成長ストーリーの裏には
子育てをのぞき見して、
アンバサダー 作倉帆香さん
<お子さんのプロフィール>
・年齢 現在12歳(中学1年生)
・性別 男子
・特性 ASD、不登校
・受講スタート時の年齢 10歳(小学4年生)
◆入学と同時に始まった登校渋り。毎日が壮絶なバトルの繰り返しだった。
ーーー以前はどんな困り事がありましたか?
小学校に入学して間もないころから息子の登校渋りは始まりました。
1年生の3学期から本格的に行き渋りがひどくなり、歩いて登校できずに車で送っていく日が増え、ついには毎朝、支度をするときから泣いて暴れるようになりました。
着替えさせようとすると、蹴ったり叩いたり必死で抵抗してくるので、夫婦で力づくで準備を進め、朝ごはんも食べずに車に押し込めて出発する日も。
そのころになると、朝だけでなく、学校から帰ってからもやるべきことができなくなり、宿題も、お風呂も、ごはんさえも進まなくなりました。
何をするにも「早くして!」と言うしかなく、それに反応して息子も暴れて掴みかかってくる毎日で途方に暮れていました。
夫も私も毎日の壮絶な状況に限界を迎え「もう学校に行かなくてもいいよ」と息子に伝えた日から不登校が始まりました。
◆学校に行くか行かないかは息子が決めること。そう割り切ったら親子で楽になった
ーーー発達科学コミュニケーション(以下、発コミュ)を学んで、お子さんの変化を教えてください。
自分で行くか行かないかを選択して行動することができるようになりました。
不登校になってからいろいろなところに相談に行き、専門医を受診して小2~3の頃ASD(自閉症スペクトラム)と診断を受けてから週に一度だけ通級指導教室へ通い始めていました。
たった週に一回でも行きたくないときもありましたが、行かせようとする対応を完全にやめ、行きたくない日は理由を聞かずに休ませるという対応を徹底しました。
すると「行かない」と言った後の子どもの表情がパッと安心の表情に変わったのがわかりました。
『週1回であっても、行くか行かないか、何分行くのかは子ども自身が決めること。』
そう自分に言い聞かせて対応し続けると授業の時間に間に合わなくても、着替えて車に乗り、先生に会ってご挨拶ができるようになり、行き渋ることは減っていきました。
そしてなによりも発コミュ対応を続けるうちに、子どもと穏やかに会話できるようになり、やりたくないことに対しても、息子の本当の気持ちを話してくれるようになりました。
「う~ん、今日は行きたくないけど…まぁ、しょうがない、行くか!」と決めたり、気持ちを切り替えられるようになりこの子にはこんなに頑張る力があったんだ!と驚かされています。
◆なにもかも諦めていた子育てを卒業。まだやれることはあると気づいた。
ーーー発コミュを学んで、ご自身の考え方・感情の変化や行動の変化を詳細に教えてください。
何も期待しない、何もかも諦める子育てから、現状を受け止めて「じゃあどうしたらいいのかな?」と考える子育てに変わりました。
ASDだと診断を受けてから、できないのは仕方がないと、息子のことを何もかも諦めるような子育てをしていたので以前はそれが息子にも伝わっていたと思います。
しかし学び始めてから特性のある子どもにとってSOSを出しているのなら、寄り添って会話したり、環境を整えたりすることが必要だと学びました。
実際に学んだ肯定のテクニックや観察すること、待つこと、癇癪になったときの対処方法を実践することで子どもへの対応が徐々にわかるようになりました。
発コミュに出会っていなければ、今も子どもの様子に一喜一憂し、癇癪は収まらず、ASDだから仕方がないと、癇癪を引き起こさないようになにもかも諦める子育てを続けていたと思います。
◆不登校でもお家でどう関わるかで発達を加速させることはできる!
ーーーご自身にとって、発コミュのどのような点が役立ちましたか?
同じように不登校のお子さんを持つお母さんが、どんな風に子どもに接しているのかがわかり、私自身の心の安定につながりました。
不登校になっても、ひきこもりになったとしても、そこで人生終わりじゃない。
子どもとどんな風に関わって、お家を心穏やかに過ごせる場所にしてあげるのかが大事だと気づきました。
安心安全なお家があるからこそ、外に出ていく力が湧くんだということをいろいろな方のエピソードから教えていただいてとても役立っています。
学校に行くかどうかがゴールなのではなく、学校に行かない選択をしたのなら、お家でどんな風に関わって、子どもの脳を発達させていくのか、そんな視点を持つことができました。
Nicotto講座(上級講座)という学び続ける環境に身を置くことで、元の自分に引き戻されそうになる時も、「じゃあどうしたらいいのかな?」と考えて軸をもって子育てできています。
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(発達科学コミュニケーションアンバサダー)




