「子どもを褒めて育てたいけど、なかなかうまくいかない…」というお母さん、少し視点を変えてみませんか?日常生活のなかで、子どもを褒める回数を劇的に増やせる視点の変え方をご紹介します。 |
【目次】
1 発達障害やグレーゾーンの子どもを褒めて育てたい理由
2 子どもに自信をつけたい理由~発達特性~
3 視点を変える!褒める回数を増やせるテクニック
1 発達障害やグレーゾーンの子どもを褒めて育てたい理由
できることなら子どもを叱るのではなく、褒めて育てたい!と思っていらっしゃるお母さんは多いと思います。ですが人間は、できたことより、できないことに注目してしまいがち。
しっかり子どもを褒めてあげたいけど、どうしても叱ることが多くなってしまう…というお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、発達障害やグレーゾーンの子どもたちが発達していく観点からも、「褒めて育てる」ということは、とても重要なポイントなのです。
少し想像してみてください。たくさん褒めてくれるA上司と、パワハラ気味のB上司。お母さんが一緒にお仕事したいのは どちらでしょうか?
もちろんA上司ですよね!
「おっ!もうこの書類やってくれたのか!」
「助かったよ、ありがとう!」
「さすが○○さんだね!」
「助かったよ、ありがとう!」
「さすが○○さんだね!」
毎日こんな声をかけてくれたら、自分の仕事に自信が持てますし、ますますやる気が出ますよね。仕事に自信とやる気があると、考え方や行動が変わります。
「あれは先にやった方がいいかも!」
「これがあったらA上司が助かるかも!」
「これがあったらA上司が助かるかも!」
と先回りして考えるようになるかもしれません。
実は、子育てでも全く同じ現象が起きています。お母さんが褒めた分だけ子どもの自信になり、自信がやる気につながります。
自信とやる気が、子どもの行動の源になっていくのです。
2.子どもたちに自信をつけさせたい理由~発達特性~
発達障害やグレーゾーンの子どもたちを、将来自立に導いていくためには「どれぐらい自信をつけてあげられるかにかかっている」と言っても過言ではありません。
発達特性のために、努力してもどうしてもうまくできないことが多い、発達障害やグレーゾーンの子どもたち。定型発達の子どもたちよりも、自信を失ってしまう機会が多いのです。
また、楽しい思い出よりも、ネガティブな思い出をより強く記憶してしまう特性もあります。
お母さんから見れば大した失敗でないことも、発達障害やグレーゾーンの子どもたちにとっては「この世の終わり」ぐらいのレベルの失敗としてインプットされるかもしれません。
自信はやる気と行動の源です。
では、自信がなくなってしまうと、どんな発想になってしまうでしょうか?
「どうせできない…」
「自分にはムリ…」
「自分にはムリ…」
と思って、できるようなことも、行動しなくなってしまいます。
ですから、お母さんは普段から子どもをしっかり褒めて自信をつけてあげること。自信をつけてやる気が出た子どもが行動したら、さらに褒めて自信を確かなものにしてあげる。
このサイクルを作ることが大切なんです!
3.視点を変える!褒める回数を増やせるテクニック
お母さんが普段から子どもをしっかり褒めて、自信をつけてあげることが大切だとお伝えしました。まずは褒める回数を増やしましょう!お母さんの「褒め方」を変えれば褒める回数を増やすことができます。
ここで質問です。お母さんが子どもにかける「褒め言葉」ってどんなものですか?
すごいね!
やったね!
できたね!
やったね!
できたね!
とても分かりやすい褒め言葉です。一方で日常生活のなかで、これらの言葉をたくさん使うことは難しいかもしれません。
子どもは毎日「すごい!」行動や結果を残すわけではありません。子どもだけでなく、私たち大人だって「ふつうの毎日」の方が圧倒的に多いですよね。
ですから、視点を変えてほしいんです!
まず褒め言葉を、「子どもがうれしくなる言葉」と捉えてみましょう。お母さんは、どんな言葉を言われたらうれしくなりますか?
「ありがとう!」
「○○してくれてうれしかったよ!」
「○○してくれて助かったよ!」
「あなたがいてくれてよかった」
「頼りにしてるよ」
「○○してくれてうれしかったよ!」
「○○してくれて助かったよ!」
「あなたがいてくれてよかった」
「頼りにしてるよ」
こんな風に言われたらうれしくなりませんか?すごい!と言わなくても、褒めている気持ちは十分伝わります。子どもがお手伝いをしてくれたときなどは、これらの言葉を使ってしっかり伝えてくださいね。
むしろ、褒めてあげるために、ちょっとしたお手伝いを何度もお願いしてみましょう!
これから春休みに入り、子どもと過ごす時間が長くなりますよね。お母さんが「褒めてあげられる場面」を意図的に増やすチャンスですよ!
褒めるチャンスは待つのではなく、お母さんが作るもの!ぜひたくさん褒めてあげて発達障害やグレーゾーンの子どもたちに、ゆるぎない自信をプレゼントしましょう!
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)