好奇心が強く、行動力が強みのADHDキッズ。ですが、時には衝動性が強いことに悩まされることも…。この記事では「今すぐやりたい!」が抑えられないADHDの子どもに、ママの声かけで切り替え上手にできる対応を紹介します!
【目次】
1.「今すぐやりたい!」が抑えられないADHDの息子
2.衝動性が強い子どもの特性とは?
3.衝動性は強みになる!上手に伸ばすママの対応
1.「今すぐやりたい!」が抑えられないADHDの息子
「今すぐやりたい!」
「今すぐ行きたい!」
発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもを育てていると、「今すぐ○○して!」コールに困った経験はありませんか?
私の息子はADHDグレーゾーンです。
工作や乗り物が好きで、好きなことに没頭しているときは高い集中力を発揮します。
それ自体は彼の強みなのですが、なにかをひらめいたときに度々悩まされるのが「思い立ったら今すぐ行動したい!」という気持ちに駆られてしまい、それができないと怒り出すこと。
工作の材料がないと「今すぐ買いに行く!」と言い出し、今は買いに行けないことがわかるとイライラが抑えられませんでした。

この「今すぐやりたい!」「今すぐ行きたい!」という気持ちの強さは、ADHDの特性の一つである「衝動性」と関係があります。
学校では授業中に立ち歩いたり、順番が待てなかったりと、トラブルの元にもなってしまいます。
この記事では、衝動性が強い子どもの「今すぐやりたい!」という気持ちを子どもがコントロールできるようになるママの対応をお伝えします!
2.衝動性が強い子どもの特性とは?
衝動性とは、自分の思い浮かんだことや感じたことをすぐに行動に移したくなる特性です。
これは脳の働きが関係していて、「今すぐ」という欲求をコントロールする力がまだ未発達なためです。
脳の前頭葉という部分が感情や行動のコントロールを担っていますが、ADHDタイプの子どもはこの機能がうまく働きにくいことがあるため、我慢するのが難しくなるんです。
息子の例でいうと「今すぐ工作の材料を買いに行きたい」と言い出すのは、頭の中では、「今ひらめいたアイデアをすぐに形にしたい」という強い欲求があるから。
その欲求を抑えることが難しい状態になっています。
その結果、今できないとわかるとイライラがたまり、怒り出してしまうのです。

また、好きなことに没頭できるのはADHDの子によく見られる「過集中」の特性でもあります。
集中してなにかに取り組む力はすばらしい力です!
ですが、逆に他のことに注意を向けるのが難しくなり、「今やりたい」という気持ちが一層強くなってしまうこともあります。
このような困りごとは、「わがまま」ではなく脳の働きによる特性なので、ママの対応で上手に切り替えてあげましょう!
3.衝動性は強みになる!上手に伸ばすママの対応
衝動性が強い子どもが気持ちをコントロールして切り替えられるようになる、ママの声かけを紹介します!
◆気持ちを受け止める
いきなり「今はムリだなぁ。」「今度にしよう!」とできない事実を伝える前にワンクッション!
「今それをやりたいんだね。」と気持ちを受け止めてあげましょう。
その後に、「今は○○で難しいから明日はどうかな?」と、できない理由と代替案を伝えてみてください。
息子の例であれば
「今すぐ作りたいよね!」
「すっごくいいアイディアだもんね!」
と、今やりたい気持ちを否定せず、「その気持ちわかる~!」という態度を示しました。
そうすることで「ママはぼくの気持ちを聞いてくれた。」「わかってくれている。」という安心感と満足感を感じられるので、興奮状態をいったん落ち着けることができます。
脳が冷静に働く状態にしてあげたあとに、「今日はもうごはんを作る時間だから、明日学校から帰ってきたら買いにいくのはどう?」と提案すると、「わかった。」と受け入れることができました。

◆可能なときは対応してあげる
いくら気持ちを受け止めてもらっても、いつもいつも「今は難しい」と言われてしまうと、子どもの不満も貯まってしまいますよね。
衝動性の強い子どもの特性は、上手に伸ばせば強みになります!
行動力を止めないためにも、できるときには子どもの欲求に付き合ってあげることをオススメします。
「ママは状況しだいではOKしてくれる」ということがわかり、「まずは気持ち伝えてみよう!」とポジティブな行動力を育てていくことができます!
衝動性が強いと、学校で叱られてしまったり、友達とトラブルになってしまったりすることもありますが、お家で特性を理解したかかわり方ができれば、学校やその他の場面でも行動や気持ちのコントロールが上手にできるようになり、外でのトラブルも減っていきます。
ママの声かけで「できた!」という経験を積み重ねていってあげてくださいね!
お母さんが声かけを変えるだけで、子どもがぐんぐん伸びるヒントをお伝えしています!
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〜これは、発コミュに出会う前の話。〜
「またか…」
正直ため息しか出ない。
正直ため息しか出ない。
毎朝おとずれる、わが子の
「学校行きたくない・・・」
無理に登校させるのは良くない
そう頭では理解していても、心が追いつかない。
明日は行くって昨日言ってたのに。
なのにどうして?
毎日おだてて、寄り添って、
精一杯のことはやってるつもり。
ネットで調べても、周りに相談しても
「寄り添ってあげましょう」
「お母さんが見守ってあげてください」
愛想笑いで「そうですね」としか返せない自分。
解決策が見つからない。
はぁ。
今日もまた学校まで送るのか。
わが子が苦しんでるのはわかるけど、
私もつらい・・・
こんなふうに感じる母親は失格なんだろうか。
だけど・・・
「こんな方法があったんだ!」
あの時わたしの心に大きな希望をくれた一冊。
登校しぶりは、子どもによって対応法が違ったんです!
執筆者:若月綾
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)