「みんなと同じことができない」「集団行動が苦手」「一人で遊ぶことが多い」─そんな子でも協調性がない=発達障害ではありません。ママの関わり方次第で「協調性がない子」ではなく、「違いを生み出せる子」に育てられます!その方法を紹介します。
【目次】
1.集団行動が苦手なわが子は発達障害?
2.協調性がない子どもの特徴セルフチェック(幼児向け)
3.協調性がないのはなぜ?脳の発達と特性から見る理由
4.“協調性がない”って本当に悪いこと?──時代が変われば“強み”になる
5.集団行動が苦手な子の才能を伸ばす!家庭でできる関わり方
1.集団行動が苦手なわが子は発達障害?
そろそろお友達と遊べる年齢なのに
「うちの子だけ集団行動が苦手」 「みんなと同じことができない」 「一人で遊ぶことが多い」
そんな姿を見て、
「このままで大丈夫かな…」 「なんでうちの子だけこんなに協調性がないの?」 「もしかして発達障害かも?」
と不安に感じているママはいませんか?
結論、集団行動が苦手で 協調性がない=発達障害、ではありません。
むしろその「違い」こそが、子どもの才能の芽であることも多いんです。
例えば、一人遊びに夢中になれる力は集中力の高さにつながりますし、マイルールを大切にする姿勢は、自分で考えて行動する力を育む力にもなります。
子どもの個性を押さえつけず、安心して挑戦できる環境を整えることで、「協調性」は自然と育っていきます。
この記事では、集団行動が苦手で協調性のない子どもに親ができる対応をご紹介します。
2.協調性がない子どもの特徴セルフチェック(幼児向け)
「協調性がない」とは、単に「わがまま」や「自己中心的」という意味ではありません。
協調性とは、周囲の状況を理解し、行動を調整する力のことです。幼児期はまだ十分に育っていないことがあります。
まずは、お子さんの協調性がどのくらい育っているかをチェックしてみましょう。
◆チェックリスト:あなたの子どもは当てはまる?
- 順番を待つのが苦手:おもちゃやゲームの順番で泣いたり怒ったりする
- 集団行動が苦手:園行事や遊びの輪に入れない
- マイルールを大事にする:自分のやり方や順序を変えたがらない
- 空気が読めない:他の子の気持ちや雰囲気に合わせられない
- 一人で遊ぶことが多い:友達と遊ぶよりも一人遊びに夢中になる
- こだわりが強い:服や道具の使い方、遊び方に自分なりのルールがある
◆どれくらい当てはまると要フォロー?
- 1〜2個:成長の過程でよくある範囲。焦らず観察
- 3〜4個:少しサポートが必要。遊びや日常での工夫を取り入れる
- 5個以上:日常生活や園で困ることが増える場合あり。専門家への相談も検討

協調性は「みんなと同じに動く力」ではなく、状況を理解し、自分の行動を調整できる力です。 遊びや日常生活の中で、少しずつ身につけていく必要があります。
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3.協調性がないのはなぜ?脳の発達と特性から見る理由
まず知っておきたいのは、協調性の未熟さは“脳の発達段階”によるものだということ。「性格」や「しつけの問題」ではありません。
協調性を支えているのは、脳の「前頭前野」です。
前頭前野は「感情コントロール」「相手の気持ちを想像する」「気持ちを切り替える」はたらきを担っています。
ですが、この部分は幼児期〜学童期にかけてゆっくり育っていくため、3〜6歳ごろの子どもが「順番を守れない」「集団行動が苦手」「空気を読めない」といった行動を見せるのは、まだ脳の回路が整っていないだけなのです。

一方、協調性のなさが、ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如・多動症)の特性と関係していることはあります。
ASD・ADHDの特性としての“協調性のなさ”
◆ASD(自閉スペクトラム症)
- 他の子どもと同じ行動が苦手
- 空気を読むのが難しい
- マイルールやこだわりが強い
◆ADHD(注意欠如・多動性障害)
- 落ち着いて順番を待つことが難しい
- 気持ちの切り替えが苦手
- 集団でのルールに従うのが難しい
こうした特性がある場合
・一人遊びを好む
・集団行動を避ける
・気持ちの切り替えが難しい
などの行動が出やすく、「協調できないように見える」ことが多いのです。
「協調性のなさ」は発達障害の特性として見られる場合もありますが、 いずれにしても脳は“経験”で育つ臓器です。
子どもが安心して挑戦できる環境を整え、「できた!」という成功体験を積むことで、 少しずつ前頭前野の回路がつながっていきます。
焦らず、「今は成長段階なんだ」と見守っていきましょう。
4.“協調性がない”って本当に悪いこと?──時代が変われば“強み”になる
これまでは「みんなと同じことができる子」が“いい子”とされてきました。
日本の教育の現場でも
・みんなと同じ行動をする
・みんなと足並みをそろえる
・みんなと一緒に遊ぶ
ことが“協調性”とされ、これができない子は「問題」とされがちでした。
ですが、「みんなと同じことができること」を過度に求められた結果
・自分の意見を言えない
・周囲の空気に合わせるだけ
・“考える力”や“主張する力”が育ちにくい
という子どもたちも増えています。

