発達障害の子どもの行きしぶり・不登校はギブアップ宣言!?学校とお家のダブルで対応しましょう!

発達障害・グレーゾーンの子どもたちのことを「やればできる」と思って対応していることが、行きしぶりや不登校の原因になっているかもしれません。子どもがギブアップ宣言したら、子どもが過ごす学校やお家のダブルでやってほしい対応についてお伝えします。
 

【目次】

 

1.発達障害の子どもの行きしぶりや不登校はギブアップ宣言です

 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもが「学校に行きたくない!」とギブアップ宣言して、行きしぶり不登校になってしまう気持ちを分析してみましょう。
 
 
例えば…
 
・集団に混ざって活動するのは苦手
・勉強の苦手
・体を動かすのが苦手
・お友達とうまくいかない
 
 
など。子どもは学校でいろんなストレスを抱えているはずなのです。
 
 
でも、とっても健気な子どもたちはそれでも今まで頑張ってきていました。
 
 
それをみて私たち母親は「やればできる!」と思い込んでしまいがちです。
 
 
これが、子どもたちを追い詰めている原因かもしれない… と言われたらちょっとドキッとしませんか?
 
 
ちょっとお母さん自身のことに置き換えて考えてみましょう。
 
 
お母さんが出勤したくない職場に、ため息をつきながら何年も出勤している状態を続けるとしたら…
 
 
結構、苦痛(笑)じゃないですか?
 
 
大人は自分の意思で転職できますが、子どもにはそういう選択肢は自分で選べません。
 
 
だから「行かなくなる=不登校」という最終手段に出るのです。
 
 
 
 

2.学校では「できている」と思われがち

 
 
発達グレーゾーンの子の対応はまだ教育現場の先生方にも浸透しきっていないのが現状です。
 
 
残念な話ですが、先生の中には今までの経験からやり方を変えられない方、自分のやり方に合わない子どもに「ダメな子」レッテルを貼ってしまうもまだまだいらっしゃいます。
 
 
グレーゾーンの子どもたちには、できないこともあるけどできることもたくさんあります!しかし、グレーゾーンの子は誤解を受けやすいです。
 
 
私の息子の通級の申請をしたときのことです。
 
 
発達障害・グレーゾーンの息子は「ただ、ふざけている、不真面目な生徒」という扱い、つまり「やったらできるよね」と先生方に思われていました。
 
 
支援級(区)から派遣されてくる職員の方ですら「どこに困りごとがあるのかちょっとわかりにくいですね…」と言われるくらいのグレー感。
 
 
ところができそうで、できない、これが発達障害・グレーゾーンの子の特徴でもあります。
 
 
その蓄積がさらに子どもたちを追い詰めているのです。  
 
 
 
 

3.この2つで子どもの可能性を広げる

 
 
行きしぶり不登校だけに限らず、学習の問題や人間関係の問題など、発達障害・グレーゾーンの子が抱えている課題に対応するには、次からお話しする2つのステップを知ってほしいと思います。
 
 

◆①学校などの本人が過ごす環境を整える

 
 
これは、今のままのお子さんで十分にやっていけるところを見つけるやり方です。
 
 
いわゆる「環境調整」と呼ばれる発達サポートのやり方です。
 
 
でも、環境調整ってひとことで言っても案外難しいのです。
 
 
例えば、学校の先生に相談するにしても、やっぱりお母さんが我が子の発達の特性を理解していないと先生の協力を仰ぐのは難しいのです。
 
 
生まれたときから子どもと向き合って、困りごとを把握しているお母さんだからこそ伝えられる情報があります。
 
 
私は、学校の先生や支援級の先生に発達検査の数字を見せながら「授業中に、こうなっているときは通じていないと思ってください」など細かく説明をし、結果、通級の審査に通りました。
 
 
これは一例ですが、通級に入ればいいとかそういう話ではなくて、子どもにあった環境を整えたり調整してあげられるか。
 
 
その知識と視点をお母さんがもっているかどうか、それが大事なのです。
 
 
その知識と視点があれば、学校ではない居場所を作ってあげたり、勉強しやすい環境を整えてあげたり、我が子にあった進路を考えてあげたりできるようになるのです。
 
 
これが1つ目にやっておきたいことです。
 
 
では、環境だけ整えたらOKかというとそんなことはありません! それだけでは、足りないのです。
 
 

◆②「できてる!」「できた!」にフォーカスする脳に変える

 
 
学校などの環境調整をしながら、2つ目の対応を同時進行で進めることが私のおすすめです。
 
 
その2つ目とは、家で子どもの脳を発達させること。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもたちの「苦手」は言い続ければできるようになる、というものではありません。
 
 
脳のある部分の発達に課題があり、得意と苦手の凸凹が大きくなっているのです。
 
 
できないことを言われ続ける子どものストレスは相当なものです。
 
 
だから「苦手」への注目を捨て去り「得意」だけに注目する。
 
 
これが大事になってきます。
 
 
まずは、そこに意識を集中してお子さんを見てあげてください。
 
 
お子さんの『問題=苦手』にフォーカスしていたお母さんの考え方(脳)を子どもの小さな「できた」「頑張った」にフォーカスする脳に変える!
 
 
そのためには…できてないことを指摘するコミュニケーションを、勇気を持って一度やめてみる。
 
 
たったこれだけです。
 
 
これだけで子どもは変わりますし、お母さんのストレスもだいぶ軽減できますよ。
 
 
「えーっ!?ただでさえできないことが多いのに…」「 私は良かれと思って指摘してあげているのに…」 それを止めたら本当に何もやらなくなりそうで心配ですよね? 大丈夫です。
 
 
私もずっとそう思っていました。
 
 
でも一度考えてみてください。 今の時点でガミガミの効果は出ていますか?
 
 
それであれば、だまされたと思ってやり方を変えてみることをオススメします。
 
 
そして、セットで覚えておいてほしいのができていないことを指摘するコミュニケーションをやめたら、どんなに当たり前のことでも子どもが行動したことを「〜できたね」と 実況中継することを徹底すること。
 
 
これを読んで「いやいや、それって簡単じゃないんですけど…」と思ったお母さんにこそ子どもの「得意探し」にぜひチャレンジしていただきたいのです!
 
 
 
 
子どもへのイライラを減らし子どもの可能性を広げるお母さんになりましょう!
 
 
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執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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