発達凸凹の子に「自分の気持ちを理解し表現する力」を授けるコミュニケーション法

発達障害や発達凸凹のお子さんをおもちの方、お子さんは自分の気持ちを表現することができますか?自分の気持ちを理解し表現する力をつけることは、将来の自立にとても大切です。親子のコミュニケーションを見直して、お子さんに表現する力を授けましょう!
 

【目次】

 

1.見極めが必要!みんなが不安を話せるとは限らない

 
 
先日、朝日小学生新聞を読んでいて、気になる記事を見つけたのでお話ししたいと思います。
 
 
その記事には、『不安な気持ちはみんな同じ 不安や不満を話してみてね!』と書いてありました。
 
 
確かにその通りです。私も不安や不満があると聞いてほしいし、共感してほしい!それだけで救われることってよくありますよね。基本的には大賛成です。
 
 
しかし、これは自分の気持ちをきちんと理解し、表現できる子への対応です。
 
 
発達障害や発達凸凹のあるなしにかかわらず、子どもの脳の発達はまだまだ未熟で表現力もなく、ボキャブラリーもありません。
 
 
だから自分が今、モヤモヤ、イライラしていたとしても、どう表現していいのか分からないことも多いのです。
 
 
どういうことかというと、このモヤモヤしたなんともいえない気持ちが「不安」という気持ちなんだ…ということも、分からない場合があるということです。
 
 
そんな状態で「どんな気持ち!?」と聞かれたところで、言えるはずがないんです。
 
 
では、自分の気持ちを理解できない子ども、自分の気持ちを表現できない発達凸凹の子どもはどうしたらいいのでしょうか?
 
 
まずは、なぜ自分の気持ちを理解し表現する力が必要なのかをお話しますね。
 
 
 
 

2.自分の気持ちを理解し表現する力が必要なのはなぜ?

 
 
例えば、今回の新型コロナのような緊急事態になったとき、
 
・自分がどういう状態なのか
・何を思っているのか
・何に困っているのか
 
を理解し表現できれば、自らSOSを出して解決策を話し合うことができます。
 
 
しかし、言葉で表現できなければ、癇癪を起こしたり、内にこもってしまったり、精神的にツラくなったりすることもあり得ます。
 
 
学校生活で困ったとき、嫌なことがあったとき、また、将来仕事に就いたときなども当てはまると思います。
 
 
そんなとき、私たち親がそばにいれば何かできるかもしれません。表情や言動などで自分の子どものことはわかりますよね…。
 
 
しかし、いつも私たち親がそばにいるとは限らない。発達凸凹の子どももいずれ自立していかなければならないのです。
 
 
私は、自立させることが子育てのゴールだと思っています。そのため、自分の気持ちを理解し表現する力を授けたいのです。
 
 
 
 

3.発達凸凹の子どもが自分の気持ちを理解し表現する力をつける方法

 
 
その方法はコレです!発達凸凹のお子さんの表現力をお母さんが高めてあげること。
 
 
子どもとのコミュニケーションを見直し、お母さんのコミュニケーションで成功体験を積んでいくことです。
 
 
例えば、楽しく外で遊んでいるときに予期せず転んで大泣きしたときや歯を食いしばっている場合は、「痛かったねえ…。びっくりしたよね…大丈夫?」と痛かったという気持ちを伝えるのです。
 
 
ちょっと大きくなった子どもなら「痛かったよね…でもそれより恥ずかしかったかな…」など、痛み以外で子どもが感じているであろう気持ちに寄り添います。
 
 
このとき、「痛くないでしょ!」「泣いたら恥ずかしいよ」などと言わないようにしましょう。
 
 
また、お友達のAちゃんと二人で遊んでいたのに、別の子が「遊ぼう」とやってきてAちゃんがその子とどこかに行ってしまい、お子さんが「○○ちゃんなんて大っ嫌い!」と言い始めた場合。
 
 
そんなときには、「もっとAちゃんと遊びたかったよね…」と子どもの本当の気持ちを読み取り、代弁してあげるのです。
 
 
子どもの言葉を真に受けて「そんなこといったらだめ!」などと注意しないでくださいね。
 
 
発達障害や発達凸凹の子は特に自分の感情の処理が苦手なので、その感情をうまく表現することが難しいんです。
 
 
子どもの気持ちをお母さんが代弁してあげることで、「お母さんは、分かってくれた!」と子どもの気持ちも満足するんです。これが成功体験になります。
 
 
また、嬉しいことや楽しいことがあったり、美味しいものを食べたりしたら、オーバーリアクションで「お母さんとっても嬉しかったなあ~!」「とっても、楽しいね~」と飛び上がってみる。
 
 
「わあ~!美味しいね~。○○ちゃんはどう思う?」「自分の気持ちに聞いてごらん」などと問いかけてみるのもいいですね。
 
 
お母さんの問いかけで、子ども自身も「今の自分の気持ちはどうなんだろう?」と考えるようになります。
 
 
自分の気持ちがよく分からなくてもお母さんが代弁してくれることで、「あ、今こんな気持ちだったんだな…」とか「嬉しかったんだな」とだんだん感じることができるようになります。
 
 
そして、言葉と感情が一致してくるのです。
 
 
このような親子のコミュニケーションを繰り返していくことで、子どもが自分自身の気持ちを理解し、自分の気持ちも表現できるようになっていくのです。
 
 
 
 
特に発達障害や発達凸凹の子どもは、定型発達の子どもが成長とともに自然に学んでいくようなことも身につきにくいことが多くなります。
 
 
だから、お母さんとの1対1のコミュニケーションによって、自分の気持ちを理解し表現する力をお子さんに授けてあげてほしいんです。
 
 
今からでも遅くはありません。子どもの心を守るために、表現力をしっかりつけてあげましょう!
 
 
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執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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