子どもの育てにくさから発達障害の診断を受けた方、十分な支援は受けられていますか?グレーゾーンといって診断はつかないけれど、発達障害の特性のある子どもへの支援はとくに遅れています。今回は十分な支援を受けるにはどんな方法があるかご説明します。 |
【目次】
1.発達障害と診断される子どもは増えているのに支援が届いていない?
今回は、発達の専門家は、国に怒られ続けている!?という話をします。
みなさんはご存知でしょうか? 国は、3年前から今の発達支援の現状に激おこです。
どういうことか!?と言うと、総務省では、約3年前に「発達障害者支援に関する行政評価・監視」の勧告をしました。
簡単に言うと、発達の専門家たちへ「何やっとんじゃい!!しゃんとせんかっ!!コラッ!!」と喝を入れたのです。
それがどんな喝だったか?をざっくりまとめると、
①発達障害を見逃してますよね!!
②発達の支援をちゃんとしてないですよね!!
③きちんと受診させてないですよね!!予約待ちさせ過ぎですよね!!
という3点について激怒だったのです。
この総務省から発達の専門機関に向けられた「勧告」から約3年が過ぎた数ヶ月前、2度目の再評価の報告が行われました。
果たして、この3年で改善されたのか…?
答えは、NOです!
文書を見てみると、3年前に要請した内容に対して、「そのようにした例もある」「そうするように周知した」という記載が続くばかりの文書でした…。
つまり、改善した!という項目はありませんでした。
みなさんは、この状況をどう思いますか???
2.発達障害と診断されたら…支援は誰がするのが効果的か?
私も、元医療機関にいた人間として現場の苦労はわかります。 ですから、医療や学校の現場を責めても解決はできないだろうなと思っています。
3年前にこの勧告を見たとき、わたしは発達支援が医療や学校の役割になってしまっていること、そして、家庭に発達支援が入っていないことが原因ではないか!と感じていました。
本当にこの問題を解決するなら、家庭で発達を日常的にサポートするという新しく、根本的な解決になる方法が不可欠だと思いました。
だから、発達科学コミュニケーションを創ったと言っても過言ではありません。
では、誰が家で発達支援をやるのか???
それってお母さん以外に、あり得ない!!これが私の結論です。
ここまでの話を反対する人はいないと思います。
実は当時から、行政も発達凸凹の子を育てているお母さんに活躍してもらおう!その経験を活用していこう!という考えは打ち出されていました。
ところが、じゃあ誰がお母さんに発達支援を教えるの?ここで話は宙に浮いてしまいました。
どうやってお母さんに発達の専門的な知識や技術を習得してもらうの? 誰がお母さんに教えるの? 私は迷わず、経験のあるお母さんや発達の分野で夢を持てる人が教えればいい!と考えました。
そして3年経った今、発達科学ラボでは実際にそれが実現しています。
①お母さんが学ぶ。
↓
②子どもが変わる。
↓
③他のお母さんに教える。
↓
②子どもが変わる。
↓
③他のお母さんに教える。
この3STEPの仕組みを持っているのが発達科学ラボの特徴です。
①〜②をやるのがリサーチャー。
①〜③をやるのがトレーナー。
それぞれの人生に合わせて、リサーチャーになるのか、トレーナーになるのか、お母さんが選べばいい。
発達科学ラボは、国が抱える問題を解決できる手段を持ったコミュニティだと信じています!
もちろん、反対意見もあるでしょう。
しかし、誰かに依頼しないとわが子に発達支援ができないママと、自分で日常的にわが子の脳を発達させられるママ、あなたはどちらになりたいですか?
私には、全員を変える力はないですが自分でやりたいママと一緒に未来を創りたい!!と心底思っています!
私たち、一人ひとりの力は本当に小さいけれど、だからこそ、
手を繋ぎ合って知恵を出し合えば、国ができないことだってできる!
そう思っています。
賛同してくれる方がいらしたらとても心強いです!
発達支援を日常的に実践するための有効な情報をお届けしています♪
執筆者:吉野加容子
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)