毎朝「行きたくない!」と登園しぶりをする繊細な子。見えている原因はほんの一部で、実際には不安のタネがたくさん潜んでいます。原因を突き止めるより、まず子どもが安心できる関わり方をすることが大切です。登園しぶりをやわらげる対応を紹介します。
【目次】
1.繊細な子の「行きたくない」がつらいママへ
2.繊細な子が登園しぶりを続けてしまう理由
3.繊細な子の登園しぶりを和らげるカギは親子のスキンシップ
1.繊細な子の「行きたくない」がつらいママへ
「保育園(幼稚園)行きたくない!」と、泣くわが子を前に、不安になったり、胸がぎゅっと痛くなったり・・・
子どもが泣く姿を見ながら無理やり登園させるのは、本当につらいものです。
「このまま登園しなくなるのではないか」
「お友達とトラブルがあったのかも」
「園生活で困り事を抱えているかもしれない」
そんなふうに不安を抱くママも多いのではないでしょうか。
わが家の繊細な子も、毎朝のように登園しぶりをしていました。
理由は、「怒られたくない」「やりたくないことがある」「ダンスがうまくできない」「園に怖い汚れがある」など、本当にさまざま。
原因がわからないことも多くありました。

特に繊細な子(HSC=Highly Sensitive Child)は、些細なことに気づきやすいため、不安のタネをいくつも見つけてしまいます。
原因を1つひとつを取り除くだけでは追いつかないこともあるのです。
「原因がわからないから、どう接したらいいかわからない・・・」そんな風に悩むママも、大丈夫です。
必ずしも原因を突き止めなければいけないわけではないんです。
2.繊細な子が登園しぶりを続けてしまう理由
繊細な子は、どうして「行きたくない!」が続いてしまうのでしょうか。
その大きな理由は、不安を感じやすい心と脳の特性にあります。
脳の中にある扁桃体(へんとうたい)は、不安や恐怖をキャッチするアンテナのような役割をしています。
繊細な子はこのアンテナがとても敏感で、小さな出来事でも「危険かも!」と反応しやすいのです。
例えば園で一度転んで痛い思いをすると、繊細な子は強く記憶し、何度も思い出してしまいます。
「また転んだらどうしよう」と不安が頭から離れず、園そのものが「怖い場所」に感じられてしまうのです。

さらに、繊細な子はネガティブな記憶が強く残りやすい傾向があります。
たった一度の出来事でも、繰り返し反芻することで不安はどんどん強くなります。
だからこそ繊細な子に「大丈夫だよ」と声をかけるだけでは不安は消えません。
むしろママの不安な気持ちまで敏感に感じ取り、「やっぱり怖いんだ」と思ってしまうこともあるのです。
3.繊細な子の登園しぶりを和らげるカギは親子のスキンシップ
不安を感じやすい繊細な子に必要なのは――安心のエネルギーを補充すること。
そのカギとなるのが「親子のスキンシップ」です。
ぎゅっと抱きしめたり、手をつないだり、背中をトントンしたり。
肌と肌が触れ合うだけで「オキシトシン」という安心ホルモンが分泌され、扁桃体の働きを落ち着けてくれます。
つまりスキンシップは、子どもの不安をやわらげる“特効薬”なのです。
ただし、繊細な子は感覚が敏感なことも多いので、強く抱きしめすぎたり急に触れると逆にストレスになることもあります。
お子さんの様子を見ながら、安心できる触れ方を意識してあげましょう。
さらに安心が満たされると、子どもの脳は落ち着き、ママの声を受け取りやすい状態になります。
その状態だと「できたね」「頑張ったね」という肯定的な言葉がまっすぐ心に届き、自信の芽が育っていくのです。
わが家でも、朝の登園前にスキンシップを取り入れるだけで「行きたくない!」が落ち着き、登園しぶりをする日が減っていきました。
だから登園しぶりの原因を突き止めるよりも、まずは繊細な子に安心を与えることが大切です。

解決の秘訣は原因を取り除くことではなく、 安心の土台を作ること。
毎日のスキンシップで、わが子に「安心」が伝わります。
ママとの触れ合いを通して愛着が深まると、不安を感じやすい繊細な子も「ママがいるから大丈夫」と思えるようになり、登園しぶりを乗り越える力につながっていきますよ。
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執筆者:くぼ あかり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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