自己肯定感が大事!元不登校ママから学ぶ、勉強よりも大事なこと~前編~

子どもが不登校になると勉強の遅れが気になりませんか?元不登校ママへのインタビューを通して、筆者が気付いた、勉強をやらせるよりも大事な今日からでも始められる親子のコミュニケーションをお伝えします。
 

【目次】

 

1.勉強の遅れは心配しなくても大丈夫?!

 
 
筆者には、不登校傾向の小学生の息子がいます。いざ学校を休みがちになると、心は落ち着いてきますが、勉強の遅れが心配になります。
 
 
家で教えようにも、やる気もない…。好きなゲームばっかりやっている。そんな姿にまたイライラ…。
 
 
こんなにやる気ないならもう無理!勉強させることで、親子の関係が悪くなるならもうやめよう…とある日私は思ったんです。
 
 
でも、どうしても子どもの将来を考えたとき、不安が残りました。
 
 
そんなとき、不登校イベントがあると知り、思い切って参加してみることにしました。会場には、ちょうどテレビの取材が来ていて、不登校の子どもや、お母さんたちが取材を受けている最中でした。
 
 
その中で、私がひときわ惹きつけられた人がいました。勉強はやりたいと思った時がはじめどき。学校に行けなくても未来はある! 学校に行くかどうかを決めるのは子どもです!」と熱く語られていたSさんです。
 
 
 
 
「学校に行けなくても未来はある!」
 
「うん。これは、私もそう思う。賛成!学校に行けなくても大丈夫って今は思っている…。でも問題は勉強…本当??今、やりたくないなら勉強もやらなくていいの?」
 
 
この疑問を解消すべく、Sさんの話をもっと聞きたいと思いました。
 
 
Sさんは、現在、児童福祉施設で働いています。そして、障害、発達障害、グレーゾーン、不登校のお子さんを育てているお母さんをサポートする自助グループを立ち上げ、その代表としても活動されている方です。
 
 
3人のお子さんのママでもあります。明るい感じで芯がしっかりしているような印象を受けました。
 
 
イベントの中、Sさん自身も中学生時代に、不登校経験があること、現在中学生のお子さんも不登校であることなどを知り、Sさん親子の不登校に関するお話を伺いたくインタビューをお願いしました。
 
 
今回は、Sさん自身の不登校時代を振り返ってもらいました。
 
 
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2.現在生き生きと社会で活躍しているママの不登校時代とは?

 
 

――Sさんは、いつ不登校だったのですか?

 
 
「中学2年生の秋から3年生の終わりまでです。」
 
 

――不登校のきっかけはなんですか?

 
 
「小学校の頃から、『普通に』と言われることが理解できませんでした。中学校は私立に通っていて、そのときの先生にはひどいことを言われたり、先生のひどい態度を見ていたりしました。
 
そのため、先生に対して尊敬の気持ちが持てませんでした。そんな中、突然『無理かも』と思い、私立の学校を辞めることにしました。
 
その後、公立の学校に転校しましたが、『通いたいと』思う気持ちにはなれませんでした。公立の先生に対しては、『困ってはるなぁ。ちょっと申し訳ないけど行くのはいややなぁ』という気持ちはありました。
 
それでも『やっぱり無理』と思い不登校生徒になりました。」
 
 

――ご両親は不登校に対しての理解はありましたか?

 
 
「学校へ無理やり行け!と言われた記憶はないです。親が私を気にかけてくれていることは感じていました。
 
不登校に関しては、とても理解がありました
 
当時、姉とその子どもと同居していて、商売をしていたので、甥や姪のお世話をしたり、商売を手伝ったりしていました。家族に必要とされているなと、感じていましたね。」
 
 
 
 

――甥っ子さんや姪っ子さんのお世話とは、どんなことをしていたのですか?

 
 
「保育園送迎は、私の役割でした。あとは、ごはん、お風呂、寝かしつけまでしていましたね。遊んだりもしていました。
 
まだ保育園だった甥や姪が、自分を必要としてくれていたことも当時から感じていて、それも自信につながったと思います。」
 
 
◆ポイント解説
 
 
発達障害であるかどうかは関係なく、『家庭の中に役割がある』ということは不登校であっても家族は自分を認めてくれていると思うことができます。
 
 
Sさんは、発達障害の診断はなく通常発達で育ってきた方です。ですが、不登校になると誰でも自信を無くしたり、自己肯定感が低くなってしまうことが多いです。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもは、なおさらです。家では、小さいころから叱られ続けています。
 
 
学校では、本人は一生懸命しているつもりでも、ふざけているように見られたり、みんなより行動が遅くて注意を受けたり、友達とのやりとりなどでもうまくいかなかったり…すでに傷ついてしまっていることが多いのです。
 
 
そのため、学校に行けなくなった時点では、大幅に自信をなくしていることが多いです。家庭の中に自分の役割を作ってあげれば自信を回復する手段にもなりますね。
 
 

――ご両親はどんな方ですか?

