発達障害アスペルガーキッズは、体の動きに不器用さがある特性から、運動に苦手さを持ちやすいことが多くあります。今回はそんな運動大嫌いな子が山歩きを楽しめるようになった方法と山歩きの効果をお伝えします。
【目次】
1.発達障害アスペルガーキッズが不器用なのは脳の問題
2.発達障害アスペルガー傾向の息子がバスケットクラブで自信を失った話
3.運動大嫌いになった息子がハマった非常識な散歩
4.山歩きの効果とススメ
1.発達障害アスペルガーキッズが不器用なのは脳の問題
アスペルガーキッズは、生まれついての脳の特性上、体の動きに不器用さのあることが多くみられます。
この傾向が極端な場合、発達協調性運動障害(DCD)といいます。

DCDではこんなことが見られます。
・ふらふら歩く、すぐ転んでしまう
・ボール投げがうまくできない
・雑巾がしっかり絞れない など
これは脳に未発達の部分があるためなので、本人の努力や頑張りが足りないとか、育て方のせいではないんです。
ですが大丈夫!お母さんと楽しく運動することで、不器用は改善することができます。
2.発達障害アスペルガー傾向の息子がバスケットクラブで自信を失った話
我が家の息子は、年長の時に地域のバスケットクラブに入りました。
私はまだその頃、息子にDCD傾向があることに気付いていなかったのです。
初めはボール遊び程度だったので楽しく行えていたのですが、年齢が上がるにつれ練習は本格化。
試合形式が多くなっていきました。

すると、その場でできるドリブルも、走りながらになるとできない。
走りながらボールを目で追うことができない。
味方や敵の動きを気にしたりしながら走ることができない。
それなので、仲間がパスを出してくれても、受け取り損ねてしてしまう。
こんなことが続き、すっかり自信を失ってしまいました。
それまで頑張っていた勉強などにもやる気を失い、家でゴロゴロするようになりました。
元々低かった体力はどんどん落ち、200m歩くのも全力で拒否するようになっていきました。
3.運動大嫌いになった息子がハマった非常識な散歩
息子は色んなことに興味があり、たくさんの夢をもって、いつも何かしら行動している子でした。
そんな息子が意欲を失って家でゴロゴロする姿に、私は危機感を感じました。
バスケット云々の問題ではなく、夢に向かって行動する姿を取り戻してほしいと思ったのです。
行動することで、脳は成長するからなんです。
そこで私は、息子とのウォーキングをすることにしました。

本来は、朝がセロトニンというストレス耐性に影響を与えるホルモンが出て、脳には良いのです。
しかしフルタイムワーカーの私は夜しか時間が取れませんでした。
それでも何もしないよりいいだろうと考えて、夕食後にウオーキングを始めました。
15分間程度のことですが、1ヶ月もすると、息子のゴロゴロする姿はなくなり行動力が戻ってきました。
続けられた理由を私なりに考えると、夜に懐中電灯を持って歩く、という非日常が息子にとっては面白かったようでした。
また飽きさせないように、歩くだけではなく、随所に速歩きやスキップなどの競争を入れて、楽しくしたことも続いたポイントでした。
そうして、休日には歩く距離が徐々に延びていきました。
4.山歩きの効果とススメ
息子は普段インドア派ですが、楽しく体力をつけるために、休日に山歩きを始めました。
山といっても、距離は2キロ程度の低い山です。
そこを初めは途中まで車で行き、残りを頂上まで歩く。
徐々に距離を伸ばす、というスモールステップで進めました。
それでも頂上から見る景色は、子供が達成感を味わうのに十分なものでした。
その後、車を停める場所を徐々に下の方にして少しずつ距離を伸ばしました。
そしてある時、その山で開催される山歩きイベントに参加しました。
いつもは舗装路を歩いていましたが、イベントでは舗装されていない自然の道を登るものでした。
普段と違う自然の道は、楽しくバランス感覚や反応力が上がります。
木の切り株につまづかないように歩いたり、枝やツルに捕まりながら登ることで、目と体のつながりも育てられます。
声を掛け合いながら集団で登ることで集団意識も芽生え、初対面の人たちとも笑顔で言葉を掛け合えます。

登ることで、当然、筋力アップが図れます。
長時間動き続けることは、有酸素運動になり、体の免疫機能もアップします。
自然の中でエクササイズを行うと、開始5分で気分が上向きになり、同時に自尊心の向上が見られることも研究の結果で分かっています。
ストレスによって気分が落ち込んだり、自尊心を失って自分に自信が持てなくなったりする時も、気分の落ち込みを改善し、失った自尊心を取り戻す手助けをしてくれます。
今では息子はやる気を取り戻し、不器用さが改善。自信が育っています。
休日には、親子の健康と子どもの脳を育てるために、自然の中に入って体験されることを、ぜひお勧めします。
パステルキッズの日常生活をより良くするためのヒントが多数あります!
▼ご登録はこちらから
▼無料小冊子プレゼント▼
♡小冊子のご感想
癇癪や暴力を起こす息子に、「なんでそんなことするの」と思っていましたが、原因がわかったことで、子どもを見る目が変わりました。これからは冷静に対応できそうです。
\子どもが素直になる朝の声かけ35つき/
癇癪・暴力がスッとおさまる!
脳科学に基づく接し方
↓↓↓
癇癪・暴力がスッとおさまる!
脳科学に基づく接し方
↓↓↓
執筆者:長野愛
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)