発達障害・グレーゾーンの子どもが自主的に宿題を始める!やる気を引き出す「アクションシート」

発達障害・グレーゾーンのお子さんが学校の宿題を自主的に進めてくれたら、それだけでお母さんのストレスって軽減されますよね。毎日毎日叱ることに疲れたお母さんに、ぜひ試してほしいことがあるんです!
 

【目次】

1.発達障害グレーゾーンの小学生はダラダラしやすい!?
2.叱りすぎは親子関係を崩します!
3.やる気を引き出す「アクションシート」を作りましょう
①日付・時間・達成記入欄を作る
②ポイント加算方式にする
③やって当たり前のこともポイント対象にする
④頑張ったら嬉しいことが増える!ボーナスポイント
⑤すべて成功体験に結び付けましょう

 

1.発達障害グレーゾーンの小学生はダラダラしやすい!?

 
 
宿題が進まない小学生のお子さんに毎日毎日同じことを指示しなくてはならないお母さん、お疲れではありませんか?
 
 
特に、小学校4年生以降は親に対する反発心も芽生えてくる時期。以前のような素直さで「はーい」とは返事をしてくれなくなった、というお話を聞くことも多いです。
 
 
お母さんが宿題を促すと、お子さんはこんなセリフを言いませんか?
 
 
今やろうと思っていたのに!
 
あー、言われたからやる気がなくなった…
 
 
実はこれらの発言、お子さんのただの言い訳とは言い切れないんです!
 
 
「宿題やらなくちゃなぁ…でもめんどくさいなぁ…あ、このテレビが終わってからにしようかな…」
 
 
そんな風に思いながらも「やるべきこと」を意識していた証拠なんです。
 
 
今すぐではないけどそろそろやろうとしていた、という意味だったんです!
 
 
…この感覚、大人でも経験はありませんか?
 
 
そして、分かっていても腰が重くて取りかかれないのも発達障害・グレーゾーンのお子さんの特性でもあります。
 
 
発達の特性がない人は「やるべきこと」があれば自分の「やりたいこと」を減らして調整し、上手に時間配分をすることができます。
 
 
でも発達障害・グレーゾーンの特性がある人は「やるべきこと」と「やりたいこと」のバランスを取ることがとても難しいのです。
 
 
特に自閉症スペクトラムの特性がある人は、基本的に自分のやりたいことを大事にするタイプ。
 
 
「やりたくない…」と一度思ってしまったことに気を取り直して取りかかることは、本人にとって強いストレスとなります。
 
 
 
 

2.叱りすぎは親子関係を崩します!

 
 
自閉症スペクトラムの特性があるお子さんは、感情のバイオリズムが乱れやすいです。
 
 
特に女の子は10歳を過ぎると第二次性徴における女性ホルモンの影響を受けて、心も身体もとても不安定になります。
 
 
自分自身ではコントロールをすることが難しいので、親からすると
 
 
・ちょっとしたことですぐ怒るようになった
 
・最近娘が冷たくなって距離感を感じる
 
 
と思うことが増える場合があります。
 
 
また発達心理の上では、10歳ごろになると親をひとりの人間という対象で捉えはじめます。
 
 
「自分の意見」と「親の意見」を分けて捉えるようになり、意見が違うから「反発する」という成長が見られるようになります。
 
 
だから、叱られる回数が増えれば親子の信頼関係が崩れはじめ、親に向かって「うるさい!」などの暴言が増えることになるんです。
 
 
それを受けたお父さんやお母さんも、イライラしやすい時期といえますね。
 
 
そういった「お年頃」のお子さんが前向きに宿題をするためには、いかに「やりたくない」のイメージを遠ざけることができるか?が大切になります。
 
 
親は大変ですが、発達障害・グレーゾーンのお子さんが宿題に対してポジティブなイメージが湧くように誘導してあげましょう。
 
 
 
 

3.やる気を引き出す「アクションシート」を作りましょう

 
 
一日の流れの中で、宿題をいつやるか?を固定することはとても重要です。
 
 
「行動する」ことを定着させることは、お子さんの脳に宿題をするための回路をつくることになるからです。
 
 
大人は食後に歯を磨く習慣がありますが、それは子どものころから繰り返し行動してきたことにより、行動の回路が定着していたからなんですね。
 
 
だから宿題の時間を習慣化させるためには、起床後・帰宅時・夕食後などの毎日欠かさず行う習慣の前後にやることがおすすめです。
 
 
そのためには、習慣化してほしい行動が一目でわかるように「アクションシート」を作成しましょう!
 
 
シートはぜひお子さんと一緒に作ってほしいのですが、作成時のポイントは以下の5つです。
 
 

①日付・時間・達成記入欄を作る

 
 
横軸に1週間分の日付、縦軸にやってほしい行動と目標の時間を入れて表にしていきます。
 
 
・目標の時間までに達成できたら◎
 
・時間は過ぎたけど達成したら〇
 
・達成できなかったときは未記入
 
 
としましょう。自閉症スペクトラムの特性があるお子さんは、×をつけられることに恐怖心を持っている場合が多いので、達成できなくても未記入のままがよいですよ。
 
 

ポイント加算方式にする

 
 
宿題をポジティブなイメージに仕上げるためにも、達成したらポイントが増えるというルールにします。
 
 
ポイントが貯まった現金還元ができたり、欲しいものと交換できることでやる気が上ります。
 
 

やって当たり前のこともポイント対象にする

 
 
宿題以外にも、お風呂・ゲーム・動画などの趣味や楽しみも含めて「やって当たり前のこと」をポイント対象にします。
 
 
たり前のことにOKをもらえるだけでも、どもはとても嬉しいものです。
 
 

④頑張ったら嬉しいことが増える!ボーナスポイント

 
 
「部屋の片づけをしたら100点追加」など、ボーナスポイント対象の行動も入れることで、自発的なやる気を引き出すことができます。
 
 
毎日…とまではいかないけど、時間や気力に余裕があるときは、いつもより頑張ってもらいましょう!
 
 

⑤すべて成功体験に結び付けましょう

 
 
アクションシートのポイント対象になることはすべて「やって当たり前のこと」ばかりです。でもそれで良いのです!
 
 
無理をしてなくてもOKをもらえることで、そのままの自分で愛されている、というメッセージになるからです。
 
 
それはお子さんの自尊心を上げることになり、必ずお子さんに良い変化が起こりますよ。
 
 
 
 
 
学年が上がると課題が何ページにも増えたり、宿題をやる前から「うんざり…」ということにもなり兼ねません。
 
 
そんなときは、
 
・〇ページずつ終わったらチョコを1個食べてよい!
 
などの「スモールステップ」の方法で乗り切りましょうね。
 
 
本来集中力は、長時間は続かず15分周期の波があります。
 
 
脳の切り替え時間を挟んだほうが記憶も定着しやすく、学習も効率的になりますよ。
 
 
宿題は苦行…というお子さんのイメージを払拭させてあげれば、叱りすぎもなくなり親子の信頼関係を強くすることができます。ぜひ試してみてくださいね。
 
 
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執筆者:あらいまい
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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