発達障害のある不登校だった一人っ子へ、春休み中にやって欲しいこと・やめて欲しいこと

措置休校から日が経ち、3月になりました。発達障害のある子が今まで不登校だった場合、春のスタートに向けて何を大事にして過ごしたら良いでしょうか。あれこれ頑張らせることではありません!春休み中、お母さんへやって欲しいことをお伝えします。
 

【目次】

 

1.4月から何とか学校に行けるようになって欲しいですか?

 
 
休校措置から日が経ちました。3月半ば、気温も暖かくなりましたね!そろそろ気持ちが新学期に向かっている頃でしょうか。
 
 
今までお子さんが不登校だった場合、4月からはどんな生活になるのでしょう…。学年が変わるキッカケで、なんとか登校して欲しいと願うお母さんはいませんか?
 
 
もちろん子どもの状態や気持ちが大事。無理はさせないにしても、心の中では登校できたら…と望んでいませんか?
 
 
子どもが行こうという気持ちになっていたら、全力で応援したいし、元気に学校で過ごして欲しいものですよね。それには我が子がなるべく困らないように、何か準備しておきたいという思いがあると思います。
 
 
学年が上がると授業内容も難しくなるため、勉強をする癖をつけて欲しいですね。予習復習として、今まで取り組んでいなかった宿題用のドリルやテストを用意したり、新しいものを購入している方もいらっしゃるでしょう。
 
 
6年生のお子さんでしたら、中学からは遅刻・欠席日数は成績に響きます。毎朝、起きて学校に行けるように体力つけたり、生活リズムを整えたいですよね。
 
 
 
 
今まで家にいて、そのまま春休みになりました。休みがずっと続いているように思えるかもしれません。この長い休暇中を無駄にせず、子どもには色々と動いて欲しいと思いませんか?
 
 

2.休みになったからと子どもを頑張らせないで!

 
 
うちの子どもは小学校時代、3学期は完全に不登校でした。4月になったら、気分一新して元気にスタートして欲しいと思っていました。
 
 
ずっと家にいたので、そろそろ外に出て体を動かして欲しい、少しは勉強して欲しいと要求ばかりしていました。でも子どもは全くいうことを聞きません
 
 
私がリビングにいると息子は自分の部屋へ。妙に静かだと思ったら、スマホで動画を見ていたり、気がついたら電気を消して寝ていることも…昼夜逆転してしまったら困ります。いつまでこの生活が続くのかと思うと不安になりました。
 
 
当時の私と同じように、子どもが動かない。寝転がってスマホばかり。やらなければならないことを後回しにしても平気そう。家から出ないとなると…新学期、登校できるのか?心配されているお母さん、いらっしゃると思います。
 
 
 
 
親の不安から、つい「少しは動きなさい」「勉強しなさい」と口出ししたり、「寝てばかりではいけない!」と指摘したり、注意してしまいませんか?
 
 
このような否定的な関わりをすると、余計に子どもは動きませんし、反発してくる子どももいると思います。
 
 
発達障害やグレーゾーンの子どもは、叱られ、否定されても行動を変えられない脳の特性があります。
 
 
親の思い通りにさせたいとプレッシャーをかけたり、否定し続けると、子どもは思った通りの行動をしないだけでなく、自信を奪われ、行動することに消極的になり、自立から遠のいてしまいます
 
 
叱ることが親の役目という考え方が、まだまだ浸透していますが、発達障害の子には通用しません。ではお母さんはどうしたら良いのでしょうか?
 
 
不登校だった子へは、もうこれ以上追い詰めてはいけません!今までもう、十分に休んでいるのでは?と思えてしまいますが違います。子どもはずっと疲れていたのです。
 
 

3.発達障害やグレーゾーンの子が不登校になるほど疲れやすい理由とは

 
 
発達障害やグレーゾーンと呼ばれている子どもは普段から疲れやすいです。その子たちが不登校になりやすい理由を考えてみましょう。
 
 
診断を受けている子も、そうでない子も、一人一人異なる特性があります。勉強や生活面で、特に知能に問題がない場合、集団生活においては困難なことがその子なりにあるんですが、周りには理解してもらいにくいです。
 
 
子ども自身も、何が苦しいのか上手く言語化できないと、一人で我慢を積み重ねるかもしれません。分からないことばかりの中で、必死に皆んなに合わせて行動するのは疲れるものです。
 
 
先生や同級生から、同じことを何度も注意を受けることも、注意されないよう気をつけて過ごすことも疲れますよね。
 
 
コミュニケーションに困難さを抱えている子が多いのですが、友達がいる・いないも疲労に影響します。
 
 
一方的な会話をしたり、相手の話を最後まで聞かずに喋り出したりする傾向があると、いじめられている訳ではないけれど、なんとなく変わっている・付き合いづらい思われがちになります。
 
 
3人以上の集団でテンポ良い会話を続けられない場合は、グループの中に入ることは難しいです。学年が上がるごとにグループ化は進むので、孤立する可能性が高いです。孤立に耐えるって心が疲弊するんです。
 
 
 
 
高学年になると、周りの子の会話の弾み方と自分との違いを感じるもの。誰も話しかけてくれないならばと、自分から勇気を振り絞って話しかけてみたものの、思うような結果とならず…親の想像以上に、本人なりに色々と努力してきたのかもしれないです。
 
