「怒られたのが忘れられない!」そんなネガティブ思考なお子さんを、心配になることはありませんか?実はそれ、脳の記憶の仕組みが関係しているんです。この記事では、不安が強い知的障害の子への声かけと、親子関係がラクになる対応方法をお伝えします。
【目次】
1.知的障害キッズのネガティブ思考が止まらない…
2.実は脳の特性だった!ネガティブな記憶が強く残る理由
3.ネガティブ思考を切り替える!子どもの心を整える声かけのコツと実例
1.知的障害キッズのネガティブ思考が止まらない…
知的障害キッズのネガティブ思考は、親子の会話で切り替えることができます!
我が家の知的障害の息子はふとした瞬間に、小学校であった嫌な記憶が蘇り、
「先生に怒られた」
「お友達が怖い」
「ママがあの時怒った」
など、随分経ったのにまだ覚えている…なんてことがよくあります。
このように、過去のネガティブな出来事を何度も繰り返して話すお子さんはいませんか?

ママとしては、「またその話?もう気にしなくていいのに…」と思ってため息が出てしまいますよね。
話を逸らしても、邪険に扱っても余計にヒートアップしてしまい負のループ。
私の息子も、ネガティブな記憶にとらわれるタイプでした。
でも、関わり方を変えて“思考の切り替え方”を伝えることで、今ではぐんとラクに過ごせるようになったんです。
この記事では、その具体的な対応方法をお伝えします。
2.実は脳の特性だった!ネガティブな記憶が強く残る理由
ネガティブ思考は繰り返すほどに強化されるので、早めの対応が必要です。
知的障害のある子どもたちの中には、不安を感じやすく、感覚が敏感な子がいると言われています。
そのため、ちょっとした失敗や注意された経験が「もう繰り返したくない!」と強く脳に残ってしまうのです。

これは脳の防衛本能の働きであり、悪いことではありません。
さらに、記憶を整理したり客観的に捉える前頭前野の発達がゆっくりな子はネガティブな記憶を感情のままインプットしてしまいます。
感情コントロールがききにくくなり、行動力も下がるのでどんどん自信は落ちていくし、脳が育ちにくい状態になってしまいます。
なのでやってほしいことは、子どもの言葉を否定も肯定もせずに、ポジティブな声かけに変えることです。
ママが一緒にサポートをすれば子どももやり方を覚えられるのです。
3.ネガティブ思考を切り替える!子どもの心を整える声かけのコツと実例
ネガティブな発言が出てきたときは、まずはその気持ちを否定せず受け止めることが大事です。
そして、そこから “前向きな捉え方” に上書きしてあげる声かけをしてみましょう。
子どもが感じている気持ちや、子どもの感情を、聞いてあげたり言葉をかけてあげましょう。
まだ気持ちを伝えるのが苦手なら、その脳エリアが未熟なだけなので、ママがその感情に言葉をつけて代弁してあげてください。
例えば、
・「先生に怒られた」であれば、
「あの時怒られてビックリしたんだね、先生はしてほしいことを伝えたかったんだと思うよ。」
「ひとつ学びになったね!」
・「お友達が怖い」であれば、
「お友達がどうしたいか分からなかくて不安だったんだね、よく頑張ってたよ!」
「今度は一緒にお友達を観察してみようよ」
・「ママがあの時怒った」であれば、
「怒られて悲しかったんだよね、ママはあの時疲れてただけだよ」
「○○君のことが嫌いになったわけではないよ、いつも大好きだよ」
「今日は怒ってないよ」や、「今週のママ、怒ってないのすごくない?」と怒ってないときのことを伝えるのも効果的です。

こんなふうに、出来事を受け止めるだけではなく、気持ちに共感する言葉をかけてあげることが大切です。
そのあと、捉え方を前向きに翻訳して返すと、 子どもは「気にしていたこと」が自然と薄れていきます。
これが、ネガティブな記憶を「自分で整理できる力」の土台になるのです。
積み重ねていけば、ネガティブ思考のあとに自分で切り替えができるようになりますよ。
今では嫌なことがあった後も、最後には「でもこんな楽しいことあったな」とポジティブな言葉に変わっていきました。
子どもの言葉の奥にある気持ちを受け止めて、 前向きな捉え方をそっと提案してみましょう。
繰り返すうちに、子ども自身も「嫌だったけど、次は大丈夫」と切り替える力が育っていきますよ。
知的障害キッズの行動力と会話力を引き出す対応をお伝えしています。
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♡小冊子のご感想
癇癪や暴力を起こす息子に、「なんでそんなことするの」と思っていましたが、原因がわかったことで、子どもを見る目が変わりました。これからは冷静に対応できそうです。
夏休みの親子時間がノンストレスに!
怒らず子どもが動き出す
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執筆者:みやび 楓
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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