友達の輪に入れない発達障害の特性を持つ子が人付き合いを学べる唯一の対応法

 

友達の輪に入れない、友達作りが苦手な子に対して、集団活動の経験を増やせば友達ができる!と思っていませんか?実はそれ、逆効果!発達障害の子にとって人との関わりを学ぶ場所は学校ではありません。人と正しく関わり社会性が身に付く方法をお伝えします。
 

監修者:吉野加容子

発達科学コミュニケーション創始者/パステル総研主宰/発達科学ラボ代表

 

脳科学をベースに、発達障害・発達グレーゾーンの子どもの発達支援を専門とする。広島大学教育学部卒業後、東京学芸大学大学院修士課程、慶應義塾大学大学院博士課程で学び、民間企業での脳科学研究、医療機関での発達支援、大学での教育に従事。

 

15年以上にわたり発達に悩む親子と向き合う中で、「子どもの発達を本当に伸ばすのは、家庭での365日の関わりである」という結論にたどり着く。

 

病院や学校だけでは支援が届きにくい発達グレーゾーンの子どもたちに対して、家庭で再現できる支援を確立するため、脳科学・教育学・心理学を融合した独自メソッド「発達科学コミュニケーション」を開発。

 

これまでに数多くの親子の変化を生み出し、“ママが変われば子どもが変わる”という発達支援の新しい当たり前を広げている。

著書に『発達障害とグレーゾーン 子どもの未来を変えるお母さんの教室』『脳を育てる親の話し方』『脳が喜ぶ子育て』など。

 

【目次】

 
 

1.今後も友達作りに苦労する可能性アリ!

 
 
 今回は、友達の輪に入れない友達作りが苦手な子が、人との正しいかかわり方を学ぶ場所についてお伝えしたいと思います。
 
 
昨今、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、友達作りが苦手になってしまうようなできごとがたくさんありました。
 
 
たとえば、突然の一斉休校で、友達にさよならも言えずに卒業・卒園・転校を経験した子。
 
 
分散登校で、クラスのお友達全員と関わる時間が少なかったこと。
 
 
マスク着用で、顔がなかなか覚えられなかったり、表情が読み取りづらかったりして、友達になりにくかったこと。
 
 
給食の時間はパーテーションで区切られて、会話が弾みにくかったこと。
 
 
外出自粛で、放課後や週末に友達同士で遊ぶ機会が減ったこと。
 
 
コロナ感染が拡大して、感染した子が誰なのか犯人探しのような状況になったり、批判したりしてしまう状況になったこと。
 
 
いかがですか?お子さんは、うまく友達作りができているでしょうか?
 
 
 
 
感染症の拡大が落ち着いてきた頃ですが、いつまた以前のように緊急事態宣言などの制限が出るかわかりませんよね。
 
 
その場合、通常のような生活を送るのは難しそう…ということは、今までコロナの影響によって友達作りに苦労した子や友達の輪に入りにくかった子は、今後も苦労する可能性が高いということです。
 
 
お母さんとして、何とかサポートしてあげたいですよね!
 
 
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2.集団に入れれば友達ができるってホント?

 
 
コロナ禍から普段通りの集団生活が戻りつつあります。つまりコロナによるさまざまな制限がなくなってきましたが、お子さんの友達作りはうまくいっているでしょうか?
 
 
うまくいってる!という子もいるでしょうし、難しそうだなという子もいますよね。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもたちは、社会性の課題があり、友達作りや友達との付き合い方が苦手という子がたくさんいます。
 
 
友達の輪には入れない、友達作りが苦手、友達との付き合いが苦手。そんなお子さんに対して、お母さんは今までどういう対応を取ってきましたか?
 
 
そういうものは、友達同士で学ぶもの。だから、「友達と遊んでおいで~!」と送り出していませんでしたか?
 
 
ここが大きなポイントになります。
 
 
友達作りは、友達とのやり取りの中でしか学べないんでしょうか?
 
 
本気でこう思っていらっしゃる方、昭和ヒトケタ生まれの私の祖母と全く同じ考えをしていますよ!
 
 
息子が自閉症スペクトラムの診断を受けた幼稚園年少さんの頃のことです。息子の独特なコミュニケーションを見て祖母も「アレ?」と思ったらしく、私に聞いてきたんです。
 
 
「息子くん、幼稚園は行ってるの?」
 
「いつから通ってるの?」
 
「遅すぎるでしょう!もっと早くから通わせないからこうなるんだよ!」
 
 
人とのかかわりが集団のなかでこそ育つと信じているからこそ、こういった発想になるのではないでしょうか。
 
 
実際、息子の友達関係がどうだったかというと、基本的に常にひとり遊び。
 
 
 
 
年子の妹がいましたが、それも「同じ空間にいる」という時間が長く、一緒にあそんでいる・コミュニケーションを楽しんでいる、というものではありませんでした。
 
 
 
 
では、実際に集団の中に入ったからと言って、友達作りがうまくいくのか?私はそうとは言えないと思います。
 
 
自閉症スペクトラムタイプの子どもは、そもそもひとり遊びが好き。友だちとのやりとりに喜びを見出すタイプではありません。
 
 
そんなタイプの子どもを何のフォローもなく集団に放り込んだら、どうなるか?
 
