運動発達の遅い、発達障害・グレーゾーンキッズ、自転車に乗れるようにならないお悩みはありませんか？これは脳の運動エリアの発達が遅れているからです。でも大丈夫！お母さんの対応で脳を伸ばし、自転車に乗れるようになる対応をお伝えします。
【目次】
１．発達障害・グレーゾーンキッズ 運動発達が遅いのは脳の問題
２．子ども達の運動脳が発達しにくい現代社会
３．発達障害・グレーゾーンキッズ 自転車に乗れるようになる対応
１．発達障害・グレーゾーンキッズ 運動発達が遅いのは脳の問題
発達障害・グレーゾーンの子が、くり返し練習をしても、自転車になかなか乗れるようにならないお悩みはありませんか？
なぜなら、発達障害グレーゾーンの子どもは、生まれついて脳の運動をコントロールするエリアに発達の遅い部分があることが多く見られるからなんです。
そのため体の動きに不器用さが見られ、極端な場合には、発達性協調運動障害（DCD）の傾向があると言われます。
このDCDは発達障害グレーゾーンの50〜80％に合併していると言われています。
脳を伸ばすママの声かけと楽しい遊びで、不器用を改善していくことができましょう！
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２．子ども達の運動脳が発達しにくい現代社会
現代社会は、IT化や自動化が進み、効率的でとても便利になっています。
子ども達の遊びも私たちの頃とはだいぶん様変わりして、子ども達が生きる未来に沿った遊びが増えていますね。
利便性・効率性にあやかって、私たちの生活は豊かになっています。
その一方で、体をダイナミックに使う機会は格段に減っています。
例えば、公共交通機関が充実して、歩いたり走ったりする機会は減りました。
エレベーター等が常備され、階段を昇り降りする機会も減りました。
遊びは鬼ごっこや缶けり、竹馬などから、ゲーム機や動画で楽しむようになって、外遊びが減っています。
人の体は環境から様々な感覚刺激を受け、それを脳で処理し、「どのように体を動かそうか」とプログラミングした結果、体が動きます。
この経験の積み重ねによって脳の運動のネットワークが伸びます。
しかしこの経験が浅いと、ネットワークが伸びません。
そのため、発達障害グレーゾーンで生まれながらに不器用がある場合、体を使う機会が減っている現代の生活では、脳の未熟な部分の発達はさらに遅くなり、育ちにくくなっています。
ですが大丈夫！ママの遊ぶ対応で、不器用を改善していくことができるんです。
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３．発達障害・グレーゾーンキッズ 自転車に乗れるようになる対応
では、運動発達の遅い発達障害・グレーゾーンキッズが、自転車に乗れるようになる対応をお伝えします。
それは３つの遊びと声かけで、足相撲・靴下つかみ・手押し車です。
自転車に乗るために必要なチカラは、バランス力、手と足を別々にコントロールする力・それを支える体幹の筋力、スムーズにペダルを回す足の連結力などが考えられます。
それらの力を育てる遊びと声かけをご紹介します。
◆足すもう
床に向かい合って座り、足を床から浮かせてお尻を支点にして足で押し合います。
両手は後ろについて体を支えます。
できるようになったら、片手で支えたり、手の支えをなくすのもいいですね。
この遊びで、体幹を安定させて足を動かす力、足のコントロール力、バランス力が育ちます。
ポイントは声かけ「足をしっかり動かせてるね」と見たままを褒めます。
「こんなに足の力が強いんだね！」と驚いたり、
「お腹が疲れるね〜、お母さんもそう思う」と同意することで、子どもの意識を遊びにしっかり向けます。
◆足で玉入れバトル
靴下を丸めたボールをたくさん作ります。
それを、足の指で掴んで、カゴに入れる競争です。
向き合って椅子に座った姿勢で行います。
この遊びで、足のコントロール力・連結力が育ち、足の動きがスムーズになります。
また、足の指をしっかり使えることは、安定した歩き・走り にもつながります。
声かけは、「足の指をしっかり曲げれていいね」と見たままを褒めたり、
「だんだん速くでなってきたね〜」グッジョブサインで肯定を示したり、
「最後までできたね！」と頭を撫でて肯定を示したりするのがポイントです。
◆手押し車
短い距離からでOK。
もし難しければ、手押し車の姿勢で５秒頑張ってみよう！
この遊びで、体幹の支える力、体幹を安定させながらも両手で進む連結力が育ちます。
声かけ：は「一歩ずつ進めてるね。お尻が引っ込んできた…板みたいに真っ直ぐにしてごらん…真っ直ぐになったね！」と、肯定の言葉で指示を挟んで伝えます。
「もう半分進んだよ！あと２m！」と見通しを持たせて励ましたり、
「昨日よりも進み方が力強くて良かった！」と、最後は必ず肯定の言葉で終えます。
そうすることで、子どもの自信になり「お母さんとまたやってみたい！」の気持ちが生まれ、楽しくくり返すことで、脳の運動エリアの成長が加速します。
近年よくある、ペダルなしの自転車は、不器用キッズにはオススメです。
目と体の協調性・手のコントロール力が育ってから、足の動きやバランス力を育てられるからです。
自転車で走れるようになると、風を感じ、季節を感じられます。
そして子どもの行動範囲は広がり、世界は広がります。
すると遅れている脳の発達が加速し、自信が育ちます。
お母さんの対応で自信を育てながら、楽しく自転車の練習をしてくださいね！
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執筆者：長野愛
（発達科学コミュニケーショントレーナー）
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