兄弟がいるご家庭で悩むのが、そうケンカですね。1回スイッチが入ると怒りが止まらない発達障害・ADHDタイプの子どもに、どう対応すればいいかわからない…そんなお子さんが「怒り」と上手につきあえるようになるママの関わり方をお伝えします! |
【目次】
1.雨の日は恐怖!どうして兄弟仲良くできないの?
2.ケンカになりやすい原因は脳にあった?
①ADHDの特徴によるもの
②自分の感情をどう表現したらいいかわからない
3.発達障害・ADHDタイプの子どもが「怒り」と上手につきあえるようになるママの関わり方
①子どもが自分の気持ちを静める方法を知る
②子どもの気持ちを受け止める
1.雨の日は恐怖!どうして兄弟仲良くできないの?
兄弟がいるご家庭で悩むのが、そう、ケンカですね。私は、以前雨の日が恐怖でなりませんでした。なぜなら、自宅で2人のやんちゃっ子と過ごさなくてはいけなかったから。
部屋の中があっという間にオモチャで散らかり、最初は仲良く遊んでいたはずが、ちょっとしたことで兄弟げんかスタート!
ときにはどちらかが手を出してしまうこともあり、親としてどう対応したらいいか、本当に悩んでいました。
発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプのお子さんをお持ちのママに多い悩みがこの「怒り・かんしゃく」です。
そこで今回は発達障害・ADHDタイプの子どもはどうしてケンカになりやすいのか?という理由と、お子さんが「怒り」と上手につきあえるようになるママの関わり方をお伝えします!
2.ケンカになりやすい原因は脳にあった?
ではここで発達障害・ADHDタイプの子が喧嘩になりやすい原因を2つお話しします。
◆①ADHDの特徴によるもの
ADHDの特徴は「不注意・多動性・衝動性」です。
その中の1つ、衝動性からくるのが「怒り・かんしゃく」です。
感情のコントロールが難しく、ちょっとしたことでも「気に入らない!」と思ったら、その感情をストレートに相手にぶつけます。なので兄弟げんかになりやすいのです。
②自分の感情をどう表現したらいいかわからない
たとえば、弟と遊ぼうと思ったとき、弟が違う遊びを始めてしまい振り向いてくれない!すると突然、
「意地悪!もういい!」
と、言い放つ…。そんなことで…?と思いますよね。
でもこれ、本当は「一緒に遊びたかったのに、悲しい」という感情のうらがえしなんです。この感情をうまく表現できずに、「意地悪!」になってしまったんです。
いかがですか?これらの行動はすべて、脳の発達のかたよりによるもの。ですから、子ども自身は怒っているようにみえますが、本当は「困っている」というSOSを出しているんです。
親としてはなんとかしてあげたいと思いますよね?
ここで、ママの出番!実はママの関わり方しだいで、発達障害・ADHDタイプの子どもが兄弟げんかで「怒り」と上手につきあえるようになっちゃうんです。
その方法、知りたくありませんか?次の章でお話ししますね!
3.発達障害・ADHDタイプの子どもが「怒り」と上手につきあえるようになるママの関わり方
では、発達障害・ADHDタイプの子どもが兄弟げんかで「怒り」と上手につきあえるようになるママの関わり方について2つご紹介します。
◆①自分の気持ちを静める方法を知る
まずは、イラッとしたときに、子ども自身が自分の気持ちを静める方法を知ることです。たとえば
・深呼吸してみる
・その場から離れて、1人になる
・ママにかけよる
・人形をぎゅーっとする
など、お子さんができそうなことを試して落ち着く方法を探してみてください。
気持ちを落ち着かせる方法を知っていると、あらゆる場面で使えます。お子さんにぴったり合う方法を見つけてくださいね。
◆②子どもの気持ちを受け止める
お子さんが発達障害・ADHDタイプで感情のコントロールが難しい場合、ママがお子さんの気持ちを受け止めて、毎回言葉に出してあげることが大切です。
「悲しかったんだね」
「くやしかったんだね」
「さみしくなっちゃったんだね」
など…このかかわりを根気強く続けていくと「こういうときは、悲しいって言えばいいんだな」と、わかるようになってきます。
いかがでしたか?何の理由もなく怒る子はひとりもいません。
自分の感情とつきあえるようになれば兄弟げんかもそろそろ卒業です。ぜひお試しくださいね!
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執筆者:須藤ゆかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)