 
 
「とても明るい両親です。『○○○(Sさんの名前)は大丈夫!』『天才○○○!』と子どもの頃からずっと言われていて、今も言われています。
 
私を心底信頼してくれていて、それが今の自信にもつながっているんだと思います。嫌な言葉は言われた記憶はありません。
 
不登校のときのことは、今になって話すと、両親はつらい気持ちもあったようですが、父は、私が何を話してもいつも『そうか、そうか』とニコニコ笑って聞いてくれました。
 
昔も今も、私の意思を尊重し、やりたいことには全力で応援してくれる両親です。」
 
 
◆ポイント解説
 
 
素敵なご両親ですね!このようなご両親に育てられたおかげで、不登校であっても気落ちせずに毎日過ごすことができたのではないでしょうか。親子関係が良好であることも、明るく過ごせる秘訣ですね!
 
 

――不登校中、お友達との関係はどうでしたか? 居場所はありましたか?

 
 
「学校が終わる頃に、友達を迎えに行ったり友達が迎えにきたりしていました。
 
夜遊びもしたり、学校に通っていないにも関わらず、中学校の友人のご家族などみんなに優しくしてもらいました。友人の母には叱ってもらったりと自分のコミュニティはありました。
 
当時はヤンキー文化が残っていました。学校を休んでいるのに、友達を迎えにいったりしているので、目をつけられることもありましたが、精一杯虚勢を張って渡り合っていました。
 
そんな中でも仲良くなった子もいました。まじめな子から不良まで交流関係は広かったと思います。学校に行っても行かなくても遊ぶ人はたくさんいました。
 
いまだに友達のお母さんには『○○○ちゃんがいてくれて○○(友達の名前)にはよかった』と逆にお礼を言われることもあります。対等な友人関係を築けていたと思います。」
 
 
◆ポイント解説
 
 
学校行く行かないにかかわらず、常に周りには友達がいて、友達のお母さんにも叱ってもらったりと、家族以外の友達や友達の家族などにも恵まれていたんですね!
 
 
Sさんは、家族や周りの人たちに支えられ、自分への自信を持ち続けられることができたのでしょう
 
 
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3.勉強の遅れを心配するよりも大事な親子のコミュニケーション!!

 
 
Sさんのお話を聞く中で、私はあることに気づきました。Sさんは、とっても自己肯定感が高いのです。それはなぜでしょうか…?
 
 
小さい頃から無条件にほめられ、家族や友人などから必要とされていると感じていたので、自己肯定感が育まれたのでしょう。
 
 
肯定的な関わりは本当に、子どもに自信を持たせ、自己肯定感だけでなく、やる気や行動する力を与えることができるんです!
 
 
発達科学コミュニケーションでは、とにかく否定的なかかわりをやめて肯定的なかかわりをすることを学びます。ただ、「できていることを伝える!」これだけです。
 
 
「歯磨きできたんだ」
「お、着替えたんだね!」
「お風呂はいるんだね」
「ひとりで起きられたんだね」
 
のような感じです。
 
 
自分の行動を肯定されると「これでいいんだな」と自分の行動に自信がもてます。
 
 
また、無条件にほめる」ことも子どもの自己肯定感を高めるにはとても大切です。
 
 
「うまれてきてくれてありがとう」
「あなたがいてくれて、お母さんは本当に幸せ!」
「大好きだよ~!」
 
なども存在そのものを認める無条件のほめにあたります。
 
 
もし、照れくさかったら「○○○(子ども)がいてくれて、お母さん幸せだなぁ…」と言ってみて下さい。
 
 
思春期のお子さんは、照れたり恥ずかしがったり、「うぜえな、突然なんなんだよ」という感じになるかもしれません。
 
 
そんなときでも大丈夫です!そのときは、聞こえるようにつぶやくのがポイントです。聞いてなさそうでも、実は聞いていたりするものですよ。一度試して見てくださいね!
 
 
自己肯定感が高まることによって、子どもはエネルギーを蓄え、自分の興味のあることやチャレンジしたいことを探し始めるものです。
 
 
次の記事では、Sさんが不登校から抜け出して高校をどのような視点で選び、どのような生活を送りながら、現在に至るかをインタビューします。お楽しみに!
 
 
Sさんへのインタビュー、後編はこちらです。
 
 
筆者の息子の不登校体験談はコチラをご参照ください。
 
 
 
 
執筆者:愛川まいこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
不登校を選択した子どもが自信をつけていく方法、公開中!

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