フルーツバスケットが療育に採用されている!?発達障害の子どもを伸ばす集団遊びの効果とは

発達障害の息子がお世話になっている療育では、最近集団遊びが取り入れられ始めました。どうして集団遊びをするのか?実は発達の観点から見るとスゴイ効果があるんです!昔ながらの集団遊びの秘密を徹底解剖します。
 

【目次】

 

1.作業療法で見た!フルーツバスケットを楽しむ発達障害の子どもたち

 
 
私の息子は小学校1年生。幼稚園の年少さんのときに発達障害・自閉症スペクトラムと診断されました。病院の療育にお世話になって3年以上が経ちました。
 
 
息子がお世話になっている療育は3種類。運動療育、作業療法、音楽療法。各回30分、週1回通っています。特に作業療法は診断を受けた当初からずっと続けていて、息子も毎回楽しく参加しています。
 
 
みなさん、「作業療法」と聞くとどんなイメージを思い浮かべますか?私は手先の微細運動を中心にトレーニングさせてくれるのかな?と思っていました。
 
 
息子が作業療法を始めて3年半。これまでは体を大きく使って筋力や体幹を鍛える遊びが8割程度、微細運動が2割程度の割合で進められてきましたが、先月から新たなメニューが加わりました!
 
 
それは…集団遊び。クラスに参加している8人の子どもたちと3人の先生が一緒に「フルーツバスケット」で大盛り上がりでした。
 
 
初めてその光景を見たとき、私は大きな衝撃を受けました。
 
 
作業療法なのに、手先の運動も全身の運動もやらないの?
 
フルーツバスケットなんて、幼稚園や学校でもやるのにどうしてわざわざ療育で?
 
 
頭の中に次々と疑問がわいてきたのです。
 
 
 
 
どうしてわざわざ療育でフルーツバスケットを取り入れるのか?実は、フルーツバスケットを発達の観点から見たとき、とても大きな効果があるのです。
 
 
フルーツバスケットだけではなく、だるまさんがころんだ、鬼ごっこ、氷鬼などの昔からある集団遊びは、どれも子どもを発達させる要素にあふれています。
 
 
1つずつ解説していきますので、ぜひ続きをお読みくださいね。
 
 
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2.発達科学の観点でフルーツバスケットを徹底解剖

 
 
息子の作業療法で採用されていたフルーツバスケット。みなさんも小さいころ遊んだことがありますよね。
 
 
・参加人数より1つ少ない椅子を準備して、円を書くように並べる
 
・一人が円の中心に立ち、他の人は座る
 
・円の中心に立った人が、「朝ごはんがパンだった人!」などお題を叫ぶ
 
・お題に該当する人は席を立って他の椅子に座る
 
 
これがフルーツバスケットのルールです。
 
 
このなかに、たくさんの発達効果があることに気づかれましたか?1つずつ解説していきますね。
 
 

◆①ルールを理解する力

 
 
どんな遊びにもルールがあります。そのルールを正確に理解しないとうまく遊びに参加できません。
 
 

◆②椅子にじっと座る力

 
 
特に発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの子どもたちは、じっと座っているのが苦手。フルーツバスケットは、自分に該当するお題を言われない限りしっかり座っておかなければなりません。体の動きをコントロールする力をつけることができます。
 
 
息子を見ていると、立ち歩くことはありませんが、座った状態でモゾモゾしたり体がふらふらしたりしています。
 
 
もし学校や幼稚園でこんな状態なら「じっとしていなさい!」と注意されてしまうかもしれない、と思うぐらいの動き!
 
 
でも、療育の先生方は子どもたちの多動性や体幹のなさを専門的に理解してくださっていますから、特に注意はされずにゲームを楽しむことができるのが大きなメリットだと感じました。
 
 

◆③お題を聞く力

 
 
フルーツバスケットはゲームが進むにつれて、どうしてもガヤガヤした雰囲気になりがち。
 
 
お題を叫ぶ声はどんどん大きくなります。 「え~!?」「あ、オレもそうだ!」というお題へのリアクション、「あ~座れなかった!」と悔しがったり泣いてしまったり。 「わぁ~~!」とみんなで盛り上がったり。
 
 
はい、カオスです!
 
