発達障害のある、勉強ができないと感じている子どものやる気と自信を取り戻す勉強法――3つのポイントを紹介します!

小学生以上の発達障害の子どもを持つお母さん。お子さんは勉強につまづいていませんか?勉強ができない!勉強が嫌い!という子にこそ試してほしいやる気と自信を取り戻す勉強法をご紹介します。
 

【目次】

1.発達障害の子どもの勉強法、こんなやり方はNGです!
2.これだと、やる気と自信を失ってしまう
3.子どもに自信がつく勉強法――最初は必ず解ける問題を復習する
① 回答用紙がマルばかりになる問題を用意!
② 確実に分かっている問題からスタートして基礎固めする!
③ 机に向かって勉強していること自体、褒めてあげてください

 

1.発達障害の子どもの勉強法、こんなやり方はNGです!

 
 
もうすぐ2020年!年があけ、暖かくなってきたら新入学・進級ですね。新しい年、新しい学校生活に、お子さんもお母さんもドキドキされているでしょうか。 
 
 
小学校以上のお子さんを持つお母さんにとっては、やはり子どもの成績は気になりますよね。テストの点数が悪かったり、宿題が全然進んでなかったり、通知表の評定が下がっていたり…
 
 
うちの子、授業についていけてる?勉強は大丈夫?と心配になったこともあると思います。
 
 
ワークやドリルをやらせてみたり、塾や家庭教師を検討したり、お母さんが家で見てあげたりと、お子さんをフォローされている方もいらっしゃると思います。
 
 
・テストの点数が悪ければそのテスト範囲の単元を復習する。
・通知表の評定が下がっていればその学期に学習したものを復習する。
 
というやり方をされる方が多いのではないでしょうか。 
 
 
分かっていない単元があるのに、次の学習したらますます内容が分からなくなってしまうかもしれないと、  私たちは子どもの頃から「予習・復習が大事!」という教育を受けています。 
 
 
自分のことはともかく、大切な我が子が勉強で困っている姿を見るのは辛いものなので、「苦手なところは早めに克服しておかないと!」と気持ちが焦ってしまいませんか? 
 
 
つまづいていると分かっているところから復習していく、というこの方法、実は子どもが自信をなくしてしまう可能性がとても大きいんです! 
 
 
 
 

2.これだと、やる気と自信を失ってしまう

 
 
解答に記されたバツ印・テストの点数・通知表の低い数字…。これを目の当たりにすることで視覚的に、自信を失くしてしまうかもしれません。 
 
 
勉強が始まった小学生に大切なのは、とにかく勉強に興味を持つこと、好きになること、自信を失わないようにすることなんです。 
 
 
「間違ってるから」「ここ苦手だよね。」とお母さんや大人に言われることも、聴覚的にもダメ出しになるかもしれません。
 
 
どんな点数であっても、お母さんはニコニコ笑顔で子どもに接しているでしょうか?  
お母さん自身が焦りを感じて「復習させないと!」と気合入ってしまいませんか? 
 
 
お母さんからの圧力を感じながら復習してみたら、やはり誤答ばかり。
 
 
「やっぱりできなかった」
「自分に勉強は向いてない」
「勉強なんてやりたくない!」
 
と自信もやる気もなくなってしまいます。 勉強に対してマイナスの感情を持ってしまうかもしれません。 
 
 
特に発達障害の子どもたちは、ネガティブな思い出を強く記憶してしまう特性があるので、すでに勉強にネガティブな印象を持っている状態でできていない分野を復習しようとしても、子どもはもうやりたくないんですよね。 
 
 
お母さんが「一緒に勉強しよう!」と誘い、穏やかに接してくれたとしても、 勉強に対してネガティブな思いを持っているならば、勉強のやり方をしっかりと考える必要があります。 
 
 
 
 

3.子どもに自信がつく勉強法――最初は必ず解ける問題を復習する

 
 
子どもが勉強する際、一番大切なもの。それは自信を失わせないことです。 
 
 
本当に勉強が大好き!で、自分から机に向かってサクサクこなしていく子どもはまれです。 勉強をやらなくちゃいけないことは、どの子も分かっているんです。
 
 
せめて子どもが自信を持って取り組めるようにしてあげたいと思いませんか?そのための、3つのコツをお伝えします。 
 
 

◆①回答用紙がマルばかりになる問題からスタート!

