自閉症タイプの辛い二次障害が3週間で変化!言葉にするのが苦手な子への魔法のような対応とは

自分の気持ちを言葉にするのが苦手な自閉症傾向のお子さんの体調に変化はないですか?訴えてこないことに安心していると、二次障害として身体症状が悪化していくことも。少しでも身に覚えのある方にお伝えしたい子どもを手助けできる魔法のような対応です!
 

【目次】

 

1.気持ちを言葉で伝えることが苦手な子をほっとくのは要注意!?

 
 
「今日は〇〇にこんなこと言われてすごく悲しかった。だから何もやる気が起こらない」
 
 
「今日は、すごく嬉しいことがあったんだ!今、サイコーの気分!」
 
 
など、子どもが自分の気持ちを伝えてくれると、コミュニケーションも取りやすくお母さんは子どもに共感することができますよね。
 
 
しかし、自閉症スペクトラム(ASD)傾向の子どもの中には自分の気持ちを言葉で伝えることが苦手な子がいます。
 
 
実は、そのような感情を伝える事が苦手な子は、お母さんにも自分の気持ちを伝えれないことに辛さを抱えている事もあるんです。
 
 
 
 
例え、子育てに熱心で穏やかなママでも子どもの心の声までは気づけないことは多いのではないでしょうか。
 
 
しかし、自分の気持ちを言葉で伝えることが苦手な子をそのまま放置しておくことは、実は要注意なんです!
 
 
この記事では、感情を言葉にアウトプットして伝えることができないことで起こり得る自閉症タイプの子どものトラブルと二次障害を事前に防げる効果的な対応策をお伝えしていきます!
 
 
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2.自閉症タイプの子がコミュニケーションの代わりに出すピンチヒッターとは

 
 
では、心の声までは気づけないことがなぜ不注意な状態なのでしょうか? 
 
 
発達障害の自閉症傾向の子どもは、不安が強く繊細でありながらも感情を言葉に出すことが苦手な為、その感情を発散できないまま過ごしてしまうことがあるんです。
 
 
もし、子どもが自分の気持ちをどこにも発散しないまま過ごすとどうなるでしょう?
 
 
本当は辛い状態だけれど、誰にも助けを求めることすらできないその感情は自分の中にどんどん溜め込まれていきます。
 
 
本当は言葉でSOSを伝えたいのに、伝えることが苦手。
 
 
そうすると、言葉の変わりに伝えてくれるものがあるんです!
 
 
それは、溜め込んだ気持ちが身体への症状として現われてくるのです
 
 
よくわかりやすいのは、「お腹が痛い」というケース。
 
 
「お腹がいたいよぉ」と、訴える程度ならお母さんにも伝えやすいですよね。
 
 
風邪ではないけれど、精神的な面でお腹の調子が良くないのかも!?と、感じた場合は要注意です!! 
 
 
「お腹が痛い」という身体症状には、何か困っている、嫌な気持ちがある、我慢していることがある。
 
 
このような訴えを二次障害としてSOSを出している可能性があるのです。
 
 
けれど、本人はなぜ腹痛になるのか解らない場合も。又は、モヤモヤはするのだけどそれを言葉で表現することができないことがほとんどです。
 
 
そのような状況でも、お母さんはお子さんがお腹が痛いことを理解してあげることはできると思いますが、
 
 
その裏側にある困りごとに対しての気持ちまで汲み取ってあげることはとても難しいことではないでしょうか。
 
 
子ども本人からも理由を聞けないので、お母さんもなぜ腹痛が起こるのか分からないまま様子をみることもあるかもしれませんよね。
 
 
しかし、お母さんがここで対応してあげないとSOSの症状はさらに急加速していく可能性があることを知っておいていただきたいのです。
 
 
 
 
腹痛が続く中、いつの間にか気づいたときには様々な身体症状が発生していた!なんてこともあるのです。
 
 
・朝の目覚めが悪い
・起き上がる際にめまいがおきる
・頭がボーっとする
・常に吐き気がある
・脱力感
・寝つきが悪い(横になるとしんどい)
・下痢
 
 
ここまでくると、お母さんでは手の施しようがないとても苦しい状態になってしまいます。
 
 
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3.娘が悲鳴をあげた二次障害から明るい未来との出会い

 
 
実は、このたくさんの辛い身体症状は、全て私の娘が3年前に経験したことです。
 
 
当時娘は小学2年生。始まりは、先生が他の子を叱ることに恐怖を感じての腹痛からでした。
 
 
娘はそれでも言い訳もせず、我慢し続けて歯を食いしばって頑張って登校していくことで、気づいた時には次々と他の症状が表れていたのです。
 
 
発達障害・自閉症スペクトラムタイプの子。いくら気持ちを言葉にするコミュニケーションが苦手とはいっても
 
 
「公園で遊びたい」
「お腹空いた」
「疲れた」
 
 
などの表面的な気持ちは普通に伝えることはできます。 
 
 
けれど、「疲れたから、今は1人でゆっくりしたい気分なんだ。」のように、その後に続く自分の希望する気持ちを言葉にするのが苦手な傾向があります。
 
 
表面的に見ると、我慢強く弱音も吐かず甘えることに不器用で駄々をこねてくることもほとんどない、あまり手のかからない子です。
 
 
そして、手がかからないので伝えたいことがあるのに伝えることができないこと自体に周りが気づけないのです。
 
 
そう。私自身、うちのあまり手のかからない娘が一生懸命発していた小さなSOSをキャッチできず見逃してしまっていたのです。
 
 
その結果、手の施しようがない沢山の身体症状が現れて苦しい状態にまで陥っていました。
 
 
もう、娘のしんどそうな姿を見るだけで胸が苦しくなり、途方に暮れるような暗いトンネルの中のような日々でした…。
 
 
そんな中、出会った発達科学コミュニケーション
 
 
私は、正直あまり期待もせず、これからみなさんにもお伝えする2つの対応を始めました。
 
 
すると…
 
 
我が子の事実なのに何度振り返っても信じ難いのですが、なんと、たった3週間で魔法のように娘が変化し始めたのです!
 