 
このガヤガヤした状態の中で、次のお題に耳を傾けてしっかり聞き取るのは至難の業。
 
 
もともと発達障害の子どもたちは聞く力が苦手。さらに不注意傾向があって集中して聞くことが難しかったり、聴覚過敏でガヤガヤした音が苦手だったりということもあり、さらに「しっかり聞く」ことが難しくなります。
 
 
でもこの状況は幼稚園や学校ではよくあること。ガヤガヤした雰囲気の中で先生の指示を聞きとる場面は日常茶飯事ですよね。聞く力に関して、より日常に生かせるトレーニングだと思いました。
 
 
当然、みんな不注意傾向で聞く力も苦手ですから、最初は誰も聞いていません。
 
 
そこで、先生が
 
 
「次はどんなお題かな~?」
「おっ!こっちに向いて聞く姿勢ができてるね」
 
 
など興味を掻き立てたり褒めたりして注目を集めるような対応をしていました。
 
 
また、お題を言う子も先生の指示で
 
 
「しっかり聞いてください!」
「みんながこっちに向いてくれたら言います!」
「じゃあ、今から言います!」
 
 
と、注目を集めてからお題を言う流れを作っていたので、繰り返すごとにみんな自然に注目するようになっていきました。
 
 
 
 

◆④お題を考える力

 
 
お題を出す場面では、間違ったらどうしようと不安になったり、「何でも」が分からなかったり。実際に慣れるまではお題を出す側がとまどってなかなか発表できない子もいました。
 
 
フルーツバスケットでは、お題は何でもOKですよね。でもこの「なんでもOK!」というのが発達障害グレーゾーンの子どもたちにとってハードルが高いのです。
 
 
正解のない答えをパッと考えてパッと発表しなければならない。これが難しいのですが、フルーツバスケットのような楽しくテンポのいいゲームの中で実践できるのはとてもいいと思います。
 
 

◆⑤聞いて考えて動く力

 
 
フルーツバスケットでは、
 
 
・お題を聞く(情報のインプット)
・お題を理解する(理解して判断する)
・動くか動かないか(行動のアウトプット)
 
 
という3つを瞬時に行っています。
 
 
これは、「聞く」と「理解する」、「理解する」と「動く」がしっかり連携して働かないとうまくいきません。
 
 
発達障害グレーゾーンの子どもたちは、1つ1つの脳機能は優秀でも、脳機能同士を結ぶネットワークに課題があるケースがとても多いのです。
 
 
フルーツバスケットでは、そのネットワークを鍛えることができます。
 
 
このように、フルーツバスケットを発達科学の観点から見ると、多くの発達効果があります。療育で実践されているのも当たり前ですね!
 
 
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3.昔ながらの集団遊びに秘められた発達効果とは

 
 
フルーツバスケット以外にも、昔ながらの集団遊びには子どもを発達させる効果がたくさんあります。
 
 
鬼ごっこ、氷鬼などは走ることが基本になりますから、当然基礎的な運動能力アップが見込めます。
 
 
鬼を見つける、ターゲットを見つける「見る力」、見つけたら逃げる、追いかけるスピードをアップするなどの、見る力と運動の連携も強化できます。
 
 
氷鬼や「だるまさんころんだ」は動きを静止する場面が多いので、体のコントロール力を習得できます。また、静止した体勢によっては、体幹やバランスを鍛えられます。
 
 
氷鬼では、「仲間を助ける」という社会性も身に付きますね。
 
 
このように、私たちも小さいころから慣れ親しんできた集団遊びには、発達を加速させる要素がたくさんあります。
 
 
まだまだコロナ感染予防で気軽に外にはいけませんし、暑くなるとますます外に出づらくなります。幼児のお子さんなら、おうちでお母さんと「だるまさんころんだ」を楽しむこともできるのではないでしょうか。
 
 
無理のない範囲で、お子さんと楽しく実践してみてくださいね!
 
 
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執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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