対応 発達障害

運動会は成長のチャンス!発達障害で感覚過敏の子どもへの配慮

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小学校の運動会、行事の苦手な発達障害の子どもにとっては辛い時期ではないでしょうか?感覚過敏と不安のある子どもを中心に、通常級でどんな準備や支援のお願いができるのか、自分の体験からお伝えしたい思います。
 

1.発達障害の子どもにとって運動会の何が辛い?

 
 
発達障害で感覚過敏や不安のある子どもには行事はつらいことが多いものですね。行事前には癇癪が増えたり、家で荒れてきたり、登校渋りが増えてくる子も多いと思います。
 
 
そんな行事の中でも、運動会は特に注意が必要となります。
 
 
・聴覚過敏の子は、かけっこのピストルやスピーカーの音をうるさく感じる
 
・触覚過敏や体温調整の苦手な子は、屋外の気温が暑すぎる
 
・見通しのつかないことで不安になる子は、いつもと違うことがたくさん起きてパニックになりやすい
 
・体幹が弱く体力のない子は、屋外で長時間の開催はとても疲れる
 
 
 
 
我が家には保育園時代、「行事前になると荒れ始め、行事の後には一時落ち着く」を繰り返した発達凸凹の現在小学生の男の子がいます。
 
 
ですから私は、
 
「小学校最初の運動会は、限界まで頑張らせて『二度とやりたくない』という苦しい思いをさせたくない。無理に頑張らせるより、少しでも楽しい気持ちで運動会を終えることを優先したい。」
 
と思っていました。
 
 
過保護になる不安もありましたが、望まないことを強制し続けると体調不良を起こし、息子が学べることは本当にわずかとなってしまう傾向があったからです。
 
 
運動会を学びの機会にしたいとは思っても、周りのみんなと同じように過ごすと息子は疲れ果て、苦しい運動会になることが予想されました。
 
 
ここでは、学校から提案していただいたり、自分から申し出たりした、通常級で実現できそうな運動会での配慮についてお伝えしたいと思います。
 
 
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2.子どもが辛いこと、配慮してもらえること

 
 

◆スピーカーやピストルの音がうるさい

 
 
かけっこのピストルやスピーカーの音が辛いという発達障害の子どもは多いですね。 先生方もピストル担当の方はイヤマフをされており、学校にも大人用のイヤマフがあるものです。
 
 
低学年はイヤマフの管理が難しいことも多いので、実際に利用するケースはあまり聞かないのですが、自分で管理ができるのであればイヤマフ持ち込みを受け入れられる可能性は高まります。
 
 
もしくは、待ち場所やかけっこのコース配置をピストルからできるだけ遠ざけてもらうお願いも可能かと思います。
 
 

◆待ち時間に耐えられない

 
 
運動会の競技そのものより、待ち時間の方が問題になる発達障害の子どもも多くいると思います。
 
 
待つ場所がピストルに近いと辛かったり、体温調整が苦手な子どもは天気がよいと太陽の下でずっと待つことで徐々に苦しくなったりします。
 
 
運動会の終了時間が午後3時近くの場合、1年生だと閉会式には疲れて、立ちながら寝かけている子もいると先生はおっしゃっていました。
 
 
我が子が小学校1年生のときは担任の先生からの提案もあり、待ち時間が長いときは1年生席から離れ、私と木陰で待たせてもらいました。
 
 
息子はピストルやスピーカーから離れた涼しい木陰で休み、体力と気力を温存できたようです。
 
 

◆見通しがつかないと不安になる

 
 
次に何が起こるか分からないと不安になる子には、本人用プログラムを作るといいでしょう。
 
 
低学年の子どもには、運動会の全体プログラムは項目が多く読めない漢字もあり、自分が何をしたらいいのか理解が難しいと思われます。
 
 
本人が参加する演目のほか、トイレに行くところや準備のために移動するところを書き出します。
 
 
また我が子の場合、待ち時間を1年生の列から抜け出していたので、いつどこへ集合するのかも同時に書き込みました。
 
 
この方法は、見通しがあれば落ち着くことができる発達障害の子どもにとくに効果的です。
 
 
親がどこにいるか分からないと不安になるタイプの子どもには、親の見学場所を事前に伝えておくのも安心につながると思います。
 
 

◆やる気が出ない

 
 
そもそも運動が好きでない、にぎやかなのが苦手、勝ちにこだわる、興味のあること以外は取り組みにくい子どもには、運動会で楽しむ要素を見つけるのはなかなか難しいことと思います。
 
 
そんな子どもが運動会をネガティブな記憶で終わらせないために、最後はご褒美でいい気分で終われるようにするといいでしょう。
 
 
我が家は「かけっこで最後まで走ったら、運動会の後にケーキを買って帰ろう!」など、頑張りの先に息子の好きなご褒美をつけました。
 
 
ご褒美のコツは子どもが好きなものであること、そして、必ず「頑張りを認める言葉」を添えることです。
 
 
ご褒美だけで褒めがあっさりしすぎると、ご褒美要求がエスカレートしたり、ご褒美がないとやりたくないと言ったりする可能性が高まります。
 
 
親が「笑顔」で子どもの頑張りをしっかり「認める」ことは嬉しいこと、と発達障害の子どもの記憶に残すためにとても大切です。
 
 
 
 

◆勝ちへのこだわりがある

 
 
運動会では、かけっこやチームの勝ち負けが必ずあるため、勝ちへのこだわりの強い子どもには勝負の前にこのように声掛けしておきます。
 
 
「勝っても負けても、チャレンジしたことがすごいんだよ。かっこいいんだよ。」
 
 
もちろんこの声掛けだけで、こだわりがすぐに緩むものではありません。
 
 
しかし、勝ち負けを大人がコントロールできない以上、負けたときの考え方を小さいときから気長に示しておくことで、負けを受け入れ可能にすることを期待しています。
 
 
勝ちへのこだわりのある発達障害の子は年齢が上がるに従い、勝てないのであればチャレンジしない方向に転じていく子どももいます。
 
 
それを防ぐためにも、小さいころから勝つことでなくチャレンジできることが大切だと意識付けていくといいでしょう。
 
 
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3.先生に相談する時期はいつごろがいい?

 
 
子どもへの配慮について学校の先生に相談する時期ですが、我が家の経験では、一か月前だと学校でもまだ練習が進んでおらず、息子が何が苦手か見えていない様子でした。
 
 
この時期は、必要な支援を具体的に考えるというより、「家庭での練習が必要なことがあれば教えてください」と先生に打診しておくとよいかと思います。
 
 
運動会の2週間前になると、息子がどの競技に取り組めて、どの競技がストレスになるか、先生方にもある程度分かってきていました。
 
 
そうなるとどんな支援が必要か形が見えてくると思います。そして、学校全体の通し練習も行われて、本番の様子が想像できるようになります。
 
 
本番前の全体練習後に最終的な支援を決定することで、なんとか間に合いました。
 
 
 
 
運動会を成長のチャンスに変えるためにも、先生と連携をとって発達障害の子どもの負担を減らしながら頑張りを引き出していきましょう!
 
 
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執筆者:森富ゆか
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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