人の動きを真似するのが苦手な傾向にある発達障害・隠れアスペルガーの子ども達。運動会の練習をサポートするには、お母さんがあるスタンスで取り組むとうまくいきます。成功体験が自信につながる母と子のコミュニケーションを伝授します! |
【目次】
1 発達障害の特性は人の動きの模倣が苦手!?
5、6月に運動会を行う学校も多いですね。新小学校1年生にとっては初めての運動会。入学して少し慣れたかなというところに大きな行事が入り新しいことの連続です。
環境の変化に弱いという特性を持つ発達障害・隠れアスペルガーの子ども達。通常の授業とは違う運動会の練習という高いハードルを毎日こえています。
運動会とは文字通り運動を行うのがメインの行事です。隠れアスペルガーの子ども達は、自分でもよくわかっていないと思うのですが、思い通りにうまく体を動かすのが苦手です。
例えば、動きの模倣『手を回す運動』を先生の動作を見て同じように行おうとするのですが、反対の手を動かしていたり、回す方向が左右逆の場合があります。これも脳の特性によるものです。
周りから「反対だよ〜!また間違っている!」と言われても本人にはなかなか分かりません。しかも繊細な心を持っている隠れアスペルガーの子どもは、指摘された言葉に傷つき自信をなくしやすく、次の行動がストップしてしまうこともあります。
行動すれば脳はぐんぐんと発達しますが、行動しなければ脳は発達しないので行動は止めたくありません。
では、お母さんはどのようにサポートすれば良いのでしょうか。
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2 隠れアスペルガーの子は教えるのが得意!教えてもらうスタンスで会話しよう!
お母さんから見て動きにぎこちなさとお子さんが苦手意識を持っているかなと思うことがあれば、先生に聞いてみるのもいいと思います。また、可能なら家で練習してください。
①学校でのサポート
もし、お子さんが練習でできなくて困っていることを話さない場合は、先生に動きの説明を具体的にしてほしいと伝えしてみましょう。
先生への伝え方としては、
・逆と言われてもうまく動かせないので、1度子どもと一緒に手を動かしてほしいです。
・定位置が決まっているのなら、体育館の方から手を回すよと子どもに言ってください。
と具体的に説明してほしいとお伝えしてください。
②家庭でのサポート
家で練習するときに子どもへの聞き方にポイントがあります!お母さんは教えてあげる気満々かもしれませんが、ここはグッと堪えてください!
「ここってどんな風に動いているの?」「先生ってどんな感じに教えてくれてるの?」など、お子さんから教えてもらうスタンスで聞いてくださいね。
発達障害・隠れアスペルガーの子どもは人に教えるのが得意分野なので、丁寧に説明してくれます。
ですから子どもから上手に聞き出してアレ?違う動きかも?と思ったら、一緒に「こんな感じの方がうまくいくかもね!」とコミュニケーションを取りながら楽しく取り組んでみてください。
こうした積み重ねが運動会本番で、できる自分を誇らしげに見せてくれるはずです!
運動会競技の全部は得意ではないかもしれません。でも1つ何か自信を持ってできるものがあって、大好きなお母さんに褒めてもらえれば成功体験となり自信へと繋がっていくと思います。
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大事なのは競技が上手にできることではありません。がんばった結果、自分がこうなったという成功体験をつけてあげることが大切です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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