登校班で行かない子はわがまま?朝のストレス・行きしぶりが減る対応法

 

登校班で行けない子は、わがままではなくストレスや不安を感じているから。登校班の行きしぶりは子どもの脳を育てることが解決への道になります。この記事では、登校班で行けない子の心理と、ストレスを減らす3つの関わり方を紹介します。
 

【目次】

 
 

1.登校班で行かない子はわがまま?まず知っておきたいこと

 
 
登校班で出発する時間になると、うちの子だけ立ち止まってしまう。
 
 
「わがまま言わないで、早く行きなさい!」と、つい背中を押してしまうこと、ありませんか?
 
 
登校班で行かない子は、決してわがままではありません。多くの場合脳がストレスに対処しきれない状態にあるのです。
 
 
 
 
子どもは不安や緊張をうまく言葉で説明できないため「行きたくない」「おなかが痛い」といったサインで表します。
 
 
このとき無理に行かせようとすると、脳に負荷がかかりすぎ、登校しぶりや不登校につながることもあります。
 
 
だからこそ大切なのは、環境を整えることよりも子どもの「脳」を育てること。
 
 
ストレスに対応できる脳の土台を整えていくことで、結果的に登校班でも行けるようになるのです。
 
 
では、登校班で行けない子は、どんなストレスを感じているのでしょうか?
 
 
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2.登校班で行けない子が感じる3つのストレス

 
 
登校班で行けない子が「行きたくない」と言うとき、その裏には“見えないストレス”が隠れています。 代表的なのは次の3つです。
 
 

◆①人間関係のストレス

 
 
登校班では、毎朝同じメンバーと一緒に歩きます。
 
 
顔見知りでも「上の学年の子が怖い」「話しかけづらい」「冷たくされてる気がする」と感じることも。
 
 
繊細な子ほど相手の表情やトーンを敏感に読み取り、無言の圧にも強い緊張を感じます。
 
 
小さなストレスが積み重なると、「登校班=苦しい時間」と脳が記憶してしまうのです。
 
 
 
 

◆②身体・感覚のストレス

 
 
「みんなのスピードについていかなきゃ」と小走りで頑張るうちに、毎朝クタクタに。
 
 
さらに話し声や車の音、朝の光などの刺激が重なると、脳がオーバーヒート状態になります。
 
 
感覚過敏のある子はとくにこうした刺激が、強い不快感として残り「理由はわからないけど行きたくない」という形で出やすくなります。
 
 

◆③朝の切り替えのストレス

 
 
朝の準備に時間がかかり「遅れる」「また怒られる」と焦りながら家を出る。
 
 
この焦りが脳の切り替え機能を妨げ、行動エネルギーを奪ってしまいます。
 
 
「早く!」と急かされるたびに自信をなくし、登校班がプレッシャーの象徴になってしまうのです。
 
 
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ストレスを感じやすい子は、前頭前野(感情のコントロールや切り替えをつかさどる部分)がまだ発達の途中。
 
 
不安がひとつ解消されても、また新しい刺激に反応してしまうことがあります。
 
 
だからこそストレスに強い脳を育てることが、根本的な解決につながりやすいのです。
 
 
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3.登校班って絶対行かなきゃいけない?本当に大切にしたいこと

 
 
「みんな登校班で行ってる」「学校の決まりだから」そう思って無理に行かせてしまった結果、私自身、後悔した経験があります。
 
 
長女が小2で「登校班では行かない」と言ったとき、私は「行きなさい!」と押し出していました。
 
 
すると次第に登校しぶりが始まり、やがて不登校に。
 
 
“登校班で行くこと”にこだわりすぎて、子どものSOSを無視していたのです。
 
 
その後、次女が小1になり同じことを言ったときは、すぐに対応しました。
 
 
登校班で行けるようになるまで、しばらく別で登校することを班に伝え、安心して登校できるようにしました。
 
 
そして付き添い登校や車で登校を続けるうちに、少しずつ自信を取り戻し、小2では自分から登校班で行けるようになったのです。
 
 
「今日はここまでできたね」と小さな成功を積み重ねることで、脳は“やってみよう”という力(自己効力感)を育てていきます。
 
 
どうしてもできないときは、一旦できるところまで戻り自信を育てるのもひとつの方法です。
 
 

4.登校班で行かない子が行けるようになった!ストレスが減る3つの関わり方

 
 
登校班で行けない日があっても自分に自信があれば、子どもは少しずつ自分のペースで前に進めます。
 
 
ここでは、家庭でできるストレスを減らす3つの関わり方をご紹介します。
 
 

◆①「登校班で行きたくない」もOK!「楽しく通う」を優先しよう

 
 
登校班で行かない子=ダメな子、ではありません。
 
 
「行けた形」よりも「行こうとする気持ち」を大切にしてあげましょう。
 
 
付き添い登校や車での送迎も立派な登校。
 
 
どんな形でも登校時間=楽しい時間にすることを意識しましょう。
 
 

◆② 帰宅後は“好きなこと時間”で心を満たす

 
 
朝にエネルギーを使い切ってしまう子にとって、放課後の時間は「回復の時間」。
 
 
ゲームでも絵でもいいので、ひとつでも好きなことをする時間をつくりましょう。
 
 
帰宅後のストレスを極力減らし、寝る前に「楽しかったこと」を思い出すことで、翌朝の意欲にもつながります。
 
 
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◆③「できたね」を言葉で伝えて、自信を育てる

 
 
子どもが一歩踏み出せたときには、すかさず言葉で伝えるのがポイント。
 
 
「自分で着替えられたね」「がんばって玄関まで行けたね」と、できた行動を具体的にほめましょう。
 
 
普段から“できたこと”を積み重ねていくと、「自分はやればできる」という自信が育ち、やがて登校班にも自分から加わる力がついていきます。
 
 
 
 
登校班で行けるかどうかは、あくまで「通い方のひとつ」。
 
 
子どもの脳が育てば、今できないこともちゃんとできるようになります。
 
 
焦らず、比べず、子どもの「自信」を育てる関わりで「脳」を成長させましょう。
 
 
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登校班で行かない子についてのよくある質問(FAQ)

 
 

Q1:「登校班で行きたくない」と言われたら、どう対応すればいい?

A1:無理に行かせるより、「どうしたら安心して行けるかな?」と気持ちを聞き、付き添い登校など一時的なサポートを考えましょう。
 
 

Q2:どうして集団登校を嫌がる子がいるの?

A2:人間関係の不安や、朝の刺激(光・音・スピード)による感覚的ストレスが原因のこともあります。脳のストレス反応が落ち着くと自然に行けるようになります。
 
 

Q3:登校班で行かなくても大丈夫?学校や他の保護者の目が気になります…

A3:子どもの心をこわしてまで行かせなくても大丈夫。登校班は安全に登校するための選択肢のひとつと捉えましょう。
 
 
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執筆者:本田ひかり
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)






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