うちの子って発達障害?診断基準を知ればもう安心!Part1

切り替えが苦手、こだわりが強い…これってもしかして、発達障害?と不安になることないですか?それもそのはずです!なぜこれほど、みんなモヤモヤしてしまうのか、発達障害の診断基準の特徴から解き明かします!
 

【目次】

 

1.「うちの子、発達障害なの?」という漠然とした不安を感じてないですか?

 
 
やっていることに夢中で次の活動にさそってもなかなか切り替えられない…
 
 
集団の中に入っていくのをとっても嫌がる…
 
 
こだわりが強くて、ちょっと違うと癇癪を起こしてしまって大変…
 
 
だけど、幼稚園の先生には特に何も言われていないし、
 
 
児童館に来られている臨床心理士さんに相談しても「様子見ましょう」と言われるだけだし、
 
 
でも、ネットで調べてみると、発達障害の特性として当てはまる気がする。
 
 
「もしかして、うちの子、発達障害なのかしら?」と不安になることはないですか?
 
 
それもそのはずです。
 
 
例えば、文科省の調査では、発達障害の一つと言われている
 
 
注意欠陥多動性障害(ADHD)と学習障害(LD)の
 
 
平成18年と平成29年で通級(※1)に通うお子さんの数の変化を見てみると、その11年間で
 
 
ADHDのお子さんの人数はなんと11倍
 
 
LDのお子さんの数はなんと約12倍にと
 
 
すごい勢いで増えていることが分かります!
 
 
一方、同じように通級に通う
 
 
難聴や弱視などで特別なサポートが必要なお子さんの数を見てみると
 
 
同じ期間で1.3倍しか増えていません。
 
 
文科省:平成29年度通級による指導実施状況調査結果より筆者作成
(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/__icsFiles/afieldfile/2018/05/14/1402845_03.pdf)
(※1 通級とは、特別支援教育制度の一つで、通常の学級に在籍しながら、個別に特別支援教育を受けられる制度のことです)
 
 
この差は何によるのでしょうか?
 
 
色んな理由が考えられますが、
 
 
生物としての人間の特徴はそう劇的に変わることも考えられないので、ひとつは、「発達障害」という言葉に対する社会の関心が変わったことが考えられます。
 
 
実際、子育てをしていると、「発達障害・グレーゾーン」という言葉を耳にしたり目にしたりすることはたくさんありますね。
 
 
 
 
では、実際「発達障害・グレーゾーン」ってどういう状態なのでしょうか?
 
 
私は、定義を読んでもどういうことなのか、良くわかりませんでした。
 
 
これほど子育て中のママを悩ますこの概念なのに、その実態がわかりにくい!
 
 
なぜこれほど分かりにくいのでしょうか?
 
 
今日はその理由
 
 
① 発達障害かどうかを診断する基準が時々変わる
 
 
② 困っていなければ「発達障害」と診断されない
 
 
という二つの謎に迫ります。
 
 
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2.発達障害を診断する検査の限界と可能性 

 
 
私たち発達科学コミュニケーションのラボで月一回開催される発達科学講義では、発達障害がどのように診断されるかについても学べます。
 
 
その中でびっくりしたことが2つあります。
 
 
1つ目が、発達障害の診断基準は時代と共に変わること
 
 
2つ目が、困っていなければ「発達障害」にはならないこと。
 
 
順番にご説明しますね。
 
 

◆① 時代と共に変わる発達障害の診断基準

 
 
「発達障害」の診断は、医療機関では主に「DSM-5」というアメリカで作成されたガイドラインを元に診断されているようです。
 
 
そして、社会の状況や研究の進歩に合わせて、ガイドラインは10数年に一度の頻度で改定されています。
 
 
中でも1994年のガイドライン(DSM-Ⅳ)から、2013年のDSM-5に変わる時に大きな変更がありました。
 
 
これまで使われていた診断名が消えたり、症状がかわったり!?
 
