不登校の子が春休みを家で過ごしていると「このままで大丈夫?」と不安になることはありませんか?外出できないのはやる気ではなく脳のエネルギー不足のことも。春休みをチャンスに、外出につながる小さな成功体験の作り方をお伝えします。
【目次】
1.不登校の子の春休み「このままで大丈夫?」と不安になるとき
2.好きがきっかけで娘が初めての場所への遠出に挑戦
3.繊細な子の脳が「安心→好き→成功体験」で動き出す理由
4.春休みは小さな挑戦を始めやすいタイミング
5.春休みに親が小さな挑戦のチャンスを作る関わり方
1.不登校の子の春休み「このままで大丈夫?」と不安になるとき
春休みが近づくと、「このままずっと外に出られなくなったらどうしよう」「新学期もこのまま動けなかったら…」 そんな不安が強くなることはありませんか?
学校に行けていない状態が続くと、長期休みのあいだ家で過ごす時間がさらに増え、「このままで大丈夫なのだろうか」と焦りを感じることもあると思います。
わが家の娘も、小学4年生の2学期から不登校になり、家で過ごす時間が長くなりました。
外出することも少なくなり、「このまま外に出られなくなってしまうのでは」と不安を感じることもありました。

そんな娘がある日、好きなアイドルが出演する映画を観に行きたいと言ったのです。
それまで外出が難しかった娘にとって、映画館へ行くことは大きな挑戦でした。実はそのときも、当日になって「やっぱり行かない」と言い出すのではと、私は内心とても不安でした。
ですが、この小さな一歩が、思いがけない変化につながっていきました。
2.好きがきっかけで娘が初めての場所への遠出に挑戦
映画を観に行ったことは、娘にとって大きな成功体験になりました。それまで外出することが少なかった娘が、「できた」という感覚を持てたからです。
その頃から、少しずつですが家の外へ出られる場面も増えていきました。
そんなとき、私は、好きなアイドルが出演しているCMのロケ地が隣の県にあることを知りました。

その場所の写真を娘に見せながら「ここに行ってみる?」と話してみたところ、娘は「行ってみたい」と言ったのです。
そこで、ロケ地を訪れるために隣の県へ出かける計画を立てました。移動時間は片道4時間。さらに宿泊も必要な遠出です。
それまでの娘の様子から考えると、私にとっても大きな挑戦でした。しかも、その場所は娘にとって初めて訪れる場所でした。
行ったことのある場所は、楽しかった記憶や見通しがあるため、比較的安心して出かけることができます。
ですが、初めての場所は、どんな場所なのか分からないため、不安や緊張を感じやすくなります。
それでも娘が挑戦できたのは、映画館へ行けたという成功体験があったからでした。
好きなことがきっかけになり、娘はこの遠出にも挑戦できました。
どうして外出が難しかった娘が、初めて訪れる場所への遠出という挑戦ができたのでしょうか。
実は、繊細な子の脳には行動が生まれる順番があります。
外ではいい子なのに
家では癇癪に悩むママへ
家では癇癪に悩むママへ
指示出しゼロの子育てで
癇癪がみるみる落ち着く!
↓↓
▼無料ダウンロードはこちらから▼
3.繊細な子の脳が「安心→好き→成功体験」で動き出す理由
不登校の子が外に出られないと、「やる気がないのでは?」と感じてしまうこともあるかもしれません。
ですが実際には、脳のエネルギーが少なくなっている状態のことも多いのです。
脳のエネルギーが少ない状態とは、
・ちょっとしたことでも疲れやすい
・考えること自体がしんどい
・新しいことに気持ちが向かない
といった様子として表れることが多いです。
思春期の子どもは、感情を強く感じ取る脳が先に育ち、気持ちを整理したり言葉にしたりする力がまだ追いついていない発達段階にあります。
特に繊細な子は、人の表情や空気の変化を敏感に感じ取るため、学校生活の中で多くのエネルギーを使っています。
その状態が続くと、脳は「安全でいること」を優先するようになり、新しいことに挑戦するエネルギーが出にくくなります。

そのため、不登校の子にとっての外出は、元気な人の「ちょっとそこまでお出かけ」とは違い、大きな壁を越えるような挑戦になっていることも多いのです。
特に、初めて訪れる場所や行ったことのない場所は、どんな場所なのか分からないため、子どもにとって不安や緊張を感じやすいものです。
こうした状態のときに大切なのが、安心 → 好き → 成功体験という順番です。
不登校になったばかりの頃は、まず心と身体を休ませる時間が必要になります。安心して過ごせる時間の中で、
「今日は家でゆっくりしていい」
「無理に頑張らなくても大丈夫」
と感じられる状態が続くことで、少しずつ脳のエネルギーが回復していきます。
エネルギーが戻ってくると、子どもがもともと持っている「好き」や「興味」のアンテナが少しずつ動き始めます。
すると次に、子どもが「好き」と感じることに自然と興味やエネルギーが向かうようになります。
そして、好きなことを入り口に「できた!」という小さな成功体験が積み重なると、子どもの中に「自分にもできるかもしれない」という感覚が育っていきます。
この感覚は自己効力感と呼ばれ、次の挑戦につながる大切な力になります。
4.春休みは小さな挑戦を始めやすいタイミング
では、こうした「安心 → 好き → 成功体験」の流れは、どんなタイミングで作りやすいのでしょうか。
実は、春休みなどの長期休みは小さな挑戦を始めやすいタイミングでもあります。
学校がある時期は、
・クラスのみんなは学校に行っている
・勉強が進んでいる
など、周囲との比較を感じやすくなります。
そのため、不登校の子にとっては「みんなと違う」という感覚が強くなり、外に出ることへの不安も大きくなりやすいのです。
ですが春休みになると、学校そのものが一度区切りになるため、そうした比較やプレッシャーが少しやわらぎます。

