発達障害の子どもを育てるうえで一番大切にしてほしいことは何だと思いますか?発達障害の子どもは「今」を生きているタイプ。今を楽しく穏やかに過ごすことはとても大切なことなんです!1日を穏やかに過ごすための方法をお伝えします。 |
【目次】
1.発達障害の子どもを育てるうえで一番大切なこと
現代のお母さんは、子育てに関してとても頑張っておられます。
公共の場で子どもを騒がせてはいけない、
家事も仕事も育児も完璧にしなければならない、
〇歳なんだから△△ができるようになるべきだ…
家事も仕事も育児も完璧にしなければならない、
〇歳なんだから△△ができるようになるべきだ…
特に発達障害の子育ては大変です。公共の場で騒がせてはいけない…と子どもを厳しく叱ってしまう。周囲に迷惑をかけたくないから外出をあきらめてしまう。
お母さん自身が子育てを心から楽しむことのできない状況になっていませんか?
子どもがいつも笑顔で元気でいること。そしてお母さんもいつも笑顔で元気にいること。子育てするうえで、これ以上に大切なことなんてありません!
お母さんが楽しい!嬉しい!と思えば、その気持ちは子どもにも伝わって子どもも楽しい!嬉しい!と思うようになります。
お母さんがいつも笑顔で元気でいれば、子育てに関する余裕も生まれるはずです。そうすれば、子どもの小さな成長に目を向けてたくさんほめてあげることができます。
お母さんがいつも笑顔で元気で人生を楽しんでいること。
人生を楽しんでいないお母さんが、子どもに人生の楽しさを教えてあげることはできませんよね。
人生を楽しんでいないお母さんが、子どもに人生の楽しさを教えてあげることはできませんよね。
お母さんの生き方が子どもの生き方のお手本になるんです!発達障害の子どもたちに、1つでも多くの人生の選択肢を持ってほしい。そう思うなら、お母さんが1つでも多くの選択肢を持つことが必要なのです。
2.お母さんに子育ての「今」を大切してほしいワケ
どんなお母さんも、子どもを好きで叱っているわけではありません。
お母さんが子どもを叱るのは、
「子どもにこうあってほしい」
「大きくなっても困らないように」
という愛情や親としての責任があるんですよね。
「子どもにこうあってほしい」
「大きくなっても困らないように」
という愛情や親としての責任があるんですよね。
でもそれに縛られすぎて、子どもとの「今」を楽しめないのは本末転倒です。特に発達障害の子どもたちは「今」を生きているタイプです。将来どうなっていたいか、よりも「今」をどう過ごすかが重要な子どもたちです。
発達障害かどうかにかかわらず、「将来のために頑張れる」ようになるのは、小学校高学年ぐらいからだといわれています。脳の発達がゆっくりな発達障害の子どもたちにこの感覚が身に付くのはもう少し時間がかかるかもしれません。
それまでは「将来大切だから!」「将来困るから!」とお母さんが叱っても、子どもはあまり理解できません。
だからこそ、発達障害の子どもや小学校低学年ぐらいの子どもは、特に将来より「今」を大切にしてあげてください。「今」叱ると、叱られたネガティブな思い出が多くなってしまいます。
子ども時代の思い出がつらいものばかりなんて絶対にイヤですよね!「今」叱るのではなく、「今」は楽しんでポジティブな思い出をたくさん作ってあげてほしいんです。
3.1日叱るのをやめてみると子どもが変わるかも!
「今」を大切に、楽しく過ごす。お母さんも「1日でもいいから子どもを叱らずに穏やかに過ごしてみたい…」と思ったことはありませんか?
でも、心のどこかで「そんなこと無理だよね…」とあきらめていませんか?子どもの困った行動を叱って減らす、「しつけ」で育ってきたお母さん世代。子どもの困った行動には自動的に目が行ってしまいます。なかなか難しいですよね。
ですから、もう「今日は1度も子どもを叱らずに過ごす!」と決めてみませんか?
「叱らないようにする」というよりお母さんが1日穏やかに過ごすというのがポイントです。お母さんが丸1日穏やかに笑顔で過ごしたら、子どもがどんな反応をするかぜひ見てほしいです!
感情は周りの人に伝染します。イライラした人がいたら、その場全体の雰囲気が悪くなってしまったご経験、ありますよね。反対に、お母さんがにこにこ穏やかでいれば、子どもも穏やかになるはずです。
特に、発達障害の子どもたちのなかには、
子どもがいつもカリカリ怒っている…
子どもがいつも不安そうにしている…
という子もいます。
子どもがいつもカリカリ怒っている…
子どもがいつも不安そうにしている…
という子もいます。
このタイプのお子さんを持つお母さんは、お子さんの感情に巻き込まれている可能性大です!
子どもがカリカリ怒っているとお母さんもイライラしたり、子どもが不安そうにしていたらお母さんも心配したり…おうち全体の雰囲気がネガティブなものになっていませんか?
お子さんがこのタイプなら、お母さんの感情に子どもを巻き込むことを意識してほしいんです!まずはお母さんが丸1日穏やかに過ごしてみて、子どもの様子が変わるか試してみてください。
人間の脳は言葉よりも感情の処理を優先します。いつも怒っている子、いつも不安な子は感情の処理が中心になってしまい、言葉の処理が追い付いていない可能性もあります。
気持ちを穏やかに過ごせば、感情の処理が中心にならず、言葉の処理がしっかり行えます。ですから、お母さんの言葉が脳に届きやすくなるんです!
お母さんが穏やな姿勢で子どもに接することができれば子どもも穏やかになるはずです。
もし、子どもの行動を指摘したくなったら
穏やかな雰囲気で、
優しい表情で、
柔らかなでゆったりとした口調で、
「指示」もしくは「普通の会話」になるように気を配りましょう。
穏やかな雰囲気で、
優しい表情で、
柔らかなでゆったりとした口調で、
「指示」もしくは「普通の会話」になるように気を配りましょう。
「廊下を走らないで!」なら叱ったことになりますが、「ねぇねぇ○○ちゃん、廊下は静かに歩くんだよね~!」と穏やかに言えば、普通の会話ですよね。
お母さんが笑顔で穏やかに過ごすことは、発達障害の子どもにとっていいことづくめ!ぜひ1度試してみてくださいね。
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)