発達障害、グレーゾーンの子どもに日本の文化を感じられるお祭りに連れて行ってあげませんか?お祭りのない季節でも大丈夫!お祭り気分が味わえる場所に行って擬似体験してみましょう! |
【目次】
1.発達障害・グレーゾーンの子どもに熱中体験を!
2.お祭りを体感して感動体験をしてみましょう
◆青森ねぶた祭はみんなが参加できるお祭りです
3.初めてが苦手な発達障害の子は「ねぶたの家」で予習をすれば安心です
1.発達障害・グレーゾーンの子どもに熱中体験を!
発達障害・グレーゾーンの子はこだわりが強く1つのものに熱中することがありますね。仮面ライダーや戦隊モノ、電車や新幹線といった鉄道物、昆虫や恐竜など…。
自分の好きなことにはとことんハマって熱中してしまう。発達障害・グレーゾーンの子だけではなく、男の子のお母さんにはよくある「アルアル」ですね。
お母さんとしては、うんざり…。いつになったらこのブーム終わるの?って感じですよね。でも、その熱中していることを無理に取り上げないでくださいね。
子どもは自分の好きなことをしているときや、何かに夢中になっているときに脳が発達しているからです。
子どもには何かに熱中する体験=「熱中体験」をたくさんさせてあげることが大切なのです。
2.お祭りを体感して感動体験をしてみましょう
日本各地には四季折々の特色があり、伝統的な行事がたくさんあります。
心が揺さぶられ感動が味わえる伝統行事=「祭り」は、子どもよりも、むしろ大人が熱中できるものですね。
2011年に起きた東日本大震災の年は、各地でお祭りの自粛ムードが広がっていました。しかし、震災を受けた地域の方々が、お祭りによって元気を取り戻す様子をニュースで拝見しました。
お祭りにはエネルギーがあり、人々のパワーの源になっていることを感じます。その土地にくらす人々のパワーとエネルギーを感じ、日常では味わえない興奮や高揚感を感じます。
人が何かに熱中し、没頭しているときには物凄いエネルギーを感じますね。
◆青森ねぶた祭はみんなが参加できるお祭りです
日本各地には、勇壮で、心揺さぶるお祭りがたくさんあります。毎年200万人以上を動員し、東北の三大祭りに名を連ねる「ねぶた祭」をご紹介したいと思います。
ねぶた祭は青森県各地で行われます。明かりを灯した巨大な灯篭(とうろう)=「ねぶた」を台車に乗せ練り歩く迫力あるお祭りです。
毎年8月の1週目に開催され、地元の人にとって1年で最も重要なイベントです!
毎晩、練り歩くド派手なねぶた!このねぶたは、ねぶた師を中心にのべ300人の人が1年がかりで作り上げるものです。まるで彫刻、書道、絵画を融合したアートのようです。
照明で輝いた20を超えるねぶたが連なってどんどん進んでいく様子は壮観です。
笛、太鼓、手振鉦(テビラガネ)による、ねぶた囃子が響き渡り「ハネト」がねぶたの周りを取り囲みます。
「ラッセラー、ラッセラー、ラッセラッセラッセラー」という元気な掛け声でお囃子に合わせ飛び跳ねるハネトは、とてもエネルギッシュで躍動感に溢れています。
青森ねぶた祭は、ダイナミックな「ねぶた」と熱狂する「ハネト」の興奮を間近に感じられるお祭りです。
ねぶた祭はただ見学するだけでなく、見物人もハネトになって参加し祭りを楽しむことができるのです。ハネトは当日の飛び込み参加が自由です。お祭りを肌で感じることができますね。
ハネトの衣装(詳細は公式ホームページを参照してください)を着て、ねぶたが運行する10分前までに地元の団体に加わればOKです。
衣装は、青森市のデパートなどで、購入したりレンタルすることもできます。
ハネトは浴衣の裾を膝までたくしあげ、花笠にたすき掛けといった衣装で威勢よくエネルギッシュに踊ります。
初めてだと踊れるか心配になりますね。基本的にはリズムに合わせ片足ずつ跳ねるだけ。運動が苦手でも熱狂しているハネトの輪の中に入ってしまえば、自然と体も動き出します。