また、長期休みは時間に余裕があるため、子どものペースに合わせて行動しやすい時期でもあります。
そのため、小さな成功体験を作りやすいタイミングなのです。
毎日の声かけで“脳のクセ”は変えられる!
叱らずに子どもが変わる声かけ4STEP
↓↓↓

無料ダウンロードはこちらから
↓↓
https://www.agentmail.jp/lp/r/21301/169708/
5.春休みに親が小さな挑戦のチャンスを作る関わり方
では、春休みの時間を使って小さな成功体験を積み重ねていくためには、どのような関わりをするとよいのでしょうか。
ここでは、わが家でも意識していた4つのポイントをご紹介します。
◆① 好きなことを入り口にする
不登校の子にとって、外出は大きなエネルギーを使う行動です。そのため、
「外に出たほうがいいよ」
「気分転換に出かけよう」
と大人の都合で誘っても、なかなか動き出せないことがあります。
そんなときは、子どもが「好き」と感じていることを入り口にしてみましょう。
好きなことには、子どもの脳のエネルギーを動かす力があります。
とはいえ「うちの子は特に好きなことがない」「家で何もしていない」と感じる方もいるかもしれません。
ですが、好きなことは特別な趣味でなくても、親から見て“これでいいの?”と思うようなことでも大丈夫です。
例えば
・好きなYouTuber
・ゲーム
・アニメ
・アイドル
・好きな食べ物
・よく見ている動画
・好きなお店
など、子どもが「これなら見たい」「これなら行きたい」と思えるものがヒントになります。
こうした好きなことをきっかけにすると、子どもの中に「ちょっと行ってみようかな」という気持ちが生まれやすくなります。

◆② 小さな成功体験を積み重ねる
最初から大きな挑戦を目指す必要はありません。まずは
・近所を少し散歩してみる
・好きなお店に行ってみる
・短時間だけ外に出てみる
など、小さな挑戦から始めることが大切です。
「できた!」という感覚が増えると、子どもの中に「またやってみようかな」という気持ちが育っていきます。
◆③ 挑戦のハードルを下げる
外出のハードルが高い場合は、できるだけ安心できる条件を整えることも大切です。
例えば
・人が少ない時間に出かける
・短時間で帰れる場所を選ぶ
・疲れたらすぐ帰れるようにする
など、子どもが安心できる環境を整えることで挑戦への不安がやわらぎます。
◆④ 挑戦の意味を一緒に見つける
もう一つ大切なのが、その挑戦に意味を感じられることです。
ただ「出かけてみよう」と言われても、エネルギーが少ない状態の子どもにとっては、なかなか行動につながりません。
ですが「これを見に行きたい」「ここに行ってみたい」という理由があると、挑戦へのエネルギーが生まれやすくなります。
そのため、子どもが興味を持っていることから、親が小さな挑戦のチャンスを作ることも大切です。
わが家でも、娘が好きなアイドルのCMのロケ地が隣の県にあると聞きました。
そのとき私は「これは初めての場所に挑戦するチャンスかもしれない」と思い、その場所の写真を娘に見せながら話をしてみました。
すると娘の中に「行ってみたい」という気持ちが生まれました。
春休みなどの長期休みは、子どもの発達が止まる時間ではありません。
安心して過ごせる時間の中で、好きなことを入り口に小さな成功体験を積み重ねていくと、「自分にもできるかもしれない「またやってみようかな」という気持ちが少しずつ育っていきます。
そして、その成功体験はまだ行ったことのない場所や新しい体験など、次の挑戦へ踏み出す力にもなります。
実際にわが家でも、好きなことをきっかけに小さな挑戦のチャンスを作ったことで、初めて訪れる場所への遠出という挑戦につながりました。
その後、娘は人が多い街にも出かけられるようになり、人が集まるお店に行くことにも挑戦できました。
春休みは、「何かを変えなければいけない時間」ではありません。でも、ほんの小さな「できた」を積み重ねるチャンスにはなります。
その一歩が、次の一歩につながることもあります。
ぜひこの春休み、お子さんの「できた!」が一つ増える小さな挑戦のチャンスを作ってみてくださいね。
▼春休みの過ごし方のおすすめはこちら▼
春休みの過ごし方についてよくある質問(FAQ)
Q1. 不登校の子が外に出たがらないのはなぜですか?
不登校の子が外出を嫌がるのは、やる気がないからではなく、脳のエネルギーが少なくなっている状態の場合があります。特に繊細な子は学校生活の中で多くの刺激を受けて疲れやすく、「安全でいること」を優先する状態になりやすいのです。まずは安心して休める環境の中でエネルギーを回復していくことが大切です。
Q2.不登校の子どもを外出に誘うときはどうすればいいですか?
「外に出たほうがいいよ」といった声かけでは、子どもが動き出しにくいことがあります。そんなときは、子どもの好きなことを入り口にするのがおすすめです。好きなYouTuberやゲーム、アニメなど、子どもが興味を持っていることをきっかけにすると、自然と外出につながることがあります。
Q3. 不登校の子どもに成功体験を作るにはどうすればいいですか?
最初から大きな挑戦を目指す必要はありません。近所を少し散歩する、好きなお店に行くなど、小さな挑戦から始めることが大切です。「できた」という体験が増えると、子どもの中に「またやってみようかな」という気持ちが育ち、次の挑戦につながっていきます。



