コロナで休校!ゲームばかりで心配⁈〜発達障害の特性を理解し、上手に時間管理する対応法〜

コロナの影響による臨時休校、そして春休みへ。突然の長いお休みに子どもたちはゲームをする時間が増えているのではないでしょうか?発達障害の特性を理解し対応することにより、なかなかゲームをやめられない子どもが終わりの時間を守るコツをお教えします。
 

【目次】

 

1.時間を守るのが苦手なパステルの子どもたち。ゲームの終わりは守れていますか?

 
 
コロナの影響により全国の学校が休校、なるべく外出は控えるようにという要請で自宅でのゲーム時間が増えているお子さんも多いのではないでしょうか?
 
 
一斉休校による緊急アンケートによっても、親の心配事の一位は「YouTubeやゲームなど、子どもの時間の使い方が偏りそうで心配」という意見が57.3%とあがっています。
 
 
(株式会社キッズライン「全国臨時休校」に関する緊急調査より https://kidsline.me/contents/news_detail/536)
 
 
うちの息子たちもゲーム大好きです。楽しくて「もっとやりたい、もっとやりたい。今、いいところ!」となかなかゲームを終わりにできません。
 
 
ゲームには、もっとやりたくなる仕掛けがたくさん組み込まれているので「やめなさい!もうおしまい!」の声かけだけではなかなか終わりにするのも難しいですね。
 
 
特に、発達障害・グレーゾーンの子どもたちは時間に対する概念が弱かったり、ルールを守るのが苦手だったり、なかなか終わりの時間を守れない子も多いのではないでしょうか?
 
 
私も以前は「ゲームは○時までね」と約束しても、なかなか終わることができず、ズルズル時間が過ぎてしまう子どもたちに毎日、ガミガミ怒っていました。
 
 
そんな我が家の子どもたちでしたが、声かけと工夫により 今では自分から時間を守ってゲームを終わりにしてくれるようになりました
 
 
コロナによる臨時休校、春休みと長期休暇でゲームへの時間が増えてしまいそうな今だからこそ、しっかりルールを決めて終わりの時間をコントロールできる子どもになってほしいですね。
 
 

 
 

2. なぜ、親は長時間ゲームをすることを反対するのか?

 
 
そもそも、なぜ親は子どもが長時間ゲームをすることに抵抗を感じるのでしょうか?
 
 
・長時間のゲームによる生活の乱れ
・視力低下や疲労など、健康面や成長への影響
・勉強しなくなるのではないか
 
 
といったところが主な理由ではないかと思います。そういった親の気持ち、心配事はちゃんと子どもに伝わっていますか?
 
 
理由もわからず、ただ反対では「僕のやりたいことをお母さんは、何でもかんでも反対する!」と信頼関係が崩れてしまいがち。前もって、親が子どもに対する心配事、親の考えを伝えておくことが大切です。
 
 
そして、こういった親の考えを伝えるときに、長々と話をすると子どもも聞きたくないので飽きてしまう、めんどくさいと聞く耳をもたないこともあるかもしれません。そういった場合は、クイズ形式にしてみるといいかもしれません。
 
 
・お母さんは、なぜ長時間ゲームをすることに反対なのでしょう?
・お母さんは、ゲームをするのに心配なことはなんでしょう?
 
 
こんな具合です。 お母さんの伝えたいこともゲームにしてしまえば、子どもたちも楽しく考えてくれます。
 
 
そして、意外にこのクイズなかなか正解がでなかったりします。正解がでないということは、お子さんに親の考え、気持ちが伝わってない、もしくは理解されていないということになりますね。
 
 
親からすると、「こんな当たり前のことも、わからなかったのか。」とびっくりすることもたびたびありますよ。伝えたいことを逆にお子さんに質問してみることで、親子の認識のズレがなくなります。一方通行な会話ではなく、双方向な会話を心がけてみてください。
 
 

 
 

3. 子どもがゲームの時間を守る5つのステップ

 
 
それでは、発達障害・グレーゾーンの子どもがゲームの時間を守る5つのステップについてみてみましょう。
 
 

◆①まずは、ゲームの時間を決めましょう

 
 
ゲームの時間や約束を守れなかったときのペナルティを子どもと話し合って決めましょう。親が一方的に、「ゲームは一時間まで!」とルールを決めて命令してしまうと、子どもは納得できません。納得できない制限時間ではそもそもルールを守ろうとは思いませんよね。
 
 
一時間では物足りない、やった気がしない。すぐには終われないから、あとここだけ。等々、子どもには子どもの理由があるので、親と子とお互いの希望を出して納得のいくルールを決めてください。
 
