発達障害幼児の苦手な朝はこうして乗り切る!――発達の特性を理解して「できた!」を 増やしてあげよう!

発達障害のお子さんの中には朝が苦手なお子さんが多いのではないでしょうか?できれば、幼児期から生活リズムは整えたいですよね。お子さんの発達の凸凹を理解し、お母さんのイライラを解消する方法で、お子さんの「できた」を増やしていきましょう!
 

【目次】

1 その苦手、発達障害幼児に見られる特性かも!?
2 その苦手、こうして攻略してみよう
3 その苦手、発達凸凹を理解することから始めよう

 
 

1.その苦手、発達障害幼児に見られる特性かも!?

 
 
穏やかな春の日差しが心地よく感じるとともに、桜の便りもあちらこちらで聞こえてくる季節になりましたね。
 
 
そんな、うららかな陽気とは裏腹に、4月からの環境の変化に戸惑うお子さんも多いのではないでしょうか?
 
 
発達障害のお子さんは、脳機能の発達の遅れから、社会生活においてさまざまな生きづらさを抱えています。
 
 
 
 
朝が苦手なお子さんはいませんか?
 
 
幼児期など、なるべく小さなうちから生活のリズムを整えて「早寝・早起き・朝ごはん」の習慣が身につけられると良いですよね。
 
 
実は、発達障害のお子さんの中には自律神経の働きが弱く朝が苦手なお子さんが多くいらっしゃいます。
 
 
とにかく、入眠に時間がかかる。ようやく寝たかと思ったら、眠りが浅くて夜中に何度も目が覚める。これでは、朝、起きるのが辛いですよね。
 
 
先の見通しが悪いお子さんだと、「今日は何をするのだろう?」と不安の渦に入り込んで、そわそわして、やるべきことがなかなかできないこともあります。ご飯が進まない原因かもしれません。
 
 
お着替えに時間がかかったり、お母さんに甘えたりしていませんか?体の動きがぎこちない、手先が不器用なお子さんは、左右別々の動きが得意ではありません
 
 
・ボタンをかける
・ファスナーを上げる
 
 
などの動作が苦手です。
 
 
お子さんには、お子さんなりのできない理由があるのです。それに気づかず、ついつい
 
 
「早く!早く!」
「何時だと思ってるの?」
「いい加減にしなさい!」
 
 
声を荒げて、お母さんはイライラしていませんか?これでは、お母さんも、お子さんもイヤな思いが募るばかりです。これから幼稚園や学校に送り出すには雰囲気が悪くなってしまいますよね。
 
 
朝は笑顔で送り出してあげるのが一番!
 
 
そこで、今回は我が家で実践して効果があったものを含め、苦手な朝の攻略法を紹介いたします。お子さんの特性に合わせて工夫してみるのも、なかなか楽しいですよ。
 
 

2.その苦手、こうして攻略してみよう

 
 
まずは起こし方ですが、音楽好きなお子さんであれば、目覚まし時計のかわりに音楽をかけてみてはどうでしょうか?
 
 
好きなアニメのテーマ曲や、口ずさんでいるお気に入りの曲などを流してあげると、即座に反応して、起きてくれますよ。
 
 
ちょっと香りにうるさいお子さんには、アロマオイル(注1)はどうでしょう?グレープフルーツ、レモンなどの柑橘系やペパーミントの爽やかな香りで朝を迎えるのも効果があります。
 
 
アロマオイルには香りの効能で、胃腸を刺激したり、活力を向上させるといった利点もあるそうです。
 
 
まさに、朝にぴったりな香りですね。お母さんにほんの少しつけ、優しく声をかけながら起こしてみてください。
 
 
 
 
切り替えが苦手なお子さんは、パジャマから洋服に着替えさせてみましょう。それだけでシャキッとします。
 
 
環境の工夫としては、目の前にあるものが気になるお子さんもいらっしゃいます。
 
 
・テレビはつけない
・オモチャは見えないところにしまう
 
 
などの状況にすると、ご飯を食べることに集中するのではないでしょうか?視覚で食事の気分を盛り上げてみましょう!
 
 
ご飯も食べやすい大きさで小盛りが基本。ワンプレートに一口ずつ、ご飯、卵焼き、ソーセージ、きゅうりとトマトなど好きな野菜を乗せるだけ。見た目の彩りと食べやすさ重視です。パンにスープ、ヨーグルトバナナも簡単ですよ。
 
 
食べる量にはこだわらず、ほんの一口食べたら喜んで褒めてあげましょう。きっと、二口目に進めるはずです。
 
 

3.その苦手、発達凸凹を理解することから始めよう

 
 
嫌がったら無理はせずに、今はこれで充分なのだと理解してあげてくださいね。
 
 
くれぐれも
「なんで食べないのよ?」
「大きくなれないよ!」
 
 
などと、脅さないでください。せっかく頑張っていたのが台無しになってしまいます。
 
 
甘えてくるお子さんには、思い切り甘えさせてあげましょう。
 
 
例えば 目をつぶってもらい、口にご飯を入れながら「今、食べたのなーんだ?」と、ゲーム感覚で与えると盛り上がって、「次!次!」と、ご飯が進みます。イヤイヤ与えるより、お互い楽しい方が良いですよね。
 
 
そもそも、スプーンとお茶碗を持つなど、両手を使って食べることや、靴下を履くという動作の場合。力の入れ加減がわからなかったり、引っ張る方向が違ったりしてうまく履けないお子さんもいます。
 
 
さらに一歩進んで、発達を促す工夫も取り入れてはどうでしょうか?
 
 
 
 
ままごとで遊びながら、スプーンですくう練習をする。苦手な食材を使って、ママと一緒に簡単なおやつを作ったりすると、楽しみながら動作が身につきますよ。
 
 
面倒で複雑なことは長く続きません。簡単なことから、少しずつチャレンジしてみてくださいね。
 
 
お子さんへの理解を深め、ため息ばかりの毎日から卒業し、子育ての楽しみを味わいませんか?きっとあなたなら、もっと素敵なアイデアがひらめきますよ。
 
 
お母さんの笑顔と工夫を使って、お子さんの「できた!」を増やしてあげましょう。たくさん褒めポイントを作り、頑張りをたたえてお子さんの成長をグングン伸ばしていきましょう。
 
 
(注1:アロマオイルは直接体に塗ると危険なものもあります。別の植物油で希釈して使用するなど、必ず使用方法をご確認の上、取り扱いには十分ご注意ください)
 
 
執筆者:須見まき子
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)
 
 
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