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発達障害の子どもの体幹が弱いのはなぜ?楽しんだもん勝ち!姿勢をよくするお手軽トレーニング

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発達障害・ADHDの子どもが姿勢が悪い…とお悩みのお母さん、体幹が弱いのはなぜかご存知ですか?よい姿勢を保つために必要な3つの感覚と、生活の中に簡単に取り入れらる運動やお手伝いをお知らせします。
 

【目次】

 

1.発達障害・ADHDの子どもが体幹が弱いのはなぜ?

 
 
発達障害の子どもたちによく見られる特徴に、体幹が弱く姿勢が悪いことがあげられます。
 
 
私は音楽教室でピアノを教えていますが、注意欠陥多動性障害(ADHD)の診断が出ているお子さんやグレーゾーンのお子さんも教えています。
 
 
その子たちも良い姿勢を保つのが大変そうで、だらっとした姿勢になっていることが多いです。ADHDグレーゾーンの小2の男の子は、すぐに足を組んだり、足をぶらぶらさせて猫背になります。
 
 
姿勢がくずれていることは本人も理解できるので、注意されたらそのときは姿勢を正して座ることができます。でも、やっぱりすぐに元に戻ってしまうんですよね。
 
 
きっとピアノ以外にも食事中や勉強中、学校の授業でも姿勢を注意されることがあると思います。
 
 
どこに行っても「姿勢悪いよ!」「何でちゃんとできないの?」「さっきも言ったでしょ!」と言われるのを想像してみてください。私だったら、そんなに何回も言われたら嫌になるし学校もピアノも行きたくなくなると思います。
 
 
その子はADHDの衝動的な特性もあって思い立ったらすぐ行動してしまうので、姿勢以外にもよく怒られています。すごく素直で才能もある子なのに、この先も怒られ続けて自信を無くしてしまったりしたら本当にもったいないですよね。
 
 
一見、だらっとしてやる気がないように見える発達障害の子どもは、
 
・膝を立てて、背中を背もたれにつけることで姿勢を保っている
 
・体の力がすぐに抜けてしまうので、支えるために頬杖をついている
 
・背筋をまっすぐに保つことができないので、つい崩してしまう
 
 
など、色々な理由があります。
 
 
ADHDタイプの生徒さんもよく膝を立てようとしますが、そうすることで姿勢を安定させようとしているんですね。
 
 
 
 
ピアノの演奏をするときも、いわゆる背中を伸ばした「いい姿勢」はもちろん大事です。でも、姿勢が崩れるたびに注意をされてやる気を無くしてしまったり「自分はダメな子なんだ…」と思ってしまったりしてほしくないと感じています。
 
 
とはいえ、姿勢が崩れることは集中力の低下にもつながるので学校で授業についていけないなどの困りごとが出てくることがあります。
 
 
そんな事態を避け、姿勢をよくするために体幹を強くするには何が必要なのか考えてみましょう!
 
 

▼夏休み明け登校しぶりは学校と連携して対応しましょう!

 
 
 

2.よい姿勢を保つために必要な3つの感覚とは

 
 
まずは姿勢が崩れてしまう原因について考えてみましょう。色々な理由がありますが、そこには私たちが無意識に使っている感覚が関係しています。
 
 

◆バランス感覚

 
 
バランス感覚は、耳の奥にあるセンサー、耳石と三半規管を通して、上下・左右・前後の方向に揺れたことや、重力を感じとっています。
 
 
この情報を受け止める脳の回路がうまくつながっていないと姿勢の崩れが出るなど、じっとしていられないといった症状が出てきます。
 
 
そういう子は姿勢をコントロールできなくて、ふにゃふにゃして見えるので、だらしがないと思われやすくなります。
 
 
ちなみに、バランス感覚は体の中心軸を感じるのにも関係しています。この中心軸が未発達だと、左右の認識にも問題が起きやすいと言われています。
 
 
 
 

◆平衡感覚

 
 
