コロナ感染を抑えるために「都市封鎖」の可能性が示されましたが、みなさん大丈夫ですか?家から出られないの?など疑問と不安でいっぱいですよね。3月中旬からロックダウンしているカリフォルニアから、今お母さんにお勧めな備えをお伝えします! |
【目次】
1.都市封鎖中のカリフォルニアはこんな感じ
2.コロナ騒動をどんな「記憶」としてお子さんに手渡したいですか?
3.都市封鎖への備えとしてお母さんにやっておいて欲しいことはコレ!
4.子どもたちだって前向きに!今朝のできごとを紹介します
1.都市封鎖中のカリフォルニアはこんな感じ
オリンピックも延期になり、都市によっては外出自粛要請が発表され、東京の都市封鎖の可能性が示され、これから生活はどうなるんだろうと、悶々としてませんか?
実は今アメリカの私の住む地域も、3月12日のトランプ大統領の非常事態宣言を受け、その翌週から突然「都市封鎖」(シェルターインプレイス)が始まり、ただいま都市封鎖真っただ中です。
都市封鎖がアナウンスされ、生活は一変!
学校だけでなく、習い事や図書館も閉まってしまう。
学校がない中どう学びを続けるか、何をしてよくて何がダメかについての情報が錯綜。
お散歩で外に出ても、家族以外の人とは少なくとも6フィート(1.8メートル)離れなければならず、友達にあってもハグできない次女は目から涙がぽろぽろ。
昨日は公園の遊具、テニスコート、ハイキングトレイルも閉鎖が決まりました。 学校も4月7日までの休校が5月1日まで延長になったとの連絡もたった今入ってきました。
目まぐるしく変わる社会に対して、子どもを持つ親には、自分達で働きかけられるものが一つあります。それが、子ども達の「記憶」です。お家の中の雰囲気です!
2.コロナ騒動をどんな「記憶」としてお子さんに手渡したいですか?
では、ここでクイズですが、人の考えや行動は自分の中の何によって影響を受けていると思いますか?
私たちがやってみよう!と思うことや、なんだかちょっとやりたくないなぁ、と思うことは何に影響しているでしょうか?
思考や行動に一番影響を与えているのが「記憶」ではないかといわれてます。
過去の記憶に引きずられてしまうこともある一方、実は能動的に記憶をつくっていくこともできるんです。
子どもの記憶は日々のコミュニケーションによって作り上げられていきます。 そして、例え嫌な記憶があったとしても、それをポジティブなもので上書きしていくこともできるのです。
そうやって周りのコミュニケーションによっても作られる記憶が自分の行動や思考を動かしているのです。
そう考えると、自分達はコロナという人類史上誰も経験したことのない事態に何もできない自分の無力を嘆くのではなく、子ども達の「記憶」に働きかけられるクリエーターになれるということですね!
子ども達が困難に直面したときに、それを乗り越えていこうとする思考と行動の元となるような「記憶」を手渡すチャンスともとらえることができます。
今回の新型コロナウイルスの件で、ネガティブな記憶ももちろんできると思います。しかし、それを上回るほどのポジティブな記憶を創っていくことができたら、子ども達の一生を支える大きな財産を手渡せるのではないかと思っています。
社会がどんな状況であったとしても、子ども達の未来の思考と行動の糧になる「記憶」は、私たちのコミュニケーションによって作っていけるのですね。
アメリカの私の周りのママ友の間でも、最近では、学校での学びは後からでも取り戻せるけど、コロナによる都市封鎖という経験は今しかできないし、どんな気持ちで過ごしたかという記憶は一生残るから、そこを大事にしよう!という論調になってきています。
そうは言っても、子どもとのコミュニケーションは、相手あることなので思ったようにいかないことも多いと思います。そこで、今すぐにでもできる大事な備えを1つご紹介したいと思います!
3.都市封鎖への備えとしてお母さんにやっておいて欲しいことはコレ!
今すぐに始められる備えは、
自分は何をしているときに一番ほっとできるか。
自分は何をしているときにうれしいと感じているか。
そんな自分をほっとさせられる小さなかけらを沢山集めておくのがお勧めです!
いろいろな情報で煮詰まりそうになったときでも、イライラしてきたときでも、一旦頭を冷やして冷静に周りを見る眼を取り戻して行きやすいからです。
冷静になれると、思いもよらない可能性が広がったり、アイディアが閃いたりすることがあります。
私の場合は、
・みんなが起きる前の朝の15分間のヨガ。
・丁寧に入れて飲む紅茶。
・子ども達と運動ビデオを見ながら思いっきり自分の世界に入りながら運動すること!
・子ども達とオセロなどのゲームで遊ぶこと。
・おいしいごはんを作ってみんなで食べること。
・絵を描くこと、本を読むこと 、誰かとおしゃべりすること
・自分だけの静かな時間を持つこと
などです。
子ども達が離れてくれそうにないときは、一緒にできることを。
ちょっと一人になれそうなときは、思いっきり一人を味わうこと。
いろいろ制限がある中でも、これは自分がコントロールできることなので、やり方は見つかるものです。
いろいろな人に頼りながら、セルフケアの道をたくさん準備されること、お勧めします!
4.子どもたちだって前向きに!今朝のできごとを紹介します
お母さんだけでなく、子どもたちだってこの状況で前を向いています。
今朝は、娘のアメリカの小学校の先生がZoomで参加できる子どもとオンライン交流会を開催してくださっていました。
久しぶりに会う仲間に子ども達は大盛り上がり。
そして、先生の「魔法」(全員をミュートにする機能をオン!)によって、子ども達全員が静かになり、こう問いかけられました。「家に居られて一番いいことは何ですか?」と。
子ども達からは
「家族と長い時間一緒に居れること!」
「本を沢山読めること!」
「裏庭で遊べること!」
「絵をずっと描けること!」
と前向きな答えがたくさん飛び出てきました。
歴史の教科書にもきっと記載されるであろうコロナ騒動の中を生きているのだから、大変で当然だと思います。
子ども達の勉強が全く進まなくても、家が散らかっていたとしても、私たちのちょっとしたゆとりで、子ども達の「記憶」を守ることができるのかもしれないですね。
家族でコロナを乗り越えたという「記憶」は一生の財産になると思います。 私は、我が家をちょっとした宇宙船のように思って楽しんでいます(笑)。
それぞれの家族の安全・健康を守りながら、コロナ後の世界を思いっきり描ける子ども達の「記憶」、一緒に作って行きましょうね!
コロナでもポジティブな「記憶」を作れるコミュニケーションのヒントは以下からどうぞ!
執筆者:白石あやこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)