活気ある伝統的なお祭りに参加したら、一生忘れられない感動体験になりますね。
3.初めてが苦手な発達障害の子は「ねぶたの家」で予習をすれば安心です
「青森ねぶた祭を見に行きたいけど、なかなか日程が合わない!」たった6日間しかないお祭りですから、実際には見に行けない人もいますね。
お祭りなどの人混みが苦手な発達障害・グレーゾーンの子にオススメな場所があります。青森駅前にある「ねぶたの家 ワ・ラッセ」です。
「ねぶたの家 ワ・ラッセ」は、青森ねぶた祭の魅力を紹介している観光施設です。たくさんの大型ねぶたが見学できます。内側から輝く鮮やかな色彩のねぶたが何体も連なり、幻想的な雰囲気です。
「ねぶたの家 ワ・ラッセ」は大きく「ねぶたミュージアム」と「ねぶたホール」に分かれています。
前年のねぶた祭で賞を獲得したねぶたが常時展示されています。毎年ねぶたが入れ替わるので、何度訪れても楽しめます。
「ねぶたホール」には実際にお祭りに出陣した大型ねぶたが展示されています。高さ5m、横幅9m、奥行き7mというサイズで、まじかに見ると物凄い迫力を感じます。
大型ねぶたは、表と裏が異なるシーンで表現されています。表と裏を見比べてみるのも楽しいのではないでしょうか?どんな物語が描かれているのを想像しながら見るのも楽しいですね。
また、毎日ねぶたの体験ができるイベントが多数あります。太鼓や手振鉦(テビラガネ)などの演奏体験やハネトの体験もできます。
太鼓を叩くのは、小さな子や手先が不器用な発達障害・グレーゾーンのお子さんでも比較的気軽に体験できますね。
ワ・ラッセのスタッフによる、ねぶた囃子(ハヤシ)の生演奏が披露されているので、本物のねぶた祭に参加しているような気分になれます。
じっとしているのが苦手なADHDタイプのお子さんにはもってこいですね。太鼓や手振鉦の音が流れてくると自然に体を動かしたくなります。
楽しそうに踊り出したり、リズムを刻んで体を動かしだす子もいるのではないでしょうか?夏の本番に向け、太鼓やお囃子を習いたいというお子さんが出てくるかもしれませんね。
感覚過敏があって、大きな音や暗いところが苦手なお子さんもいらっしゃると思います。演奏の行われる時間帯や暗いところが少し苦手なお子さんは予めホームページなどで確認しておいて、無理強いしないでくださいね。
知的好奇心が旺盛なアスペルガータイプの子には、伝統やしきたりを学ぶことが出来る博物館の2階「ねぶたミュージアム」がオススメです。
2階の「ねぶたミュージアム」では、ねぶたの起源、歴史、ねぶたとともに発展してきた街の歴史などをわかりやすく紹介しています。青森の人々のねぶたにかける情熱が伝わってきます。
「ねぶたの家 ワ・ラッセ」は日本の伝統に触れる体験ができる場所です。
青森ねぶた祭は誰もが一緒になって楽しめるお祭りです。まだ遠い夏のお囃子や「ラッセラー、ラッセラー、ラッセラッセラッセラー」という声が待ち遠しくなってきますね。
――施設詳細ーー
【名前】ねぶたの家 ワ・ラッセ
【住所】青森県青森市安方1-1-1
【営業時間】5〜8月AM9:00〜PM7:00、9〜4月AM9:00〜PM6:00
【休館日】8月9、10日(展示ねぶた総入れ替えのため)、12月31日、1月1日
【ホームページ】http://www.nebuta.jp/warasse//
執筆者:深井淳子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
発達障害・グレーゾーンの子のコミュニケーションをスムーズに!
「1日1分メール講座」無料で毎日情報をお届けしています。
▼ご登録はこちらから
▼病院・療育センターで聞けなかったWISCのアレコレを1冊にまとめました▼