平衡感覚が鈍いお子さんは、落ち着いて人の話を聞くことや、姿勢を保つことが難しくなります。そのため、頬杖をついていることが多くなったりします。
 
 
平衡感覚の情報は、眼球の運動にも影響します。動くものを目で追うこと(追視)や、注目してものを見る(注視)といった目の動きに問題が出やすくなると言われています。
 
 
そうすると、サッカーなどのスポーツでボールがどこから飛んでくるかわからなかったりするので、運動の苦手につながります。
 
 
さらに、目の運動がうまくいかないと板書が苦手になるので、授業でノートを取れなかったり、文章を読むときに行を読み飛ばしてしまったりということが起きます。こうなると学校の授業についていくのが大変になってしまいますね。
 
 

◆固有覚

 
 
固有覚は普段あまり意識しませんが、自分の体がどういう状態になっているのか感じ取っている感覚です。この固有覚があるから、座っている時も自分の体を安定させることができます。
 
 
この感覚がうまく働いていないお子さんは自分の姿勢を安定させることが難しいので、安定して座るために片足を椅子の上に置いて座っていたりします。
 
 
固有覚は無意識に使っていますが、働きが低下していると日常の動作や運動も遅くなったり、ぎこちなくなったりします。
 
 
例えば、手もとを見ないでボタンをはめる、鞄から手探りで物を取り出すといった行動も、いちいち目で見て確認しないと上手にできないかもしれません。
 
 
それはすごくエネルギーを使うので、そうなると1日に何度も休まなければ疲れきってしまうかもしれません。すぐに疲れてしまう発達障害のお子さんは、もしかしたら固有覚がうまく使えていないのかもしれませんね。
 
 

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3.体幹を鍛え姿勢をよくしよう!楽しんだもん勝ちお手軽トレーニング5種

 
 
では、発達障害の子どもたちの姿勢改善には、どんな活動がいいのでしょうか?楽しみながらできる運動をご紹介しますね!
 
 

◆トランポリン

 
 
登校前にやっておくと頭もスッキリして、午前中の授業に集中しやすくなります。効果を出すには100回ぐらい(約10分)飛ぶのがいいそうですが、大変な時は2~3回にわけても大丈夫です。
 
 
子どもの体の軸がまっすぐになるようにして、上下する動きを利用しながら、手を添えて放りあげるようにします。
 
 

◆ブランコ

 
 
体全体を使ってバランスをとるので体のコントロール力がつき、平衡感覚の発達にもつながります。
 
 
揺れることが不安な子もいるので、その場合は足を地面につけたままの状態で少しだけ揺らしたり、大人の膝の上に乗ってもらったりすることから始めるといいかもしれません。
 
 

◆昔からの遊び

 
 
けん玉やお手玉なども体の軸を強くするのに一役買います。
 
 
けん玉をするときに膝を柔らかく曲げながらするとうまくいきますが、これがスクワット運動になり、体幹を鍛えることに繋がります。
 
 

◆荷物運びのお手伝い

 
 
重いものを持つお手伝いは、無意識で使っている固有覚に効果的です。
 
 
例えば、
 
・飲み物が入ったペットボトルをテーブルまで運んでもらう
・買物した荷物を家まで持ってもらう
・水の入ったバケツを運んでもらう
 
など、お手伝いに取り入れてみてください。少し重いなと思うくらいのものを調整してくださいね。楽しめるなら雑巾がけ競争もおすすめです。
 
 

◆体にあった椅子や机を使う

 
 
姿勢を安定させるために自分にあった椅子や机を使いましょう。
 
 
椅子は足が床にしっかりつく高さにします。机の高さは子どもの腰あたりに来る高さにすると安定します。
 
 
ピアノを弾くときも教室では足台を使いますが、家では足がつかないまま常にぶらぶらしている子がいます。
 
 
教室に来たときだけで定着させるのは難しいです。家で過ごす時間の方が圧倒的に長いですから、台を置き、足裏をしっかりつけて練習させてあげてくださいね。
 
 
 
 
最近では、事故があったら危ないという理由で公園や学校の遊具が撤去されている地域も多いそうですね。でも、実は遊具には姿勢を保つのに必要な感覚が育まれる要素がたくさんあります。
 
 
特に現在は運動の機会が少なくなっていますね。おうちでも意識して運動を取り入れていけば姿勢改善にもつながります。
 
 
ぜひ、日々の生活で「感覚を育てる運動」を意識してみてくださいね!
 
 
不器用さんに有効なお手伝いや運動もご紹介しています
 
 
 
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執筆者:三浦知花
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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