ADHDで落ち着きがない子が、人が集まる場面で叱られずに楽しめる“切り替え準備”

 

ADHDで落ち着きがないわが子に、人が集まる場面で叱ってばかりになっていませんか?いつか落ち着くかも…と様子見では、叱る流れが当たり前になっていくこともあります。注意して行動を止める以外の見方があると知ることで、関わり方の軸が変わり始めます。
 

【目次】

1.人が集まるとハイテンション!困った行動が止まらず叱るしかないことありませんか?
2.叱る循環からできるだけ早く抜け出したい理由
3.叱ってばかりだった私が気づいた“止める関わり”の限界
4.ADHDで落ち着きがない子にできる“切り替え準備”

 
 

1.人が集まるとハイテンション!困った行動が止まらず叱るしかないことありませんか?

 
 
親戚や友達が集まる場面。
 
 
最初は楽しそうなのに、だんだんテンションが上がり、声が大きくなり、やめてほしいことが止まらなくなる。
 
 
「やめなさい」
「落ち着いて」
 
 
気づけば同じ言葉を何度も繰り返している…。
 
 
注意欠陥多動性障害(ADHD)の子を育てていると、こんなふうに人がたくさん集まる場面でどんどん落ち着きがなくなり、困ったことはありませんか?
 
 
・始めは優しく注意していても、限界を超えて叱ってしまう
・周りの目が気になり、楽しい時間のはずなのに胸がざわざわ
・頑張っているのに、どうして落ち着いて過ごせないんだろう…
 
 
ADHDで落ち着きがないと言われる子を育てていると、「困った行動をその場で止めること」に必死になりますよね。
 
 
ですが、よくない行動には子どもなりの理由があります。
 
 
 
 
ADHDの子は、刺激を強く受け取りやすく、楽しい空気や音、人の動きに一気に引き込まれてしまうことがあります。
 
 
また、気持ちが高まったときに「今は止めよう」とブレーキをかけることがまだ難しいこともあります。
 
 
刺激が増え、気持ちが高まり、少しずつコントロールが難しくなっていく。
 
 
子ども自身も止めたいのに止められない状態になり、ママも限界を超えて爆発してしまう。
 
 
その結果、「なんとかしてやめさせよう」と必死になります。
 
 
ですが本当に苦しいのは、困った行動を「止める」関わりしか選べなくなっていることなのかもしれません。
 
 
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2.叱る循環からできるだけ早く抜け出したい理由

 
 
落ち着きがない行動が出ると、どうしても「今すぐ止める」ことに意識が向きます。
 
 
・その場で叱る
・その場で止めようとする
・その場で静かにさせる
 
 
一瞬は止まるかもしれません。けれど、またすぐ同じことが起きます。
 
 
そもそも人の脳は「止まることが苦手」と言われています。
 
 
 
 
・また叱る
・一度は止まる
・困った行動がまた始まる
 
 
この繰り返しが続くと、親子の間に「叱る循環」ができていきます。
 
 
脳は繰り返しによってパターンが強化されると言われています。
 
 
叱ることも、止まらなくなることも、どちらも“繰り返し”の中で太くなっていきます。
 
 
だからこそ、できるだけ早く落ち着ける対応へと視点を切り替えてあげたいのです。
 
 
ここが、同じ対応を続けるか、視点を変えてみるかの分かれ道です。
 
 

3.叱ってばかりだった私が気づいた“止める関わり”の限界

 
 
以前の私は、まさにその場で止めようとしていました。
 
 
親戚の集まり。だんだんテンションが上がり、やめてほしいことが止まらない
 
 
「何回言ったらわかるの?」と強い口調になる。
 
 
帰り道で自己嫌悪…。
 
 
「楽しい時間なのに、また怒ってしまった。」
 
 
あの頃の私は、落ち着きがない行動をどうにか“抑える”ことばかり考えていました。
 
 
 
 
ですが、発達科学コミュニケーションを学び、行動の“前”を見るという視点に出会いました。
 
 
息子は、自分が途中でテンションをコントロールできなくなることに、少しずつ気づき始めていました。
 
 
「止まらなくりそうなときにどうするか、先に決めておかない?」
 
 
“叱らなくていい場面を整える準備”に視点を切り替えたんです。
 
 

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4.ADHDで落ち着きがない子にできる“切り替え準備”

 
 
私が息子と相談したのは、お出かけの前にクールダウンの方法を一緒に決めておくことでした。
 
 
例えば、以下のようなことです。
 
 
・スマホでゲームを少しする
・お気に入りの本を用意しておいて読む
・静かな場所に移動する
 
 
「止まらなくなりそうになったら、これをやる」と先に決めておく。
 
 
大事なのは、「止める方法」を決めることではありません。
 
 
止まらなくなったときに選べる“別の行動”を、あらかじめ用意しておくことです。
 
 
事前に相談しておくことで、子どもは「やめなさい」と言われて動くのではなく、自分で切り替える選択肢を持てます。
 
 
実際の場面でも、「そろそろ怪しいかも」と感じたときに、「どうする?」と聞くと、「ゲーム少しする」と自分で選び、落ち着くことができました。
 
 
 
 
もちろん、毎回完璧にいくわけではありません。
 
 
けれど「叱って止める」のではなく「切り替える準備がある」ことで、「ニコニコで楽しめたね!」と言いながら家に帰れる日が増えました。
 
 
もし今、「ADHDで落ち着きがないわが子をどうすればいいの?」と検索してここに辿り着いたなら、対応は困りごとが起きた場面にだけあるわけではありません。
 
 
困りごとの“前”に、どんな準備ができるか。
 
 
そこに視点を向けることから、叱る循環は少しずつほどけていきます。
 
 
 
 

よくある質問(FAQ)

 
 

Q1.人が集まるとハイテンションになるのは、ADHDの特性なのでしょうか?

 
 
刺激を強く受け取りやすく、気持ちが高まりやすいことはあります。また、高まった気持ちを自分で切り替えることが難しい場面もあります。だからこそ、「落ち着かせる」よりも「どう切り替えるか」に目を向けることが大切になります。
 
 

Q2.落ち着きがない状態を様子見していても大丈夫でしょうか?

 
 
「そのうち落ち着くかも」と思うこともありますよね。ですが、同じ流れが繰り返されると、叱る関わりもパターンになりやすくなります。早めに視点を変えることで、親子の関わりは少しずつ軽くなっていきます。
 
 

Q3.ADHDの子が自分で切り替えられるようになることはありますか?

 
 
気持ちが高まりやすい特性があっても、準備があると選択肢は広がります。「やめなさい」と言われて止まるのではなく、自分で選ぶ経験を重ねることが鍵になります。
 
 
ママが声かけの視点を変えると、困った行動が落ち着いていきます!

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作成者:若月 綾
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)

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