対応 発達障害

「教室に入れない。学校にいけない」 発達障害で、感覚過敏に苦しむ子どもに親ができること

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5月のゴールデンウィーク明けに学校に戻ることが怖くなり、登校拒否になる子どももいます。発達障害のある子どもはなおさら登校渋りになりやすい!そんなときにお母さんにできることを紹介したいと思います。
 

【目次】

 

1.連休後にどうして学校に行けなくなるの?

 
 
小学校で4月にクラスや環境が変わり、子どもたちは環境変化に頑張って対応します。子どもが大きく崩れる事なく一か月たち、環境変化に対応できたとお母さんは感じて4月を終えた方もいらっしゃるでしょう。 しかし、ゴールデンウィークの後に、突然教室に入れない、学校に登校できなくなる子どももでてきます。
 
 
原因は色々と考えられます。
 
 
4月は先生やクラスの友達がかわり、必死でその環境の変化についていこうと頑張っていました。
 
 
そんななかで、こんな気持ちを感じていたかもしれません。
 
「勉強が難しすぎる。授業が分からない。」
 
「友達と仲良くできない。きついことを言われる。」
 
「先生が怖い。みんなの前で怒られる。」
 
「次に何をしたらいいのか、自分だけ分からない。」
 
 
そして最も分かりにくいのは、発達障害の子どもにみられる感覚過敏が原因の場合です。
 
 
「学校はうるさい、くさい、すごく疲れてしまう。」
 
 
その辛さを、連休の自由な生活で充電できる子もいます。一方で十分にリフレッシュできず、休み明けの登校日を絶望的な気分で迎えている子もいるかもしれません。
 
 
登校日を迎えたときに色々な理由で、「学校に行きたくない」と子どもが言ったとき、
 
 
まずは、子どもの顔・様子をよくみてください。
 
 
どんなに出発直前で急いでいても、怒らず、「何かあったの?」と子どもの気持ちを受け止める事を優先してください。子どものつらい気持ちを聴こうとしてください。
 
 
気持ちを受け止めてもらえることで充電できて、学校に行って頑張れる子もいます。それでも学校に行けない場合は、緊急事態で助けが必要なのかもしれません!
 
 
今回は学校に行けない原因が、感覚過敏の場合についてお話しできたらと思います。
 
 
 
 

2.学校がどうしてつらい?発達障害の感覚過敏とは?

 
 
発達障害の子どもには、体の感覚が人より敏感な、感覚過敏が多く見られます。
 
 
例えば、学校ではこんなケースが見られます。
 
 
・聴覚 椅子や机のガタガタした音、音楽の授業の合唱の不協和音が苦しい
 
・嗅覚 給食の臭いに耐えられず、気持ち悪くなる
 
・触覚 体操服など化学繊維に痛みを感じている、夏の日差しに他の子どもよりも肌に痛みを感じている
 
・味覚 給食の食感や味にたえられないでいることを、好き嫌いととらえられ、残さず食べるようにうながされている場合もある
 
・視覚 問題用紙が白くまぶしくて、見にくい。窓からの光がまぶしすぎる。
 
・前庭感覚 体育で回転刺激のある鉄棒やマット運動で、恐怖や気分の悪さを感じる
 
 
まずは、つらい感覚過敏を軽減して、楽にしてあげる必要があります。
 
 
つらさの程度は本人にしか分かりません。また、感覚過敏はストレスによって程度が変わることもあります。
 
 
学校がこわいと感じているなら、そのストレスで一層に過敏はひどくなる可能性があります。同じ過敏でも、おうちにいるときよりも学校にいるときの方がしんどさを感じているかもしれません。
 
 
我が家の長男が小学校低学年だったときのことです。ゴールデンウィーク明けから、徐々に感覚過敏が強くなり、学校を行き渋るようになりました。
 
 
学校に行きたくない理由をたずねると、「給食がくさい」「うるさい」「もう疲れた」と言いました。
 
 
発達障害の特性に感覚過敏があることを知らないと、ただ怠けて学校に行きたがらないだけに聞こえるかも知れません。
 
 
しかし、その辛さは本人にとっては深刻なものでした。
 
 
 
 

3.学校でどんな配慮がしてもらえるか

 
 
感覚過敏でつらいとき、小学生低学年の子どもがどうしたら辛さが楽になるか、自分からいいだすのは難しいでしょう。
 
 
子どもが感覚過敏が原因でつらそうなときは、親が担任に相談し、配慮をお願いしましょう!
 