 
 
勉強でいう自信とは、テストでは高い点数をとる、通知表で高い評定をもらう、ドリルやワークで多くのマルをもらうことなどです。  
 
 
目に見えるものということ。 お母さんも子どもも分かりやすいですよね。 
 
 
最初から子どもにとって難しい問題を解かせて、間違いだらけで自信をさらになくさせるのではなく、 ぐっとハードルを下げてください。
 
 
お母さんが思っているよりも少ない量で、回答用紙がマルばかりになる問題から始めましょう。  
 
 
発達障害で視覚からの情報処理が得意な視覚優位のタイプなら、 全問正解するようなレベルのワークを用意して、「全部できた!全部正解した!」ということを目から実感できるようにしてみましょう。 
 
 
数字に強い関心を持つタイプなら、マルをつけるだけではなく点数にしてあげると「次はもっといい点をとろう!」とやる気につながるかもしれません。  
 
 
そして、正答したら 
 
「マルばっかりだね~!」
「すごいね!」
「できたね!」
「〇点だよ!」
 
と、しっかりほめてあげてください。 
 
 

◆②確実に分かっている問題からスタートして基礎固めする!

 
 
勉強が嫌いな子、勉強にやる気や自信を失っている子の場合、分からないところから始めるのはNG!確実に分かっているところから復習をスタートさせるのが正解です!
 
 
「勉強なんてやりたくない!」と言っている子どもでも、「こんなのカンタンだよ!」と抵抗なく勉強がスタートできるはずですし、何より「できた!」「分かった!」という感覚は嬉しいもの。 
 
 
もしかしたら、お母さんのなかには学年を遡って復習することに、不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
 
 
「もう5年生なのに、3年生のワークでいいの?6年生の勉強を予習した方が新年度をスムーズにスタートできるのでは…」と思っている方、いらっしゃいませんか? 
 
 
実は、「できているところまで戻る」という方法は、子どもに自信をつけるだけでなく、勉強面にも意味があります。日本の学習はどの教科も基本的には「積み重ね」です。土台がしっかりしていないと、発展的な学習につながりません。 
 
 
イメージしやすいのは英語!アルファベットがすべて書けないのに英単語は覚えられませんよね。英単語が覚えられないのに英熟語の意味を覚えることはできません。 
 
 
英単語・英熟語を覚えていないのに、英文法がしっかりマスターできるわけもありません。英単語・英熟語・英文法が覚えられていないのに長文読解ができるわけありません!
 
 
まずはしっかり基礎固めをするべきなのです。考え込まなくてもスラスラ解けて全問正答できるところから勉強を始めて、どのあたりから誤答がでてくるのか、見極めることも必要です。
 
 

◆③机に向かって勉強していること自体、褒めてあげてください

 
 
苦手だな、難しいな、また間違えたら嫌だな、と思っているのに復習する。このことがもう既に、すごく頑張っているんですよね。 
 
 
マルがついたこと、点数がとれること、そもそも机に向かって取り組んでいること、全て褒める対象です。自分でやってみよう!とスタートしたことにも注目してあげてくださいね。 
 
 
問題が解けて、マルがたくさん!お母さんからも嬉しい声かけがある!こうして自信をしっかりつけてあげることが何よりも大切なんです!
 
 
ポジティブな経験をたくさんさせてあげることで自信がつけば、 誤答したときに必要以上に落ち込むことはなくなり、もう一度チャレンジしたら解けるんだ!という気持ちも育まれます。 
 
 
勉強において自信をつけるには、マルの数がポイントです。お子さんの勉強のつまづきが気になっているお母さんは、子どもが確実に分かっているところから始めて、自信をつけることを意識してみてくださいね!
 
 
 
 
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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