発達障害の子どもにイライラしてしまうお母さんへーイライラとうまく付き合うための2つの方法

独特の感覚を持つ発達障害の子どもたち。お母さんの常識が通用しなくてイライラする場面もあるのではないでしょうか。おだやかに子育てするための、イライラとの付き合い方を2つご紹介します。
 

【目次】

 

 

1 発達障害の子育てはイライラだらけ!?残念ですがなくなりません!

 
 
明日から10連休という方も多いのではないでしょうか。学校もお仕事もお休み。家族で過ごす時間が増える連休は楽しみな反面、お母さんは疲れてしまうこともありますよね。
 
 
子どもが家にいる時間が長くなると、できていない部分に目が行ってしまってついイライラ。ガミガミ怒ってしまう…ということありませんか?特に発達障害の子どもは独特の感覚を持っていますから、お母さんが「はぁ!?」と思う場面はたくさんありますよね。
 
 
毎日笑顔でおだやかに子育てしたいのに、イライラする自分に自己嫌悪したり、子どもの寝顔を見て謝ったり…イライラをなくしたい!というお母さんは多いのではないでしょうか。
 
 
イライラは言い換えれば「怒り」の感情です。怒りは人間にとって自然な感情です。特にお子さんやご主人など、身近な対象に対する感情は強くなりがち。
 
 
こうしてほしい!という期待や甘えが含まれるからです。時には子どもへのイライラがパートナーに飛び火することもありますよね。
 
 
家族なんだから察してくれてもいいじゃない!
子どもがこうなってしまうのはあなたのせい!
こんな風に思った経験のあるお母さんもいらっしゃると思います。
 
 
イライラは感情。湧きあがってくる感情を無理やり封じ込めることはできません。つまり、残念ですがイライラをゼロにはできないということです。ただ、イライラが大きくなると必要以上に子どもを責めてしまうこともありますよね。
 
 
発達障害の子どもは、言葉をそのまま真に受けてしまうことがあります。お母さんに「だからあなたはダメなのよ!」と言ってしまうと、文字通り「自分はダメな人間だ」と受け止めてしまい、自信がなくなってしまいます。
 
 
また、「どうしてそんなことするの?」というお母さんに対して、文字通り理由を話し出したり…お母さんの「それはしないでほしい」という意図が伝わらずヒートアップすることも。
 
 
ヒートアップしたイライラが落ち着いたところで、今度は「どうしてあんなことまで言ってしまったんだろう?」と後悔していませんか?
 
 
こんな後悔をなくすために、湧きあがってくるイライラをどう受け止め、大きくならないうちにどう処理するか、イライラとの付き合い方を見直すことが必要なのです。
 
 
 
 

 

2.イライラとうまく付き合うための方法―イライラは減らせる!

 
 
イライラとうまく付き合っていく2つの方法をご紹介します。まず1つ目はイライラする回数や場面を根本的に減らすことです。
 
 
「こんなどうでもいいことに、どうしてイライラしてしまったんだろう…」という過去は誰にでもありますよね。
 
 
今まで子どものどんな行動にイライラしてきたのか思い出して、「イライラする時間を費やすほど大切なことなのか?」と見直してみましょう。
 
 
できればノートに書いたり、スマホのメモ機能を利用したりして後から読み返せるようにしておくと判断しやすくなります。
 
 
大切ではないと判断したことや、大切だけれどイライラしても状況が変わらないことについては、思い切って許容してしまいましょう!こうやって、イライラする場面を減らしていくことができます。
 
 
子どもと過ごす時間が長くなるゴールデンウィーク。子どもへのイライラポイントを整理する絶好のチャンスです!
 
 
 
 

 

3.イライラとうまく付き合うための方法――イライラを鎮火させる!

 
 
イライラとうまく付き合うためのもう1つの方法は、湧きあがってきたイライラをどう処理するか、ということです。
 
 
イライラは感情ですから自然と湧きあがるもの。湧きあがること自体をコントロールすることはできません。
 
 
湧きあがってきたイライラをそのままにしてしまうと、イライラが大きくなってドッカーン!と大爆発…必要以上に子どもを責めてしまいます。
 
 
大切なのは湧きあがってきたイライラを一旦落ち着かせるということです。イライラは瞬間湯沸かし器のようなもの。ピークは6秒と言われています。
 
 
つまりその6秒をうまくやり過ごすことができれば、お母さんは気持ちを落ち着かせることができます。お母さんの気持ちが落ち着けば、子どもに注意するときも感情的に責めてしまう、ということはなくなります。
 
 
その6秒、どうやり過ごしますか?とっさに行動することはできないので事前に決めておきましょう。
 
 
一旦座る、
水を飲む、
深呼吸する、
身体のどこかをマッサージする、
別の部屋に行く、
頭の中で数字を数える
頭の中で好きな言葉を唱える
 
 
などがあります。早足、早口はイライラを増大させてしまうので、意図的に行動のスピードをゆっくりにしたり、ゆったりとした口調にしたりしましょう。
 
 
こうして、子どもにイライラする回数を減らし、残ったイライラについてもイライラが大きくならないように対応していくことができます。
 
 
完璧な人間はいません。お母さんが後悔しながらもイライラしてしまうことはあるでしょうし、子どもも失敗してしまうことがあるでしょう。
 
 
大切なのは、それを自覚して、イライラの回数をなるべく少なくし許容できるものは許容し、どうしたら子どもができるようになるか考えること。
 
 
そして丸一日を通して、子どもに対してイライラする時間よりも、子どもをほめたり認めたりして楽しく過ごす時間を多くすることです。
 
 
イライラする時間はより少なく!
笑顔で楽しい時間をより多く!
これを意識して子どもに接していきましょう。ゴールデンウィーク、楽しい毎日をお過ごしくださいね!
 
 
 
 
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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