子育て中のママであれば誰もが抱える「時間がない」というお悩み。お子さんが発達障害・グレーゾーン、特にADHDタイプのお子さんだとなおさらです。でも…時間がないなら作ってしまいませんか?親子の会話を増やす「手抜き家事」お勧めですよ! |
【目次】
1.毎日の家事、少しだけ力を抜いてみませんか?
先日高校時代の友達とランチをしました。昔話に花が咲き、楽しい会話に時間を忘れるほど。そのとき、彼女達から言われた言葉にハッとしました。
「ゆかりは昔から、すっごくストイックだったよね~」
あ…。やっぱり私ってそうだったのかと、納得。私は、コレと決めたら常にそれに向かって走っていくタイプだったからです。
理想を追い求めるのはいいのですが、そのためには「○○しなければならない」と自分に言い聞かせて、がむしゃらにやってきた気がします。それは子育てにおいてもそう。たとえば…
・ご飯、おやつはすべて手作り。
・化学調味料は絶対NG。
・整理整頓は必須。
・掃除は念入りに、清潔な部屋を保つ。
振り返ると、「もうちょっと力をぬいてもいいよ」と当時の自分に声をかけてあげたいです。
でも、そうしなきゃいけないって思いこんでいるときって、自分ではなかなか気がつけないですよね。
そうやってあれもこれも追い求めやっていたのはいいのですが、私は発達障害・グレーゾーンの息子を育てる中で、ある壁にぶつかりました。
それは「時間の壁」です。
2.私のこだわりに、発達障害・ADHDタイプの息子は猛反発!
時間がない。この悩みは、子育て中のママであれば誰もが抱える問題です。
私の息子は発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプのやんちゃな子。 つまり、「手がかかる」=「時間がない」に拍車がかかったんです。
ADHDタイプの子どもは、やりたいことは今すぐやりたい、うっかりしてジュースをこぼす、ちっともじっとしていられないなど、お母さんもてんてこ舞いになるケースが多いのです。
しかしこの地球上、どんな人にも与えられた時間は1日24時間。いかに効率的に時間を使っていくか忙しいママこそ、時間の使い方は意識していきたいところです。
働いているママであれば、仕事から帰ってから子どもと過ごす時間がとても貴重です。
お子さんにとっても、ママと遊んだり、会話したり…特別なものでしょう。そして子どもの願いって、いつだってシンプルですよね。それは
ママと一緒にいたい
ママの笑う顔がみたい
ということ。でも自分の「ねばならない」にがんじがらめになっていた私は、息子の願いに気がつくことができませんでした。
私がやりたい理想の家事に加え、保育園の先生から報告される問題行動に対して
「周りに迷惑をかけてはいけない」
「自立した子に育てなければ」
「どうにかしてこの子の問題をなくしたい」
という思いから、本人が嫌がっているのに着替えや靴を履く練習、知育教材に取り組む日々…
その結果、自分で勝手にイライラして、そのイライラを息子や家族にぶつける、家族との会話は減る、息子はますます反発する、という悪循環に陥ってしまったのです。
発達障害・グレーゾーンのお子さんを育てていると良くある状況だと思います。でも、私がしたつらい経験をあなたにはして欲しくありません。
そこで私からのご提案です。それは何だと思いますか?
3.「手抜き家事」にシフトして、親子の会話を増やしましょう!
体力も気力も3割増な発達障害・グレーゾーン育児。
その中で、家事はできるだけ「手抜き」をしましょう!たとえば我が家の場合だと
・食事は、毎日完全に手作りでなくてもOK
・お皿洗いは食器洗い機に任せる
・床のごみ掃除はルンバにやってもらう
・食材はすべて宅配で注文する
などです。ご家庭によって、どこをどれだけ手抜きするかは異なると思いますが、しないことを決めることも「家族の笑顔時間」を増やすためには必要です。
そして忘れてはいけないことが…それは旦那さんもうまく育てて戦力にするということ。
ちなみに…世の中にイクメンはいません!いるとしたらその旦那さんは育てられたんです。
なんだ、そんなこともう知ってる、と思われると思います。でも何度も言います。
自分が「ねばならない」って思っている思い込みって、なかなか自分では気がつけないんです。
そのうち、心も身体も疲れ果ててしまう。 ですから、自分ひとりですべてやろうとせず、妥協できることはしていきませんか?まわりをうまく巻き込んで協力してもらうスキルを身につけましょう。
もちろん、これだけは絶対に譲れない。というものがあってもいいと思います。 自分の価値観を大事に、手抜きできるところはしていけるといいですね。
そうやって生み出した時間を、子どもとのふれあいや、おだやかな会話の時間にしていって欲しいのです。
昼間、保育園や幼稚園で頑張ってきたお子さんも、お母さんとの時間を楽しみにして毎日がんばれると思います。
いかがでしたか?
今回は家事にフォーカスをあててみましたが、家事にかぎらず今まで自分の信念をもってがんばってきたことを「変える」ということは勇気が必要です。
しかし、変えることで、「時間」というお金では買えない貴重なものを得られると思ったら、変化してみるものいいかな、と思いませんか?
やってみてダメだったら、また戻せばいい。いつだって修正できます。
現状を改善していくために、できることからはじめていくチャレンジ精神を忘れずにいたいですね。
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執筆者:須藤ゆかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)