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発達障害・グレーゾーンの子どもがコミュニケーションに苦手感を持たないために育てたいチカラ!!ソーシャルスキルってなに?

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発達障害・グレーゾーンの子どもでは、人とのコミュニケーションに苦手を感じることが多くありますが、その原因の一つとして、ソーシャルスキルの弱さが挙げられます。人間関係をスムーズにするためのソーシャルスキルとはどのようなものなのでしょうか。
 

【目次】

 

1.発達障害・グレーゾーンの子どもがコミュニケーションに苦手感を感じるのは、ソーシャルスキルの弱さが原因!?

 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもは、対人関係のトラブルが生じることがあります。
 
 
お子さんに、こんな経験はありませんか?
 
 
友達にいじわるをして「ごめんね」が言えなかった。
遊びの輪に入ることができずに友達を叩いてしまった。
ゲームで一番にこだわりすぎて場がしらけてしまった。
 
 
そして、このようなトラブルが起きた場合、お子さんに対してどのような対応をされているでしょうか?
 
 
「そんなことしちゃだめでしょ」と叱る?
はたまた、「相手の気持ちを考えなさい」などと諭す?
 
 
残念ながら、そのような対応ではうまくいかないことが多いのです。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもの中には、その特性のために、集団行動や人間関係をうまくいかせるソーシャルスキルが年齢相応に育っていない子がいます。
 
 
そのため、人とのコミュニケーションや社会生活につまずきを感じ、その結果お友達とのトラブルや日常生活での困りごととして現れてくるのです。
 
 
では、ソーシャルスキルってどんなものなのでしょうか?
 
 
 
 

2.他人とうまくつきあうために必要なチカラ。ソーシャルスキルってなに?

 
 
ソーシャルスキルとは人間関係を円滑にこなせる技術や能力のことで、日本語では「社会生活能力」「社会技能」という言葉に訳されます。
 
 
すなわち、人や社会とうまく関わっていくために必要なスキルがソーシャルスキルなんです。
 
 
ソーシャルスキルには、あいさつをする、順番を待つ、自分の気持ちを伝える、上手に断る、イライラや怒りを解消するなどさまざまなものがあります。
 
 
人は、成長とともに関わる相手が増え、その関係も複雑になっていきますが、その過程で、自分以外の人との関わりから、さまざまなことを学んでいきます。
 
 
しかし、年齢にあったソーシャルスキルを身につけていないと、集団生活でのトラブルにつながり、他人と関わることを拒否されてしまうことがあります。その結果、子どもを成長させてくれる活動や場面への参加の機会が減ってしまうのです。
 
 
さらに、相手からの拒否や叱責を受ける機会が多くなると、自分に自信が持てなくなります。人と関わることを嫌がり、いじめや不登校などの二次障害につながってしまうことにもなりかねません。
 
 
ソーシャルスキルの問題は、子どもにとって、将来の心理的安定や社会への適応に大きな影響を及ぼしてしまうこともあるんです。
 
 
お子さんは将来、社会に出て働き、自分の力で生活をしていきますが、その土台として、ソーシャルスキルを身につけておくことは非常に重要なことなのです。
 
 
 
 

3.発達障害の子どもはソーシャルスキルが育ちにくい…どうしたらいいの?

 
 
ソーシャルスキルは、以前はきょうだいや友達、地域の大人たちとの関わりを通じて、自然に身につくものだと考えられていました。
 
 
しかし、現在では少子化や地域のつながりの希薄化、直接対面する必要のないコミュニケーションツールの発展も伴い、ソーシャルスキルを自然に身につけていく機会も少なくなってきています。
 
 
さらに、発達障害・グレーゾーンの子どもたちの中には、その子自身の特性が原因で、ソーシャルスキルが育ちにくい場合があります。
 
 
たとえば、自閉症スペクトラム(ASD)傾向があるお子さんの多くはソーシャルスキルの困難を抱えています。
 
 
ASDの子どもは、人の気持ちを察することや人とのコミュニケーションが苦手なために、「相手の視点に立てない」「場の空気を読むことができない」などの困りごとが生じ、集団活動が難しくなる場合があります。
 
 
注意欠陥多動性障害(ADHD)の特性を持つ子どもは、多動性・衝動性・不注意の特性から自分の行動をコントロールできず、うっかり問題行動を起こしてしまうことがあります。
 
