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発達障害のお子さんがお正月のおばあちゃんのしつけに疲れていませんか?——帰宅後にお母さんがやってあげたいケア——

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お正月は、発達障害のお子さんも帰省して祖父母と過ごすことが多いと思います。おばあちゃんの昭和の子育ての常識と言えば「子どもはしつけて育てる!」。おばあちゃんとのやりとりで疲れているお子さんに帰宅後にしてほしいケアについてお伝えします。
 

【目次】

 

1.あなたのお母さんはどんな子育てをしていましたか?

 
 
お正月はご実家に帰られている方もきっとたくさんおられますね。
 
 
我が家は、私が名古屋出身、夫が大阪出身です。
 
 
毎年、年末は名古屋、その足で年始に大阪へ移動して、仕事始めまでには東京に戻る!!という忙しい年末年始が定番でした。
 
 
ただ、子どもたちには、移動ばかりの年末年始が思いの外負担が大きかったため、昨年は思い切って東京で年末年始を過ごしました。
 
 
私の住む東京に大阪から主人の母が遊びに来てくれて、家族みんなで温かなお正月を過ごしました!
 
 
主人の母はとても新しい考えの方で、古い「嫁姑」関係なんて皆無。
 
 
どこにいても、何をしていても、誰よりも楽しむような、とても素敵な女性です。
 
 
そんな義母ですが、「子育ての感覚はやはり、昭和の方だな」と思うことが一緒に過ごした数日間でたくさんありました。
 
 
普段は細かいことを気にしない義母も、まだまだできないことの多い幼児の子どもたちに、こう声をかけていました。
 
 
「ほら、こぼれちゃうよ。」
「じっとしてなきゃダメ。」
「お母さんの言うこと聞かないとダメよ。」
「早くしないと置いていっちゃうよ〜。」
 
 
よくある光景かもしれませんね。
 
 

 
 

2.発達障害のお子さんに「しつけて育てる!」がよくないワケ

 
 
昭和の子育て。私も含め、今の子育て世代の多くが、昭和生まれのお母さんに育ててもらっていますね。
 
 
昭和の子育ての常識。それは、やはり「子どもはしつけて育てる」だと、義母の様子を見ていて思いました。
 
 
「しつけて育てる」がよくないワケは大きく二つあります。
 
 
一つ目は、しつけは子どもを否定するのと同じだからです。「子どもができない行動を指摘する」ということです。
 
 
我が家の子どもたちのようにまだ幼児の場合、そもそも脳が発達途上で出来ない行動が多いことがあります。
 
 
また、発達障害の子どものできない行動は脳の特性から来るものもあります。
 
 
会うことが少ない祖父母やお正月で普段と違うお出かけが増え、発達障害のお子さんにはいつもと違う事に不安や刺激を受けて、できない行動が増えている場合があります。
 
 
二つ目は、子どもは自分の行動を否定されると自信をなくし、やる気を失うからです。すると、子どもはますます行動しなくなってしまいます。
 
 
脳の発達には行動することが大事なのですが、しつけによって子どもが行動しなくなるため脳の発達もしにくくなるのです。
 
 
発達障害や発達の特性の気になるお子さんは、しつけが基本の子育てをしていると、ほぼ全てのコミュニケーションがネガティブなものに偏ってしまいます。
 
 
普段、発達科学コミュニケーションが当たり前になっていると、ネガティブなコミュニケーションへの違和感が半端ないです(笑)
 
 
しつけるではなく、私が使う「褒める」と言う言葉。これは実は、ただの「褒める」よりもう少し広い、子どもに“肯定的に関わる”という意味です。
 
 
そして、実は、この"肯定的”かどうかをジャッジするのは子ども自身です。
 
 
子ども自身が、「自分にとってポジティブな情報」とジャッジした時に脳が最もよく反応することが様々な研究でわかっているのです。
 
 
強烈に否定するわけでなくても、しつけという名のネガティブコミュニケーションを重ねていては、子どもの脳が育つために必要なコミュニケーションが届いていないことになるのです。
 
 

 
 

3.お子さんはお正月に浴びた昭和のしつけに疲れていませんか?

 
 
ネガティブなコミュニケーションがお正月中続くと、お子さんは疲れて自宅に帰ることになります。
 
 
もしかすると、実家の昭和な子育てにどっぷり浸かった年末年始、いつもはもっとちゃんとできているのに、なぜ!?と言う形で、グズグズが出ていたりするかもしれません。
 
 
実家から戻ってきた途端、吹き出るようにわがままが増したように見えたり、ちょっとしたことで癇癪スイッチが入りやすくなるお子さんもいるかもしれません。
 
 
実家が「いつもと違う」場所という環境要因も大きいのですが、大人も気づかないレベルでネガティブコミュニケーションを浴びる量が増えている、と言う理由もありそうです。
 
 
そのことをお母さんがまず知っておいてあげてくださいね!
 
 

 
 

4.帰省から戻ったらいつもよりお子さんに肯定的に関わる!

 
 
私が昨年のお正月に感じたことを元に、年始の帰省から戻ったら絶対にやって欲しいお子さんのケアについてお伝えします。
 
 
帰省から戻ったら、いつも以上に、より意識して、肯定的にかかわる!
 
 
お子さんの行動を見てあげるようにしてください。それが、しつけ疲れしたお子さんの脳への大切なケアになります。
 
 
具体的には「もう着替えができたんだね!」「もうご飯が食べ終わったんだね!」「お風呂に入れたね!」と日常生活でのできごとに肯定的な声かけをします。
 
 
遊んでいる最中であれば「〇〇やっているんだね!」「〇〇がいいね!」など、していることへの注目やお母さんのポジティブな感想を言ってあげるのもいいですね。
 
 
帰宅後にお母さんが肯定的な関わりをしてあげるだけで、お子さんのしつけ疲れした脳を癒やすことができます。 ぜひ、取り入れてみてくださいね。
 
 

 
 
執筆者:石澤かずこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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