 
また、親が勝手に決めてしまうと「お母さんが勝手に決めたから! 僕は知らないよ!!」なんて言われて、さらに親子喧嘩のタネに。子どもの意見を取り入れてルールを決めた場合は、そうは言えませんよね。
 
 
ルールを決めるときは、子どもの意見 → 親の意見 → 話し合いで着地点を作っていくという手順で決めておくといいと思います。その際、親の考えもきちんと伝えておきましょう
 
 

◆②視界に入るところに時計を置きましょう

 
 
ゲームのルールが決まったら、早速ゲームを開始!といいたいところですが、その前に、子どものよく見える場所に、時計を置きましょう
 
 
ただでさえ、ゲームに熱中して楽しくなってしまうと時間は忘れがちになるので、ゲーム中でもバッチリ子どもの視界に入るところ (子どもの目線の高さ) に時計をおきます。プレイ中にたまに時計が目に入ることで残り時間が意識できますね。
 
 
その際、できればデジタル時計ではなく針のついているアナログ時計がお勧めです。針がついている時計のほうが、短針と長針の間の幅によって時間がひとめでわかります。
 
 
発達障害の対応として、子どもたちは時間の概念が弱くあと10分と頭ではわかっているつもりでも、それがどのくらいの長さなのか なかなか理解できない子もいます。アナログ時計を活用して、残りの時間を見える化してみましょう。
 
 

◆③ゲームの終了時間を明確にしましょう

 
 
はじめる前にお子さんに「ゲーム終了時間は何時?」と質問してください。
 
 
例えば、「親から17時に終了ね。」とは言いません。子どもに考え答えさせることで意識づけをすること、親と子どもの認識があってることを確認します。
 
 
子ども自身で答えれば、あとから「17:30までだと思ってた。そう聞こえた。」などのミスコミュニケーションを防ぎます。
 
 
そして、子どもが教えてくれた終了時刻は、ホワイトボードなどに書いて時計のお隣にでも置いておきましょう。終了時間も見える化することにより、親にも子にも時間は明確になります。
 
 

◆④それでは、楽しくゲーム開始です

 
 
「今日は約束の時間でゲーム、終わりにできるかな? 終われたらスゴイよ!!」なんてポジティブに声をかけて始めるのもいいかもしれません。
 
 
そして、ゲームの終了時間が近づいてきたら、お子さんの切り替えのできるタイミングをはかりながら、「もうすぐ終わりの時間だよ」お知らせしてあげてください。
 
 
我が家の場合は15分前、5分前くらいで、やさしく肩をたたいて「あと○分で終わる時間だよ」と声かけをします
 
 
その際、遠くの方から「あと○分だよー! 時間守ってよ!!」なんて厳しくいいません。「わかってるよ!!」なんて、喧嘩になりかねません。子どもに伝わりやすいように、やさしく穏やかにゆっくりと声をかけましょう。
 
 

◆⑤ゲーム終了が出来たら褒めまくりましょう

 
 
「終わりの時間だよ」で終了できた場合は、ぜひ褒めてあげてください。すごく褒めてください。大げさなくらい褒めてあげてください!飛び切りの笑顔で。
 
 
お母さん的には褒めてるつもりでも、子どもにはなかなか伝わりにくかったりします。その際、ハグなどのスキンシップもいいと思います。
 
 
大げさくらいに褒めてあげると、子どもも「お母さん、約束守るとこんなに喜んでくれるんだ!」と学習しますし、褒められていい気分。「次も時間守ろうかな?」「時間守れた!」などの成功体験として記憶に残ります。
 
 
「時間通りに終われたね。偉いね。すごいね。」
「ルールを守れたから、明日もゲームできそうだね。」
 
 
よかったところを見つけて、ポジティブな声かけをしてあげてください。この褒めてあげるというのが、実は一番のポイントです。
 
 
でも…はじめから、ぴったり時間通りに終わりにできないかもしれません。そんなときは、「昨日より5分早く終われたね。」でも、できたところを探して褒めてあげてください。少しずつ、ステップアップしていけるといいと思います。
 
 
発達障害の特性を知り、対応策を考える。時間感覚の苦手さなど 凸凹のある子どもたちには、なるべく見える化予告の声かけ等、わかりやすい工夫をしてあげましょう。
 
 

 
 
「時間の見える化、声かけ、褒める」3つのコツで 我が家の子どもたちも徐々に約束を守れるようになりました。
 
 
今では「ママ、今日は約束の時間より少し前に終われたよ!!」と報告してきます。「偉いねー!すごいねー!」飛び切り褒めてあげてください。
 
 
同じお悩みを抱えている方、ぜひ一度 試してみてくださいね。
 
 
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執筆者:大森みく
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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