幼児期に字が読めなかったら発達障害?子どもの成長に必要な親の力とは?

「周りの子どもは読み書きできるのに、うちの子はまだ…」そんな我が子の姿に「発達障害の特徴かも?」と親は不安になるかもしれません。そんなあなたに知ってほしい「幼児期に字が読めなかった私」が感じた「子どもの成長に必要な親の力」をお伝えします!
 

【目次】

 

1.字が読めない幼児期…発達障害凸凹の特徴があった私

 
 
幼児期は成長のスピードに個人差があったり、生まれた月によってもできることの差が出る時期ではないでしょうか?
 
 
周りの子はできているのに我が子はできないことがあると、親としては焦りを感じたり、発達障害かも?と心配してしまいますよね。
 
 
かく言う私の幼児期は、親に言わせればできないことが多い子どもだったようです。
 
 
幼児期の私は周りへの興味関心が薄かったので、自分で「できていない」とは感じていませんでした。
 
 
周りの大人が、3月生まれの私と4月生まれの幼馴染の同級生を比較して、できないことが多いと感じていたのかもしれません。
 
 
ただ、私自身が感じていたことは、
 
感覚過敏で洋服や下着のタグがチクチクして嫌だな」
 
靴の左右が分からず逆に履いて履き心地が悪いな…」
 
などということ。
 
 
また、左利きだったので、幼稚園や家にある右利き用ハサミが使いづらいなと感じていました。
 
 
しかし幼稚園のときに字が読めなかったことは、とくに困りごととは感じていませんでした。
 
 
自分で絵本を読むときは、絵を見てお話を考え楽しんでいたので、幼児期のときは字に興味がなかったように思います。
 
 
また、サ行がうまく言えず、父母を呼ぶときは「おとーたん、おかーたん」。(このことも私は困りごととは感じていませんでしたが…)
 
 
私の幼児期には「発達障害」という言葉は知られていませんでしたが、家族は私の成長を心配していたかもしれません。
 
 
その心配の現れなのか、子ども時代の私は赤ちゃんのように身の回りのお世話をされていたように思います。
 
 
 
 

2.どうして人によって成長のタイミングが違うの?

 
 
私が興味のなかった字を学ぶようになったのは、小学校への入学を直前に控え、祖母が「ひらがな練習教材」を買ってくれたことがきっかけでした。
 
 
その教材とは、磁石ペンで書く「お絵かきボード」にひらがなシートを乗せて練習するもの。
 
 
シートをなぞると一文字のひらがなが書け、一文字書くごとに祖母が「『あ』を上手に書けたね~」書いた字を褒めてくれるのが嬉しかったのを覚えています。
 
 
褒められるのが嬉しく、なぞるのも楽しくて、次々とシートをなぞっていきました。
 
 
そして、自分で書いた文字を見て、「これを『あ』と読むのか」と興味を持ち始めたのでした。
 
 
 
 
しかし、小学校に入学してからも、私はまだ書くことが苦手で鏡文字を書くこともありました。
 
 
担任の先生が横に赤字で書いてくれたので、自分で間違いに気付くことができました。そして私は、鏡文字を指摘されることなく、正しい形を理解していきました。
 
 
私が字を覚え始めるタイミング小学校入学直前だったわけですが…なぜ成長のタイミングは、人によって違うのでしょう?
 
 
それは脳の発達には順番があり、脳内に張り巡らされている「脳のネットワーク」の伸び方に個人差があるからです。
 
 
この「脳のネットワーク」は「分かった、楽しい」と感じるときに伸びていきます。
 
 
そして「脳のネットワーク」が伸びたとき子どもの発達が進み、子どもの行動となって表れてくるからなのです。
 
 

3.子どもの成長を促すために必要な親の力とは?

 
 
幼児期に発達障害凸凹の特徴がみられた私が、楽しくひらがなを学ぶことができた訳は…
 
 
・私が字に興味を持つタイミングを見極めてくれ、字に興味が出るコミュニケーションをとってくれたから。
 
・私が書いた字をたくさん褒めてくれ、学ぶ楽しさを感じさせてもらったから。
 
・たとえ間違えていたとしても、指摘しないで自分で気付くように対応してくれたから。
 
 
もし、「まだ読めないの?」「なんで書けないの?」「間違ってるよ」と否定的な言葉をかけられていたら、学ぶことがイヤになっていたでしょう。
 
 
私の家族は字の読み書き、ハサミ使い、サ行の発音等のできないことに注目せず、私が感じていた困りごとに注目して解消してくれました。
 
 
「私の困りごと」⇒「解消法」⇒「効果」の例は
 
 
・「服のタグがチクチクする」⇒「タグを切る」⇒「不快感がなくなった」
 
・「靴の左右が分からない」⇒「靴の内側に目印」⇒「靴の左右が一目でわかり履き心地がよくなった」
 
 
などです。また、成長とともに解消したこともいくつかあり、
 
 
・「さ行」が上手く言えない⇒小学校1年生ごろにはいつの間にか普通に話せていた
 
・「ハサミ使い」⇒自分で右手でハサミを使うように変え、成長とともに使い方が上達
(ちなみに同じく左利きの息子は、左利き用ハサミで困りごとなし!いい時代ですね。)
 
 
ということが挙げられます。
 
 
このできていないことに注目しない親の対応のおかげで、私はできていない自分に気付かずに、学ぶ楽しさを持ち続けることができたのだと思います。
 
 
もし、あなたがお子さんを発達障害かもと心配し、できないことに注目してしまっているとしたら…
 
 
お子さん自身が自分のできていない所に気付き、お子さん自身ができないことに注目してしまって、楽しさを感じなくなってしまうかもしれません。
 
 
そうならないために、できないことに注目する代わりに、困っていることはないかという視点で、お子さんを観察してみることをおススメします。
 
 
お子さんを観察すると、子ども自身は困っていないことなのに、親のほうが心配のあまり、先回りしてしまっていると気付くことも。
 
 
成長のタイミングはひとそれぞれ。
 
 
観察するうちに、お子さんが物事に興味を持ち始めるタイミングに気付くことでしょう。
 
 
子どものうちは、興味を刺激する時期。
 
 
たくさんお話ししてお子さんの成長を観察しながら、楽しく肯定的にコミュニケーションをとっていくことで、お子さんの「できた!」が増えていきます。
 
 
そう、子どもの成長に必要な親の力とは「観察力」「肯定的なコミュニケーション力」なのです。
 
 
 
 
もしお子さんに発達障害の特徴があったとしても、親の観察力で、子どもが感じる困りごとを減らす対応ができ、親の肯定的なコミュニケーションで、子どもが発達していくのです。
 
 
子どもに「分かった!楽しい!」という気持ちを感じさせてあげ、子どもを成長させていきましょう♪
 
 
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執筆者:依川晴美
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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