 
友だちとガッツリ遊んだり、おしゃべりしたり、なんてことはないでしょう。
 
 
友達の輪に入れずに、自分ひとりで好きなことに集中して大満足!というのがオチです。
 
 
みんなの輪の中にいても、同じ空間にいるだけ。友達と遊ばず、しゃべらず…という状態でいいのか?
 
 
もちろん答えはNOですよね。
 
 
ということは、園や学校などの集団に入れたら、友達ができる!友達との付き合い方を学んでいける!というのは間違っているということです。
 
 
「友だちと遊んでいれば…」と思っているお母さん、本当は「同じ空間にいる」だけかもしれませんよ。
 
 
いますぐ昭和ヒトケタ生まれと同じ考えは卒業してください!
 
 
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3.新常識!友達の輪に入れない発達障害の特性を持つ子が人づき合いを学べる方法

 
 
ただ集団に放り込んでも、友達ができるわけではないし、友達との付き合い方を学べるわけではない。また、友達の輪にも入れずに困っている子もいますよね。
 
 
ではどうやったらいいのでしょうか?
 
 
それは、「人とのやり取りがうまくいった!」という経験を積み重ねること。これに尽きます。
 
 
みなさんの周りには、初対面の方ともすぐに会話を盛り上げられる方、いませんか?小さいうちは「みんなお友達♪」という精神で、誰とでも仲良くなれる子が多いかもしれませんが、大きくなるにつれて人との付き合い方は難しくなるもの。
 
 
それでも、すぐに初対面の方とうまくいく方も、生まれながらにしてその素質を備えていた、とは言えません。
 
 
初対面の人とどう関わったら、相手が心を開いてくれるのか?
 
どういう対応をしたら、その場にいる全員が注目してくれるのか?
 
 
経験を積み重ねて、無意識のうちに「こうしたらうまくいく!」という方法を自分で確立しただけなんです。
 
 
つまり、「対人関係の経験値」ということ!
 
 
自閉症スペクトラムの子どもに、対人関係で「こうしたらうまくいったよ!」という経験をさせてあげるにはどうしたらいいか?
 
 
友達の輪の中に放り込んでも、友達とうまく関われないのは
 
・そもそも人数が多すぎること
・活動のスピードをコントロールできないこと
 
が原因です。
 
 
集団生活を送るなかで、少しずつ友だちへの興味が芽生えてきても、
 
 
・誰に、どんなタイミングで話しかけたらいいのか分からない
 
・戸惑っているうちに知らない遊びに変わってしまった…
 
 
ということを繰り返したら…
 
 
結局話しかけられず、遊べず、話せず、
 
「このタイミングで話しかけたらうまくいった!」
「○○ちゃんと一緒に遊べて楽しかった!」
 
という経験を積ませてあげることはできません。
 
 
むしろ、「やっぱり一人の方が楽でいいや~」となりかねません。
 
 
こう考えてみると、集団の中でいきなり友達を作ることは、逆に難しい気さえしますね。
 
 
ですから、大切なのは次の3つ!
 
 
①思いっきり人数を少なくして、誰に話しかけたらいいのか分からない状況にしない。
 
②活動のペースを完全に子どもに委ねる。
 
③「うまくいった!」というタイミングで適切な声掛けをして、分かりやすく成功体験を積ませる
 
 
この3つに該当するのは…
 
 
「お母さんとおうちで関わる」ことです!
 
 
 
 
まずはお母さんとお子さん、1:1で十分です。
 
 
たったひとりでも、
 
「こうしたらうまくいった!」
「このときこうしたら喜んでくれた!」
 
という成功体験を十分に積ませてあげることができます。
 
 
生まれてから今日まで、深い愛情を持って育ててこられたお母さん。あなたこそお子さんにとって「最初のひとり」です。
 
 
まずはお母さんとしっかりした信頼関係を築いてください。
 
 
お友だちも、先生も後回しでいいんです。もっというと、お父さんもきょうだいも後回しでいい!
 
 
お母さんとしっかりした関係が築けた後で、少しずつ広げていけばいいんです。
 
 
お母さんの次はお父さん。
 
お父さんの次はきょうだい。
 
きょうだいの次はおじいちゃん、おばあちゃん。
 
おじいちゃん・おばあちゃんが遠方にお住まいだったり、きょうだいがいなかったりする場合もあると思います。
 
 
その場合は、お母さんの仲のいいお友達でもいいですし、お母さんが一番信頼している先生でも構いません。
 
 
同年齢の友達が苦手な子のコミュニケーション力を育てる方法がわかります▼▼
 
 
お母さんお一人いればまずは十分。次の段階は、お母さんが信頼している方。しっかり配慮してくれる大人を相手に対人関係の経験値を積んでいくのが一番です。
 
 

4.子どもが「お母さん、大好き!」と思えるコミュニケーションにアップデートしよう!

