何度言っても同じことを繰り返す。注意すると、激しい癇癪を起こす…そんな状況にイライラしていませんか?発達障害・グレーゾーンの子育ては「しつけ」ではうまくいきません。特性に合った子育てにシフトチェンジすることで穏やかな時間を手に入れませんか? |
【目次】
1.この癇癪の正体は?もしかしたら「特性」が関係しているかもしれません。
2.発達障害・グレーゾーンの幼児の子育てが「しつけ」でうまくいかない理由
3.脱・イライラママ!発コミュを実践して3か月、息子からの最高の褒め言葉とは?
1.この癇癪の正体は?もしかしたら「特性」が関係しているかもしれません。
何度言っても同じことを繰り返す子ども。しかも注意すると、暴言をはいたり、癇癪を起こしたり。直してほしいことが一向に改善されず、むしろ悪化していく…という状況にイライラ。
私の息子は年長さん。注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプのやんちゃな子です。今でこそ落ち着きましたが、つい最近まで、ちょっとしたことで怒りが爆発!癇癪がとまらず、頭を悩ませていました。
そんな状況だったので私は…
怒りっぽい性格は男の子だから?
甘やかしすぎてワガママになっちゃった?
なんて思っていて、「厳しくしつけなければ!」とさらに気合いを入れて叱っていました。しかし…叱れば叱るほど息子のイライラはエスカレート!
当時は、「こんなに叱りすぎるなんて、やっぱりよくない…」と自己嫌悪しつつも、「なんでこんなに叱っているのに息子の行動が変わらないのか?」と常にイライラ…。そんな自分を止めることができずに叱る日々を送っていました。
そもそも、なぜ怒りっぽくて、癇癪を起こす子どもがいるのでしょうか。それはもしかしたら、その子どもの「特性」が関係しているかもしれません。
2.発達障害・グレーゾーンの幼児の子育てが「しつけ」でうまくいかない理由
お母さんがイライラするときって、こんな風に思われているかもしれません。
・なんで早くしないの?
・なんで出来ないの?
・なんでお母さんが急いでいるのがわからないの?
・他の子はできるのに、うちの子はどうしてこうなの?
実はこれ、すべてお母さん目線なんです。
でも発達障害・グレーゾーンのお子さんからしたら、こんな困りごとを抱えているかもしれません。
・やろうとしても、行動に移せない
・不器用だから、うまくできない
・気持ちの切り替えがうまくできない
これらは「特性」と呼ばれ、生まれつきの脳のアンバランスさが原因です。ですからお子さんの努力ではどうにもできないことがあります。決してわざとやっているわけではないのです。
私は発達科学コミュニケーション(発コミュ)に出会うまで息子の怒りの原因が「特性」からきているなんて思いもしませんでした。だから「しつけ」なければと考えていました。
これ、本当に私の中の大失敗です。 けれど、大失敗の中から得るものも多くありました。それはなんだと思いますか?
それは、私を悩ませる癇癪が、息子からのSOSだと気がついたこと。今の私は、足を骨折している人から松葉杖を取り上げて、「なぜ歩けないの!」と怒っているのと一緒…
そんなふうに考えたら、「困っているならサポートしてあげたい」「私は何をしてあげられるだろう?」と素直に思えるようになったのです。
3.脱・イライラママ!発コミュを実践して3か月、息子からの最高の褒め言葉とは?
実は発コミュに出会う前、私が息子から毎日のように言われていた言葉があります。
それは「ママは、僕のこと好き?」 という言葉です。私はこの言葉を聞くと、いつも罪悪感で胸がいっぱいになりました。なぜなら、「大好き!」と心の底から言ってあげることができなかったからです。
そんな私が、発コミュを日常に取り入れるようになり、どんなふうに変化したか少しだけご紹介しますね。
まず、常にイライラしていた私にも子どもの良い面がたくさん見えるようになってきました。と同時に子どものマイナスの部分が小さく感じるように。
そして今まで怒っていたシーンでも、私が息子に理解しやすいように声かけを変えたり、環境をととのえたりすることで、怒る原因がなくなってきたのです。
そして3か月後。ふとした瞬間に息子から言われた言葉が 「ママ、怒らなくなったね」 でした。 その時の息子の笑顔を、私はこの先も忘れることはないと思います。
きっと、息子は 「なぜ、こんなにママはいつも怒っているのだろう」 「ママは自分のことが嫌いなのだろうか」 と思っていたに違いありません。
母として、ダメダメな私でしたが、発コミュを通じて親子で穏やかに過ごす時間が増えました。そして息子の目を見て、心から「大好き」という事ができるようになりました。
いかがでしたか?従来の日本の「しつけ」では発達障害・グレーゾーンのお子さんの子育てはうまくいきません。この苦しさから親子ともに解放されるにはお子さんの特性に合わせて子育てスタイルを変えるのが一番!
そうすればお子さんに笑顔が増え、お母さんは今よりはるかに子育てがラクになります。ストレスが減るので、イライラの頻度も激減します。
悩んでいるけど、どうしていいかわからないというお母さん、発達科学コミュニケーションを学んでみませんか?お子さんとの関係が変化しますよ!
執筆者:須藤ゆかり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)