のご感想
癇癪や暴力を起こす息子に、「なんでそんなことするの」と思っていましたが、原因がわかったことで、子どもを見る目が変わりました。これからは冷静に対応できそうです。
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執筆者:倉本 紗衣
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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