発達障害・グレーゾーンの子の不安の強さは、脳の記憶のエリアの発達の遅れが原因かも知れません。お子さんの記憶力を鍛えて行動力をアップさせる、お母さんだからこそ効果が高まる2つのプラス1テクニックをご紹介します‼︎ |
【目次】
1.何をやるにもまず不安⁈娘の気持ちが理解できない!
2.不安の原因は発達の遅れ!発達障害・グレーゾーンの子の脳はまだまだ動物脳?
3.〇〇をプラスして覚えることで記憶力UP!
4.ポジティブ記憶に塗りかえよう!
1.何をやるにもまず不安⁈娘の気持ちが理解できない!
発達障害、グレーゾーンの子の不安の強さは大人の私たちからすると、「なぜ?」と思うことだらけなのではないでしょうか。
私の娘も発達障害グレーゾーンで、特に自閉症スペクトラム(ASD)タイプの特性が強く、何をやるにもまず不安が先に出てしまい、行動的になれないことが多々ありました。
脳は、行動すればするほど発達することが分かっているので、不安感に駆られて行動量が減ってしまうのはとてももったいないことなのです。
なぜ、娘がこんなにも不安を抱えてしまうのか、理解してあげることができず悩んでいました。
あまりにも消極的な娘にイライラしてしまうことすらあった私ですが、そこには脳科学に基づいた理由がちゃんとあったのです。
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2.不安の原因は発達の遅れ!発達障害・グレーゾーンの子の脳はまだまだ動物脳?
発達障害グレーゾーンの子どもが不安を強く感じてしまう原因には、ネガティブな記憶を溜め込みやすいという特性が関係しています。
普段からできないことや苦手なことが多く、失敗体験を繰り返しやすいので無理もありません。
このネガティブな記憶が「きっとまた失敗する」「またできなくて怒られる」などと、チャレンジ精神にブレーキをかけてしまいます。
脳の記憶を関わるエリアは脳の内側にあり、これは人間だけでなく動物にも存在する部分です。
つまり、脳の中でも原始的な部分と言えます。動物にとっての記憶力とは、ここには天敵がいて危険!この池の水は飲めない!など、危険を回避し、身を守り生きのびるための能力なのです。
一方で、楽しかった思い出を忘れず覚えておきたい!などという能力は人間的な記憶力で、発達が進むにつれて生まれてくる高次な能力でもあります。
少なからず脳の発達に遅れがある、発達障害・グレーゾーンの子どもはまだまだ発達途中で、動物脳に近いということになります。
ですから、ポジティブな記憶よりも、恐怖や危険といったネガティブな記憶を優位に記憶してしまうのです。
記憶に関わる脳の発達が進むにつれて、不快よりも快を感じることが増えていき、ポジティブな記憶ができるようになり、幸福感を得られるようになるのです。
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3.〇〇をプラスして覚えることで記憶力UP!
記憶の発達の遅れをカバーできれば、ポジティブな記憶が増え不安感を和らげることができます。
では、どうすれば記憶力を鍛えられるのでしょうか?
発達障害グレーゾーンのお子さんは特に、単純に見て覚える・聞いて覚えることよりも、動いて、話して、体験して覚えるといったような記憶の仕方の方が、圧倒的に向いていると言われています。
1つ目の”プラス1”は、記憶プラス運動です!覚えることに、運動をプラスしてあげると、記憶が残りやすいのです。
最近では、認知症の脳の研究でも運動をすればするほど記憶能力は上がるというデータが出ているそうです。
運動すると脳全体が活性化するので、脳の発達には運動すること、行動することが重要なのです。
ですから、
・手を動かして書いて覚える
・声に出してしゃべることで覚える
・身体を使って体験して覚える
といったように、運動をプラスすると記憶能力を高めることができるのです。
4.ポジティブ記憶に塗りかえよう!
ネガティブな記憶をためやすい、発達障害・グレーゾーンのお子さんも、脳の発達の遅れが解消されるにつれて、ポジティブな記憶も増やせるようになります。
ネガティブ記憶が優位だったお子さんの脳をポジティブ記憶が優位になるよう、ここでもお母さんのひと工夫をプラスしてあげましょう!
2つ目の”プラス1”は、できたことを一緒に振り返ることです。
我が家の娘はASDタイプで不安が強いため、遠足が大の苦手でした。
本来なら楽しいことのはずなのに、いつもと違うことが不安で仕方ない娘にとってはとても苦痛なことだったのです。
ですから、本人が行きたがらない場合は行かせない選択をしていました。
でも、あるとき「行ってみようかな?」と言って、学童の日帰りバス遠足に参加できたことがありました。
娘も参加できたことが自信につながったようですし、楽しかった記憶を増やすこともできました。
その日はもちろん、褒めのシャワーをたくさん浴びさせました。
娘のお土産話をひたすら聞き出すことで、”話しながら記憶”をした娘の記憶を強化させることもできました。
また、忘れた頃にその話をまた振り返るということもしました。
「あのとき、遠足行けたよね〜」「〇〇が楽しかったって話してくれたよね〜」「今度は家族で行こうね〜」と、ポジティブな記憶を一緒に振り返ることで、ポジティブをさらに強化させることができました。
このように、ポジティブな記憶もお母さんのプラス1で、さらに強化・増大して記憶してあげることができるのです。
また、写真や動画を利用して視覚的に働きかけるのもおすすめです。
発表会や運動会などで上手くいった記憶を、振り返って「この時、上手にできたよね〜」とまた褒める、ということを繰り返すこともポジティブな記憶を強化することにつながります。
記憶の発達の遅れにより不安が強い、発達障害・グレーゾーンのお子さんも、記憶を鍛えることでネガティブ記憶をポジティブ記憶に塗りかえてあげることができるのです。
記憶の脳のエリアを鍛える2つのプラス1は、
・覚えることに、行動をプラス
・できたことを、一緒に振り返ることをプラス
この2つの”プラス1テクニック”で、お子さんの記憶の脳のエリアをぐんぐん発達させてあげましょう。
不安の強さがブレーキとなり中々一歩が踏み出せずにいるのは、脳の発達を考える上でとてももったいないことです。
ぜひ、お母さんの”プラス1テクニック”で、お子さんの楽しい記憶を増やし、チャレンジ精神をどんどん育ててあげて下さいね。
他にもお子さんの不安の強さへの対応をたくさんご紹介しています!
執筆者:永作瑛里
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)