 
「お友達にいやなことを言われてつい手がでてしまう」、「他の人が発表しているのに口を出してしまい先生に叱られる」、などもソーシャルスキルの弱さが原因です。
 
 
また、学習障害(LD)を持つ子どもの中には、特に話す・聞く・推論する面に弱さを持つお子さんがいます。
 
 
そのようなお子さんは、理解力や判断力、言語能力の弱さから、「友達との会話についていけない」「周りの状況を把握できない」「自分の気持ちや考えをうまく表現できない」などの困りごとを抱えてしまうことがあるのです。
 
 
このような理由から、発達障害・グレーゾーンの子どもは、ソーシャルスキルの問題を抱えやすいと言われています。
 
 
 
 
しかも、問題行動を繰り返すことで、周りの人から「付き合いにくい」「変わってる」というレッテルを貼られてしまうこともあり、ますます人とのコミュニケーションに苦手意識を感じてしまう場合もあるのです。
 
 

4.親子のコミュニケーション力を利用して、おうちでソーシャルスキルを育てよう!

 
 
では、発達障害・グレーゾーンの子どもたちのソーシャルスキルを育てるためにはどうしたら良いのでしょうか。それを行うのが、すばり、ソーシャルスキルトレーニング(SST)です。
 
 
言葉だけは聞いたことがある、という方や、療育や通級指導教室で実際に受けているよ、という方もいらっしゃると思います。
 
 
SSTでは、子どもが抱える課題に応じて、ソーシャルスキルの方法やコツを具体的に教え、うまく使えるように練習します。
 
 
言葉で説明するだけでは上手にならないので、絵カードやワークシートなど視覚的な教材を使うこともあります。ロールプレイで場面を設定し、先生と子どもで寸劇をやってみたり、動画を視聴して感想を言い合う、という形で学ぶこともあります。
 
 
では、SSTは、発達障害専門の施設で、専門のスタッフによって行うしかないのでしょうか? いいえ、そんなことはありません。
 
 
実は、おうちでのお母さんとお子さんの何気ない会話も、意識することでトレーニングになるのです。
 
 
 
 
SSTでは、まず対人場面で何らかの行動をやってみて、相手からポジティブな反応が得られるような行動の仕方を学んでいきます。
 
 
つまり、まず行動をしないといけないのですが、発達障害・グレーゾーンの子どもは、この第一歩である行動をするのが難しいのです。
 
 
でも、おうちで、お母さんが相手ならどうでしょうか?おうちで生活していれば、お子さんが何らかの行動をする機会はたくさんありますので、これを利用しない手はありませんね。
 
 
すぐにできるのは、絵本の読み聞かせやテレビタイムを利用すること。絵本の挿絵、テレビの登場人物の表情を見ながら、「この人、今どんな気持ちなんだろうねえ」と声かけします。
 
 
小学校低学年くらいまでのお子さんでは、正常な発達をとげていても、人の表情の裏まで読むのは難しいので、見たままの表情から気持ちを判断できれば十分です。
 
 
お子さんがのってこれば、「この人はなんでそんな表情をしているかわかる?」と進めていきましょう。
 
 
お母さんからの質問に適切に答える、というトレーニングにもなり、自分の考えをまとめて話す力もあわせて身につきますね。
 
 
また、コミュニケーションのトレーニングの一つとして、なぞなぞやしりとりなど、ボキャブラリーを増やすゲームもおススメ。交互に話すことで、言葉のキャッチボールを練習することもできます。
 
 
学年が上がると、お子さんが集団生活での失敗談などを話してくれることがあるかもしれません。
 
 
そんなときはお子さんの話にしっかり耳を傾け、「じゃあどうしたらよかったかな?一緒に考えてみようか。」と切り出してみましょう。実際の体験を通じて自分の行動を振り返ることができ、より実践的なトレーニングになりますね。
 
 
いかがですか?このように考えると、おうちでのお子さんとお母さんのコミュニケーションタイムは、意識次第で何でもSSTになりますよね。トレーニングしなくちゃ!と気負わなくても、日常生活の中で気軽に練習を進めていくことができるんです。
 
 
皆さんもおうちトレーニング、試してみてくださいね。
 
 
そして、お子さんのソーシャルスキルに悩む皆さんへ朗報です。
 
 
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執筆者:森中博子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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