 
甘え下手の娘が、安心を求めて娘の方から私に寄り添ってきたり、甘えてきたりするようになりました。
 
 
 
 
そして、やりたいことなどの要望も徐々に言ってくれるようになってきました。
 
 
そして同時に、二次障害の身体症状はス~ッと気づかぬうちにすっかり消えていたのです!!
 
 
今では、腹痛がいつあったか?わからないほど体調も良好です!
 
 
この対応を知るまでの何年もの間、かなりの努力と言葉では伝えきれない程の苦労の繰り返しをしてきました。
 
 
それが、こんなにも楽な対応で良かったのか!
 
 
と、想像を超える変化に喜びを感じると同時に、今までの辛くて長い暗いトンネルのような期間が遠い昔のことのようです。
 
 
全ては、この後にお伝えする2つの対応をすることでお母さんである私の対応が変わったので、娘は変化できました!
 
 
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4.お母さんだから手助けできる!魔法のような2つの対応とは

 
 
もし、今お子さんに身体症状が軽くも重くもある場合でもできる、とても簡単な対応です。
 
 
私は娘を病院へ何件も何件も連れまわし、投薬を試したり採血をしたり…と、何を試しても改善しないのでまるで人体実験かのような状態でした。
 
 
正直、この2つの対応さえしていれば、しんどい思いをしてまで病院へ向かう必要性もなかったのかもしれません。
 
 

◆①腹痛を訴えてきたら共感する

 
 
自分の気持ちを言葉で伝えるコミュニケーションが苦手な、自閉症傾向の子が言う
 
 
「お腹が痛い」
 
 
この一言は、本人は気づいてなくても知らず知らずのうちに自分の気持ちを溜め込んできた可能性があります。
 
 
ですので、ただ腹痛のケアだけをするのではなく、
 
 
「お腹が痛いんだね。辛いね。」
 
 
と、心のケアと共感をしてあげるだけで、子どもはお腹が痛いことを受け入れてもらえたことに安心することができるんです。
 
 
 
 
お母さんご自身が、私の言葉なんて…と思わず、自分の言葉の力を信じて心のこもった声かけをしてみてくださいね。
 
 

◆②スキンシップを取り入れながら肯定の言葉がけ

 
 
日常生活の中では、どんなに当たり前のことでも、できた行動に注目してスキンシップを取り入れながら肯定の言葉がけをしていきます。
 
 
できた行動というのは達成できたことのようなハードルが高いことではありません。
 
 
どちらかというと、動けたことならなんでもいいんです。
 
 
朝、子どもが起きてからの1時間だけでもできた行動に対する肯定の言葉がけは沢山あります。
 
 
「おはよう! 起きられたね!」(いつもより遅くても)
 
「顔洗えたね!」「ハミガキできたね!」(どんなに適当にしていても)
 
「ご飯食べたんだね!」(残していても)
 
「今日のお洋服は〇色にしたんだね!」(つっこみたくなるチョイスでも)
 
 
頭をなでながら、
ハイタッチしながら、
肩をポンッとたたいてあげながら、
指でgoodマークをしながら、 
 
 
 
 
スキンシップを加えることができる状況のときには、できるだけできた行動の言葉がけ+スキンシップを心がけます。
 
 
ここで大切な点は、やっていないこと・できていないことに対しては、注意せずにスルーするということです。例えば、
 
 
「(服は着られたけど)靴下はまだ履けてないよ…。」
 
「(片付けは少しやってくれたけど)ここはまだ片付いてない!」
 
 
という部分は完全にスルー
 
 
発達障害のコミュニケーションが苦手な繊細な子にとって、できていないことへの指摘は、まるで叱られたのと同様の気持ちになります。
 
 
できないことには、目をつぶって
 
 
「パン食べれたね!」
 
「ここ片付けてくれたんだね!」
 
 
これだけで、OKです!!
 
 
常にスキンシップを取り入れながら肯定の言葉がけをすること。できていないことに対しては、注意せずにスルーする
 
 
という対応をするだけで、二次障害の身体へ症状としてSOSを出さずに安心して言葉やスキンシップでSOSを伝えることを身につけていくことができます。
 
 
ついつい、子どもだけに注目しがちですが、お母さんが更なるステップアップをすることで、子どももステップアップできます!
 
 
お子さんにとっては、お母さんのあたたかいコミュニケーションが一番の魔法のようなおくすりなのではないかと私は思います。
 
 
一声一声が、お子さんへの魔法のおくすりだと思って実践してみていただけると幸いです。
 
 
こちらの記事、子どもに安心を与えるコミュニケーションのコツも参考になります!
 
 
 
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執筆者:おおむらさえ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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