これからのAI時代に求められているのは、「同じことができる力」ではなく、「自分で考え、違いを活かせる力」です。
本来の協調性とは「同じことをする力」ではなく、「違いを理解しながら一緒にいられる力」のこと。
だからこそ
・自分の世界に集中できる
・独自のルールや考えを持っている
・人に流されない芯がある
そんな子は、将来の社会で求められる“個性型リーダー”にもなれる可能性を秘めています。
いかがですか?
これまで、どうにかしたいと思っていた子どもの協調性のなさが、強みに見えてきませんか?
協調性がない子どもは、「同じことができない子」ではなく、「違いを生み出せる子」。
その芽をどう伸ばすかが、ママの関わり方次第なんです!
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5.集団行動が苦手な子の才能を伸ばす!家庭でできる関わり方
協調性がないように見える子どもも、実は“人と違う視点”や“集中力の高さ”など、たくさんの可能性を秘めています。
その才能を育てるために、家庭でできる3つの関わり方を紹介しますね。
◆①ママ自身が“比べない”選択をする
他の子と比べて「どうしてうちの子だけ…」と思ってしまとき、 ママの心が焦っているサインかもしれません。
比べ続けられた子どもは「自分は人と同じことができない」「自分はダメなんだ」と思い込みやすくなります。
ママが「この子はこの子のペースで大丈夫」と信じてあげること。それが、子どもにとって何よりの安心になります。
ありのままの自分を受け入れられる経験が、「挑戦してみよう」という意欲を育てていきます。
◆②今できていることを”言葉で認める”
協調性を育てるカギは、“できている瞬間”を逃さず言葉にすること。
「今日は自分から“入れて”って言えたね」
「ちゃんと待てたね」
その一言で、脳の“やる気スイッチ”が押されます。
脳はその体験を“成功体験”として記憶し、次もやってみようという意欲が生まれます。
協調性のない子はどうしても先生やお友達から注意や指摘をされる機会が多くなってしまいますが、小さな成功を積み重ねて、自己肯定感を育てておくと、「次はどうすればうまくいくかな?」と立ち直る力へと変わっていきます。

◆③興味のある世界をとことん応援する
集団が苦手な子ほど、興味のあることには強い集中力を発揮します。
その集中力はまさに、才能のサイン。無理に集団に合わせるより、まずは「好きな世界」を応援してあげましょう。
「好き」「楽しい」「できた!」という気持ちの積み重ねが、 「人と一緒にやってみたい」という気持ちへと変わっていきます。
協調性や集団行動は、教え込むものではなく育つもの。
ママの「大丈夫だよ」という安心感の中で、子どもは少しずつ“人といる心地よさ”を感じ取っていきます。
今は、集団行動が苦手でも、協調性がないように見えても、それは「できない」ではなく「育っている途中」。
安心できる環境と、ママのまなざしがあれば、 子どもは自然と“人とつながる力”を身につけていきますよ!
集団行動が苦手で協調性がない子どもは空気を読めてない?を解決するママの関わりを動画でご紹介!
発達障害の子どもが帰りたがらないときのよくある質問(FAQ)
Q1:集団行動に入れないのは、発達に遅れがあるということですか?
A1:いいえ、必ずしも発達に遅れがあるとは限りません。
幼児期は「ひとり遊び」「見ているだけ」も成長の大事な段階です。まだ脳の回路が未熟なため、まわりのペースに合わせることが難しいだけというケースも多いです。焦らず、安心できる環境で少しずつ経験を積むことで、自然と集団に入る力が育っていきますよ。
Q2:うちの子は集団に入りたがらず、ずっと一人で遊んでいます。無理に入れたほうがいいのでしょうか?
A2:叱る・脅す対応は逆効果です。ASDタイプは不安が強まり、ADHDタイプは反発心が強くなります。怒る・待つ・子どもの言いなりになる行動は、習慣化してしまう可能性があるので避けましょう。
Q3:協調性がなくても、この先ちゃんと集団行動ができるようになるのでしょうか?
A3:集団行動ができなくても、大丈夫です。
その“違い”こそが、将来を生き抜く力や才能になることがあります。今は“無理に集団に合わせる”よりも、その子らしい個性や興味を伸ばしていくことが、結果的に社会の中で力を発揮できる土台になります。
執筆者:中井春菜
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)