 
 
お母さんがお子さんにとって「最初のひとり」になるために必ずやってほしいことは、子どもが「お母さん、大好き!」と思えるコミュニケーションにアップデートすることです。
 
 
お母さんと子どもの関係性を考えると、お母さんが子どもをしつける、「○○しなさい」と指示を出したり「できてないよ」と注意したりするのはとても自然なことに感じます。
 
 
ところが、「大親友」という関係性を考えると…<
 
 
大親友は相手をしつけることはしません。そもそも指示やダメ出しばかりしてくる相手と大親友になりたいと思う人はいないでしょう。
 
 
仲良くなりたい!と思った時、そこには必ず肯定的なコミュニケーションが存在します。「できていないことではなく、できていることに注目する」。これがものすごく大切なことなんです。
 
 
私は息子が年少さんの時から発達科学コミュニケーションを実践して、息子にとっての「最初のひとり」になる挑戦を続けてきました。あれしろ・これしろの声かけをやめて、注意するのではなくできるまで待ったり、ほかにできたことはないか?探して認める声かけに変えていったんです。
 
 
 
 
息子は現在中学生。小学校2年生の春ぐらいまでは、私だけが息子の親友でした。ですが2年生の秋ごろから一気に友達が増えて休み時間もひとり遊びではなくみんなと一緒に遊ぶようになっていきました。
 
 
友達とのかかわりが増えたからこそ、友達トラブルが逆に目立ったのが3年生でしたが、それも落ち着いていき5年生の頃にはトラブルは完全にゼロに。
 
 
宿泊学習や修学旅行の班もクラスでスムーズに決めることができたと聞いた時、もうこの子は大丈夫だ!と私も自信を持つことができました。
 
 
今では、部活の自主練に積極的に参加することで先輩たちとも自然なコミュニケーションをとれるまでに成長しています!
 
 
 
 
友達作りが苦手で、一人でいることが多いお子さんを心配されているママ。ずっとこのまま独りでいるんだろうか…と悩むなら、ぜひママが一番の親友になることから実践してくださいね!
 
 
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よくある質問

Q1. 友達がいないと、このまま将来も困るのではないかと不安です

すぐに友達ができていなくても、将来に直結するわけではありません。大切なのは「友達の数」ではなく、「人との関わりがうまくいった経験」を積み重ねているかどうかです。まずはお母さんとの1対1の関係の中で、「こうしたらうまくいった!」という成功体験を増やすことで、対人関係の土台が育っていきます。<
 
 
その土台ができてから、少しずつ関わる相手を広げていくことで、自然と友達関係も育っていきます。
 
 

Q2. たくさんの子と関わる機会を増やした方がいいのではないですか?

人数を増やすことが必ずしもプラスになるとは限りません。発達特性のある子にとっては、人数が多い環境では「誰にどう関わればいいのか分からない」という状態になりやすく、経験が積み上がりにくくなります。
 
 
まずは関わる人数を減らし、安心できる環境で「うまくいった経験」を積むことが大切です。その経験が増えることで、少しずつ集団の中でも行動できるようになっていきます。
 
 

Q3. 親が関わりすぎると、自立できなくなるのではないか心配です

適切な関わりは自立を妨げるものではありません。むしろ、「人と関わると楽しい」「うまくいく」という経験が少ないまま放置すると、人との関わりを避けるようになる可能性があります。
 
 
最初はお母さんがサポートしながら成功体験を積ませることで、子どもは自信を持ち、自分から関わろうとする力が育っていきます。
 
 
サポートは一生続くものではなく、段階的に減らしていくことで自立につながります。
 
 
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著者写真

執筆者:丸山香緒里
パステル総研編集長 発達科学コミュニケーションアンバサダー

 

息子が年少のときに発達障害と診断され、「今、何をしたらいいの?」「このままで大丈夫?」と悩みながら、本やネットを頼りに発達トレーニングを続けるうちに情報迷子に。

 

そんな時に出会ったのが、発達科学コミュニケーションで 「子どもにとって一番」ではなく、「ママが安心して続けられる環境が一番」という価値基準に出会い、子育ての軸が大きく変化。

 

その後、発コミュを軸に家庭での関わりを続けた結果、息子は小学校6年間を毎日元気に登校し、普通級のまま卒業。中学校の入学式では総代に選ばれました。かつて情報迷子だった経験をもとに、今は「ママの判断軸が子どもの未来を変える」ことを伝えている。

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