昨年から続くコロナ禍に爆弾低気圧。おうち時間が長くなると心配なのが、子どもの運動不足ですよね。運動の機会が奪われて、子どもたちの身体は今、危機状態!時間と場所を問わずにできる、運動能力を伸ばすために絶対必要なコト。今日から始めませんか? |
【目次】
1.おうち時間増加で注意したい!子どもたちの運動不足
2.子どもたちの運動不足が心配なワケ
①新しい動きを獲得する機会が減った
②生活リズムの乱れ
③動く習慣自体がなくなっていく
3.意識したいのは「新しい動きの獲得」!
4.基礎運動能力を高めるストレッチのススメ
5.ながら時間でも効果あり!オススメのストレッチ
1.おうち時間増加で注意したい!子どもたちの運動不足
今、爆弾低気圧の影響やコロナの影響で、子どもを外でのびのびと遊ばせることができない!とお困りのお母さん、いらっしゃいませんか?
外で遊べないとなると、
・遊びのネタが尽きてしまう
・結局、テレビ・ゲーム・動画三昧になる
・運動不足になる
など、心配が増えますよね。
パステル総研でも、去年からおうち時間を充実させるためのさまざまなコンテンツをお届けしてきました。
「遊び」「テレビ・ゲーム」「運動不足」のなかで、私が一番危機感を抱いているのが子どもたちの運動不足です。
みなさん、お子さんはどうでしょうか?こたつから一歩も動かない、トイレに行くことすらおっくうになっている、なんてことありませんか?
お母さん自身も、「ちょっとぐらい動きなさい!」とイライラしていませんか?
この記事では、跳んだり跳ねたり不要でマンションOK、道具もいらない上にながら時間を活用できる!一石三鳥のお子さんの運動能力をアップさせちゃう方法をお伝えします。
2.子どもたちの運動不足が心配なワケ
新型コロナウィルスの感染拡大が始まってもうすぐ1年になります。
この1年、お子さんは一斉休校や分散登校、夏休みの短縮、行事の中止・拡大など、大きな影響を受けてきました。でも、運動の観点からも影響を大きく受けたことを忘れてはいけません。
どんな風に影響を受けたのか、1つずつみていきましょう。
◆①新しい動きを獲得する機会が減った
運動会が中止・規模縮小になった学校もたくさんありましたよね。
当然ながら、運動会のための準備が必要なくなったり、簡潔になったりしました。実は、運動会は子どもたちにとって体力づくり体の動かし方を獲得するとても重要な機会なんです。
運動会の練習は、一定期間、毎日数時間体育の授業が継続して行われることで、体力づくりにはもってこいだったんですね。
さらに、運動会には運動会しかやらない種目があります。例えばポンポンや旗を持って踊る、鼓笛隊で楽器を演奏しながら行進するなどは、道具を使いながらどう身体を動かすかを獲得するとても重要な機会でした。
パステルキッズには苦手な子が多い、「気を付け」の姿勢で動かず話を聞く、みんなとあわせるポーズを合わせることだって、体のコントロールを学べる機会だったんです。
◆②生活リズムの乱れ
公園で遊びづらくなったことに大打撃を受けているお母さんは多いのではないでしょうか?
元々おうちのなかで遊ぶのが苦手だから外に行っていたという方のなかには、おうちでの時間を持て余している方もおられるはずです。結局テレビ・ゲーム・動画三昧!
そして体力が消化しきれていない子どもは、夜なかなか寝付けず、朝起きづらくなったということ、ありませんか?
◆③動く習慣自体がなくなっていく
コロナや爆弾低気圧の影響はご近所さんもみんな同じ。みなさん同じようにStay Homeされているからこそ、子どもの声や足音にとても気を遣いますよね。
体力が有り余った子どもたちがつい跳んだり跳ねたり、ドスドス歩いてしまったりして注意されたご経験のある方も多いのではないでしょうか?
外に出づらいストレス、先が見えない不安はみんな同じ。私の周りでは以前よりも神経質になっている方が増えたような気がします。
お子さんに「静かにしなさい!」「ドスドス歩かない!」と注意を繰り返していたら、いつの間にか子どもが動かなくなってしまった、ということありませんか?
我が家の場合、一時期注意を重ねていたら、「歩きたくないからお母さん○○とってー」とソファーから降りなくなってしまいました。
運動不足によって生じる、
①体力の低下
②新しい動きの獲得の機会がなくなる
③生活リズムの乱れ
④動く習慣自体がなくなっていく
の4つの課題。みなさんのお子さんはいかがですか?
3.意識したいのは「新しい動きの獲得」!