 
このように、お子さんが不登校を選択した背景には、もう無理かなってところまで頑張ってきて、心も体もヘトヘトなのだということです。
 
 
それでも、同級生や年下の学年の子が、毎日学校へ通っていることを知っていますから、休むことに罪悪感を抱いてしまうのです。
 
 
家で勉強したり、活動した方がいいとは思っていても、その活力は残っていません。そのことを上手く伝えられず、お母さんから「ダラダラしていないで勉強しなさい」と言われるかもしれません。
 
 
担任の先生が電話をくれたり、家に来てくれたりするのも、忙しい先生が自分のために時間を作ってくれることに、感謝しつつもプレッシャーを感じますよね。仲良くない同級生からの手紙がくることも複雑だと思います。
 
 
今の自分はこれでいい、と思えないこと。この家にいていいんだと心から思えないこと。親や先生に心配をかけていること。この状態だと心と体は疲弊するんです。
 
 
人の幸福の条件は、どんな自分も自分でいいと受け入れられること。ここが居場所だと感じられること。自分が役に立っていると感じられることです。全く逆のことが不登校の子に起こっていたということです。
 
 
このように、学校に行っていても家にいても、本当に頑張ってきました。寝て動画を見ているだけに見えるかもしれませんが、もう少し休ませてあげませんか?
 
 

4.新学期に繋げるために今、やって欲しいこと、やめて欲しいこと

 
 
一斉休校になった今、子どもが新学期までにパワーを回復させて、新しい環境にチャレンジできるといいですね!でも不登校だった子どもに休息が必要だとしたら、この春休みはどう過ごしたら良いでしょうか?
 
 
お母さんへ、お子さんに対してやって欲しいことを3つお伝えします。
 
 

◆①やらなければならない!をやめること

 
 
新学期から登校できたとして、このままの生活だと本人が苦労するのではと、親としては心配になりますよね。
 
 
でも本人が一番、不安を感じているはず。新しい環境が苦手な上に、授業を受けていないことも同級生と関わっていないことも、自分で分かっています。
 
 
でもまだ、子どもが動けない様子ならば、お母さんはやっておいた方がいいと思う、様々な要求をやめてください。
 
 
我が子のためにと、あれこれ要求を足すことは得意でも、やめること緩めることが苦手なお母さんが多いかもしれません。でも今は、とにかくしっかり休ませる時期なのです。
 
 
勉強も、外へ出て新しく活動することも、「お母さんがやってもらいたいこと」は、一度無しにしてください。
 
 

◆②子どもの今の状態を受け止めてあげること

 
 
今までずっと疲れていたことを、お母さんは受け止めてあげてください。家の中にいても、寝転がってスマホを見ているだけでもOKしてあげてください。
 
 
本人がやりたいことが無いよりマシだからです。好きだと思うこと取り組めていることが大事なんです。
 
 
うちの子どもを例にあげます。親の言うことを何も聞かず、動画ばかり見ている状態でしたが、ある日、好きなYouTuberの動画に影響を受けて、笑顔で動き出したのです。
 
 
番組で紹介されたお昼ご飯を自分で作ると言いだしました。必要な材料をゲットしに、ハツラツと仕度して買い物に出かけました。
 
 
自分のお小遣いの範囲で買い揃え、楽しそうに台所で料理しながら、どのフライパンが扱いやすいのか?ご飯の量はどのくらいがちょうど良いか?経験を次に活かそうと前向きに行動していたのです。
 
 
人は、脳を使っていると楽しいと感じるもの。すると活動量が上がり、あれもやりたい・これもやりたいと意欲が出てくるものです。
 
 
動画を見ているだけだと、脳の局所的な部分しか使えていません。でも楽しいと感じていたからこそ、そこから買い物や料理に発展しました。体や手を使って行動を起こすことで、さらに脳は発達します
 
 
そのために、お母さんの好みとは違うことであったとしても、子どもが好きなことを受け止めてあげてくださいね。
 
 

◆③好きなことを、とことん楽しんでもらうこと!

 
 
4月になったら、学校生活でまた頑張ることになります。中学では部活や勉強で忙しくなり、勉強の量も増えます。新学期からの生活のために、まずは英気を養うことが必要なのです。
 
 
一斉休校から春休みとなりました。もう不登校ではありません。同級生みんなお休みの今、「学校に行かないといけない」というプレッシャーから解放されていることと思います。
 
 
 
 
今こそストレスフリーに思いっきり休んで好き!楽しい!をとことん味わってもらってください。好きなことに没頭できるのは今がチャンス!没頭できるということも幸せの条件の一つです。
 
 
大人も同じですよね。予習復習よりも好きなことしか身につかないもの。好きだったら学びは深まるし、得意に繋がります
 
 
まだまだ学校は、好き嫌い・得意不得意に関係なく、やらなければならないことをやらないといけない世界です。
 
 
不登校だったからこそ!今のうちにしっかりと休ませて、没頭できるくらい好きなことを楽しんでもらいましょう。
 
 
春休み、お子さんがパワー回復して、元気に新学期を迎えられるよう応援しています!
 
 
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執筆者:秋村若菜
(発達科学コミュニケーション悲しい気持ちにもなる)
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