 
・聴覚:音楽の時間は、授業に参加できるか本人に聞いてもらい、辛ければ保健室にいけるようにしてもらう。イヤーマフをお願いしてみる。
 
・味覚:給食がたべられないものばかりの日は、お弁当の持ち込みを許可してもらう。
 
・触覚:日差しが耐えられないときは、体操着は長袖、長ズボンにしてもらう。もしくは、体育は本人に聞いて、見学も許可してもらう
 
・視覚:窓側の席を避けてもらう。カーテンを引いてもらう。
 
 
私の息子は、前述の過敏の多くを経験しました。そして、学校では担任の先生や校長先生に相談したところ、このような配慮を受けることができました。
 
 
 
 

4.学校に配慮をお願いするときのポイント

 
 
学校にお願いするときは、伝え方にポイントがあります。
 
 
まず、先生方に日頃の配慮への感謝を伝えることが大切です。
 
 
感謝がなく、要求ばかりされると、先生方もだんだんその保護者を怖くなってきます。先生と良い関係をつくっていくためにも、日頃の見守りや声かけへの感謝を忘れずに伝えていきましょう。
 
 
そして、なんとなく困り感を伝えるより、困っていること配慮を具体的に伝えることが必要です。
 
 
我が家では過去に校長先生に、給食の配慮をお願いしたことがあります。
 
 
最初は、「学校の給食では、偏食が強くてほとんどの物が食べられません。給食でご配慮いただけることは何かあるでしょうか?というような言い方をしたとき、先生に「どういうことでしょう?」と聞き返されました。
 
 
そこで、「味覚の感覚過敏とこだわりが強く、ほとんどの給食を食べることができません。食物アレルギーでお弁当の持ち込みを許可されているお子さんもいるとお伺いしました。食べられるものが何もない日だけ、お弁当の持ち込みは可能でしょうか?」と言い換えると、快くお弁当の持ち込みの許可をいただけました。
 
 
①困っている特性
②どんな時に困っているか
③お願いしたい配慮
を具体的に伝えることで、支援の必要性を理解してもらいやすく、受け入れていただきやすくなります。
 
 
 
 

5.過敏に配慮して、学校で学ぶことができる状態に 

 
 
登校渋りの原因は、実際には複合的で、感覚過敏だけではないことが多いでしょう。
 
 
まずは、何に苦しんでいるか、子どもと話しながら把握していきます。今回は感覚過敏に注目して、我が家で実際に学校にお願いした配慮も含めてご紹介しました。
 
 
感覚過敏で学校生活でつらい思いをすると、「またあのつらい思いをしなければいかないのか」と学校生活が不安なものとなっています。
 
 
いじめのような特別なエピソードがなくても、毎日学校に行き、そこにいるだけでとても疲労します。
 
 
「学校に行くと、とても疲れる」
 
 
過敏に苦しみ、その場にいるだけで精一杯な状態が続くと、徐々に登校渋りになってきます。
 
 
「学校に行けない」と言われると、お母さんは焦って、なんとか学校に行かせようとするかもしれません。
 
 
しかし過敏に苦しむ状態で、支援なく無理に学校に行かせても、疲弊して、その場で学ぶことは難しいですよね。
 
 
学校では勉強や集団生活から学んで帰ってきてほしいと思います。
 
 
まずは無理にいかせることより先に、感覚過敏に配慮をお願いして、少しでも子どもが安心して学べる環境を用意してあげたいですね。我が家での取り組みが少しでも参考になればと思います。
 
 
 
 
執筆者:森富ゆか
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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