4つの課題の中でも、Stay Home中、特に意識したいのが「新しい動きの獲得」です。
外に出て走り回ることができなかったり、習い事をお休みせざるを得なくなったりすると、「一定時間全力で運動する」機会が減ってしまいます。その結果、体力が低下していくのは自然なこと。
ただし、新しい動きを獲得するのはおうちの中でもできます。一日の中で、新しい動きを獲得する時間を盛り込んでしまえば、生活リズムが乱れ切ってしまうことはありませんし、動くことを意識する時間を作り出すことができます。
さらに、パステルキッズだからこそ、新しい動きの獲得に力を入れたい理由があります。
お子さんの動きを見ていて、「なんだか動き方がぎこちないな…」と思ったことはありませんか?お手本を見ているようなのに、同じように動かせない。ダンスをしているのになんかダサい…と思われたことのある方、少なくないと思います。
これは、目で見た情報を体でアウトプットするのが苦手だから起こること。
目でしっかり情報を取得できていなかったり、体の動かし方を知らなかったり、関節が硬かったりすることなどが原因です。
だからこそ、このStayHomeの期間に新しい動きをたくさん、正しく習得することで体の動かし方をスムーズにすることができるんです!
新しい動きを獲得することは、できなかったことができるようになっていくこと。脳の発達も促すことができますよ。
4.基礎運動能力を高めるストレッチのススメ
おうち時間中でぜひ取り組んでいただきたいのが、「ストレッチ」です。
パステルキッズの中でも、多動で活動量が多いタイプの子は、走り回ったり飛び回ったりすることが多いですよね。一方で、ストレッチなど、じっくり体を動かす経験が意外と少ないのではないでしょうか?
私の息子もまさにこのタイプ。昔からよく公園で走り回る元気いっぱいの子で、私もたくさん運動をしているから問題ないと思っていたのです。
ところが、幼稚園や学校での準備運動やストレッチは、先生が一人一人の状態をしっかり気にかけて、体勢を修正してあげるのは難しい状況です。
走るのは得意だけど、お手本を真似して丁寧にじっくり取り組むことが苦手な息子。気が付けばまだ小学校1年生なのに体がとても硬くなってしまいました。
前屈は手のひらがつかないし、股関節が硬くて開脚も苦手、屈伸もやりたがらない状態。
柔軟性が失われるとけがをしやすくなることはご存知かと思いますが、体の柔軟性がない体では、いくら運動をさせてもなかなか成果が上がらないことをご存じでしょうか?
例えば、息子は今体操教室で前回りの練習をしていますが、屈伸が苦手なので膝の抱え込みが不十分。回転力が発生せず、うまく回れない状態です。また、開脚も苦手なので、トランポリンで開脚跳びをするときも膝が曲がってしまいます。
運動能力の向上は、基礎的な体力だけでなく、柔軟性があってけがをしにくく、どの関節も適切に動かせる体を持っていることが大切なんです!
7.ながら時間でも効果あり!オススメのストレッチ
それでは、わが家で実践しているストレッチをご紹介します!
ながら時間もうまく取り入れて、子どもが自然に取り組めるようにするのがコツ。体が硬いと痛がるので、まずは気持ちいい程度からスタートしましょう!
◆①ベッドの上でプレ前屈
夜寝る前、読み聞かせをしている方にはぜひお試しいただきたいのが、プレ前屈(と私は呼んでいます)。足をまっすぐ伸ばした状態で背筋を伸ばして読み聞かせを行います。
これだけですが、体が硬いとこれでも結構痛みを感じます。そのまま前屈してももちろんOK!
◆②ドライヤーをしながらストレッチ
ドライヤーをしている時間って手がふさがっているので暇ですよね(笑)髪を乾かしながら前屈したり、屈伸したりします。長い時間ではないからこそ、習慣化しやすい時間です。
我が家はドライヤー中の前屈に取り組んだら、息子は1ヶ月で、私は3ヶ月で指先が床につくようになりました!
お母さんが髪を乾かしてあげるなら、お子さんはただ立っているだけの時間になるので、
「はい、ばんざーい!」
「はい、背伸びビューン!」
「はい、敵機襲来!しゃがんで!」
など、楽しめる声かけで体を動かすのがオススメです!
◆③ヨガ
YouTubeなどに合わせて体を動かすのに慣れているお子さんは、ヨガにトライしてみましょう!
動画をしっかり見ながら、お手本通りに体を動かしているか、サポートしながら進めましょう!
ヨガがオススメな点は、ポーズがたくさんあるので新しい体の動きが学べること。お子さんの好きな動物のポーズから始めるなど、敷居も低いですし、お母さんがヨガをされているならぜひ一緒に誘ってみてください。
ヨガ動画はたくさんあるので、時間やレベルなども選び放題です。
「親子ヨガ」や「キッズヨガ」も人気ですが、あまりこだわらなくてOK!お子さんが無理なくできるレベルで短時間のものからスタートしましょう。
どれもポイントは「親子で楽しく取り組むこと」。
お母さんが楽しそうにやっていると、お子さんも雰囲気につられてやりたくなるもの。最初はあまり指摘せずに、普段していない動きをやっていたらよし!としましょう。
慣れてきたら、腕や足の位置を少しずつ誘導してあげたり、負荷の高いメニューをやってみたりするのがオススメです。
ストレッチでもじっくり大きく動かすと意外といい運動になります。
体の動きがぎこちない子、
柔軟性がない子、
冬で寒くて体が縮こまってしまっている子、
ストレッチはあまりやっていない子。
そして、おうちがマンションで室内での運動が制限されるご家庭には、特におすすめです!
ぜひ今日から取り組んでみてくださいね。
パステルキッズの運動能力をアップさせる方法をご紹介しています!
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)