 
例えば、それまで使われていた
 
 
「広汎性発達障害」や「アスペルガー症候群」といった用語は
 
 
2013年以降ガイドラインからすべて消えて、「自閉症スペクトラム」という名称で診断されることになりました。
 
 
更に、このような改定が医療機関で行われると、同じように発達障害を扱っている行政機関での分類とズレが生じてしまいます。
 
 
実際、上の表を作るにあたって文科省のデータを見ていたのですが、
 
 
自閉スペクトラム症に当たる子どもの数は何人か知りたくても、分類の仕方があまりにも違うため、結局わかりませんでした。
 
 
精神科医の香山リカ氏は著書『「発達障害」と言いたがる人たち(SB新書)』で「「精神科医にとっても発達障害はわかりにくい」というのが正直なところだ」とさえ述べています。
 
 
脳を見る最新の技術を使ったとしても、こういう特徴があれば発達障害だと言える共通認識はまだ見つかっていないのだそうです。
 
 
このように、発達障害という概念は、専門家の中でも混乱がみられているといえます。そのような中、社会での認知度は高まり、子どもに関わる私たちの不安をかき立てているといえます。
 
 

◆② 困っていなければ「発達障害」にはならない謎

 
 
更に驚いたのは、今の診断基準では
 
 
『学校生活や社会生活などに「支障がでているかどうか」』
 
 
が診断のポイントになるようです。
 
 
つまり、同じような特性があったとしても、生活に支障がなく、困っていなければ「発達障害」の診断は出ないということになります。
 
 
ただこの「困っている」って曲者だと思いませんか?
 
 
例えば、おとなしく、学校や社会生活では支障はないように見えると、特性が見逃されたまま、大変な想いを一人で抱え込んでしまうこともあるのです。
 
 
また、「きっと大きくなったら良くなるわ」「様子をみましょう」と困りごとを過小評価してしまう危険性もあります。
 
 
一方で、この基準が示していることは、
 
 
発達障害の特性は、その人の過ごす環境や周りの人の関わり方次第で、
 
 
「困りごと」にならないということです。
 
 
周りの理解と、適切な配慮、ちょっとした環境の調整があれば、困りごとは減らしていくこともできるのですね。
 
 
 
 
そこで、今日は今すぐにできる「困りごと」への対応策をご紹介します!
 
 
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3.子どもの発達の「困りごと」を減らす新常識は「できること」を増やすこと!

 
 
「困りごと」を減らそうと、その困りごとばかりに気を取られているとお母さんもイライラしてきます。怒ってしまったりすることで困りごとが減っていくどころか癖になってしまうこともあります。
 
 
更に困るのが、お子さんのできることを見つける眼が使いにくくなってしまうこと。
 
 
最初にお勧めできることは、
 
 
「困りごと」に直接手をつける前に、
 
 
まずお子さんの「できている」ことは何かを見つけることです。
 
 
我が家の娘は、
 
 
・マインクラフトが得意
・お出かけに積極的
・トランプに熱中する
 
 
という特徴があります。
 
 
例えば、発達障害の子どもは「なかなか宿題にとりかかれない」という場面が多いですよね。
 
 
これは苦手なことに取り組むときにエンジンがかかりにくい、という脳の特性が関係しています。
 
 
こういう場面では「早くやりなさい!」というよりも、「終わったら大好きな○○やってもいいよ〜!」ということでさっと取り掛かってくれることがあります。
 
 
お子さんが「できている」こと、「好きなこと」が分かっていると、困りごとを減らそうと思うときに、とっても役に立ってくれるんですよ。
 
 
普段からお子さんが自分から進んでやっていること、
 
 
とっても好きなことを書き留めておいてくださいね。
 
 
それが回り回って「困りごと」を減らす鍵になります!
 
 
 
 
なぜ困りごとを減らす鍵になるのかについては、Part2で詳しくご説明しますね!
 
 
うちの子発達障害?と不安になって当たり前!子どもの発達で本当に大事なポイントをお伝えします。

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執筆者:白石あやこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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