年少の子が凹凸の子です。少しばかり言葉が拙く、人の言うことを聞くのがかなり苦手になっているところがあります。年少の子の言葉をどうやって育てていけばいいでしょうか?
また、文字への興味はなく、これから字をマスターするのにどうやっていけばいいか日々悩んでいます。
年少の子のママ
文字への興味・関心がないのであれば、いま無理に教え込まず、会話を通して言葉の発達を促していくのがオススメです!
なぜなら、子どもが興味のないことを教えようとするとうまく行かないことが多いですし、これが原因で親子関係がこじれてしまうのは避けたいからです。
では、具体的に会話を通しての言葉の力を引き上げるポイントを3つお伝えします。
①子どもが一度に話す単語の数を把握し、プラスワンすること。いわゆる、
・一語文(ワンワン・ブーブーなどの単語のみ)
・二語文(ワンワン来たなど2つの単語で構成)
・三語文(白いワンワン、来たなど3つの単語で構成)
を把握してみてください。
お母さんはお子さんが話す言葉+1語で話すようにしてください。
お子さんが二語文で話しているなら、お母さんは三語文で話すということです。
お子さんの言葉の発達段階が詳しく分かりかねますが、語彙を増やしながら、文章の構成をお母さんの言葉を真似できるようにすることを意識してください。
②お子さんがしっかり聞き取れる言葉・スピードで話すこと。
お母さんが早口で話したり、話す内容の情報量が多かったりすると子どもは聞き取ることができません。 聞き取れない言葉はもちろん理解ができませんので、ゆっくり端的に話すことを意識してくださいね。
③指差しやジェスチャーで意志を伝えようとすることを否定しないこと。
言葉の発達がゆっくりな子の場合、指差しやジェスチャーで意思を伝えようとすることがあると思います。
「お口でちゃんと言いなさい」という風に促したくなるかもしれませんが、指摘ばかりしていると、お母さんとコミュニケーションをとるのがイヤになってしまうことがあります。
意思表示できたことをほめながら、こういった場面以外、例えばお子さんの好きなものや得意なものを教えてもらうなど、お子さんが話したくなる機会をたくさん作ることが大切です。
発達科学コミュニケーショントレーナー
学術博士、臨床発達心理士
吉野加容子