絵本の読み聞かせは、繊細な子どもの言葉や心の成長を優しく後押ししてくれます。けれど、うまく聞けていないように見えると、不安になることもありますよね?そんなときに役立つ、繊細な子に合ったゆっくり読み聞かせるためのコツをお伝えします。
【目次】
1.繊細な子に絵本の読み聞かせでつけたい言葉の力
2.幼児が絵本の読み聞かせを聞かない理由
3.繊細な子に合ったゆっくり読み聞かせのコツ
1.繊細な子に絵本の読み聞かせでつけたい言葉の力
絵本の読み聞かせが子どもの言葉の発達や心の成長にとても良い影響を与えることは、よく知られていますよね。
読み聞かせを通して、子どもは新しい言葉を覚えたり、物語の展開から考える力を育んだり、感情の理解を深めていきます。
さらに、読み聞かせの時間は親子のスキンシップの機会にもなり、安心感や信頼関係を育てる大切な時間となります。
そうした積み重ねが、繊細な子の心の安定や自己肯定感を育むことにもつながるのです。
とはいえ、思うように読み聞かせができず、悩んでいるママも多いのではないでしょうか?

私の息子は4歳の頃、読み聞かせの時間を楽しんではいる様子でしたが、正直なところ「ちゃんと聞いているのかな?」と感じることが多くありました。
せっかく読んでも、内容を理解できていないのでは?と心配だったのです。
でも、なぜそのような反応をするのかを知り、少し読み方を変えてみたところ、今では「どんな話だった?」と聞くと、しっかり答えてくれるようになりました。
この記事では、そんな我が家の体験から見えてきた繊細な子への読み聞かせのコツをお伝えします。
2.幼児が絵本の読み聞かせを聞かない理由
繊細な子に限らず、幼児期の子どもはまだ情報を処理する力が未熟です。
言葉を「音」として聞き取り、それを「意味」として捉え、「絵」と結びつけ、そこから「気持ち」を感じ取る――
この一連の脳内での処理には、意外と時間がかかります。
そのため、大人が思う以上に、子どもが言葉を理解するには時間が必要なのです。
子どもが大人と同じスピードで話を理解できるようになるのは、一般的に7〜8歳ごろからと言われています。
だからこそ、幼児期にはゆっくりしたスピードで話すことが大切になります。
特に繊細な子は、感覚が敏感で、言葉以外にも色々な情報(絵、声のトーン、周囲の音など)も同時に受け取って処理しています。
そのぶん、言葉の意味や物語の流れを理解するのに、どうしても時間がかかってしまいます。
繊細な子が「聞いてすぐ反応しない」のは、理解していないからではなく、たくさんの情報をじっくり受け止めているからなんです。
そんな中で早いスピードで読み聞かせをされると、子どもにとっては理解の妨げになってしまいます。

4歳ごろの子どもは、話の全体像をつかむ力や前後のつながりを理解する力がまだ育っている途中です。
大人のペースでどんどん読み進められると、意味がわからなくなったり、絵と物語の関係がつかめなくなったりして、気持ちが置いてけぼりになることもあります。
結果として内容がわからなくなり、「つまらない」「聞きたくない」と感じることにつながるのです。
さらに、繊細な子は理解したい気持ちが強く、「分からないこと」にとても敏感です。
途中でつまずくと、そこで読み聞かせへの集中がふっと途切れてしまうこともあります。
とはいえ、注意を促しすぎると、逆にプレッシャーになってしまうので注意が必要です。
では、どんな読み聞かせが繊細な子に合うのでしょうか?
3.繊細な子に合ったゆっくり読み聞かせのコツ
私の経験から、一番大切だと感じたのは「ゆっくり読むこと」です。
ある日、意識して絵本をいつもよりゆっくり読んでみました。
そして次の日、いつものスピードで読んでみたところ、息子から「もっとゆっくり読んで」と言われたのです。
そのとき初めて、「息子が聞いているのかいないのかわからなかったのは、読むスピードが早すぎたからだった」と気づきました。
ゆっくり読むことで、息子は言葉の一つ一つをしっかり聞けるようになり、物語の流れを理解できるようになっていきました。
ゆっくり読むときには、こんな工夫もおすすめです。
・絵を指さして話す
・間をあけて、子どもに考える時間を作る
・「どう思う?」と問いかけてみる
こうした工夫を取り入れることで、子どもはより深く物語に集中できるようになります。
焦らず、子どものペースに合わせることが、繊細な子に合った読み聞かせのポイントです。

繊細な子の読み聞かせは、ただ「読んであげる」だけでなく、ゆっくり、丁寧に言葉の意味を感じられるようにすることが大切です。
4歳頃の子どもは、大人と同じスピードで理解できるわけではありません。
だから、ママがゆっくり読んであげることで、子どもの心も、言葉の力もしっかり育ちます。
ぜひ「ゆっくり読み聞かせ」を試して、親子で楽しい時間を過ごしてみてくださいね。
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執筆者:くぼ あかり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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