「我慢できない!」が止まらない子への家庭でできる金銭教育

 

「ADHD発達障害の子が“欲しい!”を我慢できない…」その裏には衝動を抑える脳の特性があります。我が家のADHDっ子に金銭感覚を育てた、親の関わり方と“家庭でできる工夫”を紹介します。
 

【目次】

1.ADHD金銭感覚が心配…欲求を抑えられないのはなぜ?
2.欲しいものが我慢できない発達障害子どもの金銭感覚が育ちにくいワケ
3.ADHDの子どもへのお金の教育、我慢と判断力を育てる家庭での工夫
① ダメ出しせず「共感」
② ホワイトボードを活用したお金の管理

 
 

1.ADHD金銭感覚が心配…欲求を抑えられないのはなぜ?

 
 
「欲しい!」「今すぐ買いたい!」「我慢できない!」
 
 
そんなふうに、欲求のままに突き進む子どもに、困ったことはありませんか?
 
 
こんな「欲しい」が我慢できない子には、親の対応を少し変え子どもへのお金の教育を日常生活に取り入れることで金銭感覚を育てることができます。
 
 
我が家の発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向の息子は、小学生のころから欲しいものへの衝動が抑えられず、親として何度も頭を抱えてきました。
 
 
「少し待てば、もっと良いものが買えるよ」
 
 
「来週になったら買えるかもよ」
 
 
そうやって伝えても、耳には入っていない様子。
 
 
目の前の「欲しい!」が爆発すると、思考が止まり、ただただ手に入れたくて暴走してしまうのです。
 
 
 
 
一時的に「ダメ!」と強く言えば収まることもありましたが、それは本当に一瞬のこと。
 
 
後になって爆発したように暴れたり、こっそり課金してしまったりと、さらに深刻なトラブルにつながったこともあります。
 
 
「我慢できないのは、しつけが足りないせい?」
 
 
「もっと厳しく言えばいいのかな…?」
 
 
でも、そうではありませんでした。
 
 
息子が“我慢できない”のには、ちゃんとした理由があったのです。
 
 
では、どうすれば子どもが「欲しい!」という気持ちを自分でコントロールできるようになるの?
 
 
親はどう関わり、どんな言葉をかければ、金銭感覚を育てられるの?
 
 
このあとの章では、わが家で実際にあった出来事と、効果のあった関わり方をご紹介していきます。
 
 
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2.欲しいものが我慢できない発達障害子どもの金銭感覚が育ちにくいワケ

 
 
わが家の息子が「欲しい!」という衝動に毎回流される姿を見て、私は当初こう思っていました。
 
 
「わがままなんじゃないの?」
 
 
「しつけが甘かったのかな?」と。
 
 
でも実は、それは本人の“性格”や“育て方”のせいではなかったのです。
 
 
息子は診断はついていないもののADHD傾向がありました。
 
 
その特徴のひとつが、「衝動性」と「見通しの弱さ」です。
 
 
ADHDや発達障害の子どもは、目の前の強い刺激や感情に、敏感に反応します。
 
 
ゲームでガチャが引ける、目新しいおもちゃが出た!そういった誘惑に直面すると、その瞬間の「欲しい!」という感情が脳の中を占領してしまうのです。
 
 
 
 
脳科学的にも、ADHDの子は「前頭前野」と呼ばれる自制をつかさどる部分の働きが弱いことがわかっています。
 
 
そのため、「後でどうなるか」「我慢すればもっと良いことがあるかもしれない」と考える前に、反射的に動いてしまうのです。
 
 
さらに、発達障害の子は「先のことをイメージする」のが苦手な傾向があります。
 
 
「今買わないで来週まで待とう」「今は貯めておいて、あとで好きなものを買おう」といった、将来を見通す力が未熟なため、我慢する理由がピンとこないのです。
 
 
これらは、本人の努力不足ではなく、脳の特性によるもの。
 
 
つまり、発達障害の子が「欲しいものが我慢できない」のは、根っこに“脳の特性”があるためです。
 
 
ここに気づけず、頭ごなしに叱ったり、すべてを禁止してしまうと、「どうせ自分はダメなんだ」と自己否定を強め、ますます衝動的な行動が増えるという悪循環に陥ります。
 
 
大切なのは、「なぜ我慢できないのか?」という視点を持つことです。
 
 
次の章では、実際にわが家で効果があった「金銭感覚を育てるための関わり方」についてお伝えします。
 
 
 
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3.ADHDの子どもへのお金の教育、我慢と判断力を育てる家庭での工夫

 
 
わが家では、「どうすれば息子が自分で判断し、お金をコントロールできるようになるか?」を考え、次の2つの工夫を取り入れました。
 
 

◆①ダメ出しせず「共感」する

 
 
発達障害の子どもの金銭感覚を育てるには、親がダメ出しせず共感することが大切です。
 
 
「また課金したの!?」「ダメでしょ!」と叱っていた頃は、息子も反発心ばかり強くなり、話がまったく通じませんでした。
 
 
でも、まずは気持ちを受け止めてみたんです。
 
 
「そうか、それ欲しいよね」
 
 
「ゲームって楽しいし、つい課金したくなるよね」
 
 
ただそれだけで、息子は少し落ち着きを取り戻し、こちらの話にも耳を傾けてくれるようになりました。
 
 
「共感」には、感情をつかさどる脳を落ち着かせる効果があります。
 
 
共感されることで、「失敗しても大丈夫」「次はこうしてみよう」と前向きな思考が育ちます。
 
 
まずは否定せず、「気持ちはわかるよ」と声をかけてみてください。
 
 
そこから子どもの思考スイッチが入りはじめます。
 
 
 
 

◆②ホワイトボードを活用したお金の管理

 
 
発達障害の子は、「言葉」より「視覚」の情報を優先して理解する特徴があります。
 
 
その特性を活かし、わが家ではホワイトボードを使ってお金の管理を”見えやすく”しました。
 
 
やり方はとてもシンプルです。
 
 
ボードを中央で線を引き、左側に「貯めたお金」、右側に「使ったお金」と分けます。
 
 
金額を書いたマグネットを用意し、お手伝いで得たお小遣いは左へ、買い物した分は右へ移動。
 
 
これだけで「今いくらあるか」がひと目でわかります。
 
 
今では息子も「これはまだ我慢しよう」「お手伝い頑張ってためよう」と、自分で考え、行動するようになりました。
 
 
感情で突っ走るのではなく、「考えて判断する力」が少しずつ育ってきています。
 
 
最初は「どうせ無理」と思っていた私でも、工夫を重ねることで、息子と一緒に変わることができました。
 
 
叱るより、共感してみる。
 
 
言葉より、目で見える方法を使ってみる。
 
 
その小さな一歩が、やがて大きな成長につながります。
 
 
まずは簡単なことから始めてみれば、きっと変化があるはずです。
 
 
今日からお子さんと一緒に、「お金を考える力」を育てていきませんか?
 
 
 
 
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執筆者:平野可奈子
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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