新学期が始まりました。今年も新型コロナの影響で活動は制限され、子どもたちは短縮日課やオンライン授業など、生活リズムや授業形式の変化に不安が強くなっているかもしれません。そんな子どもの不安を和らげるためのコミュニケーションをお話します。 |
【目次】
1.新学期!発達障害グレーゾーンのお子さんの不安が強いと感じていませんか?
2.不安が強いタイプの子どもは、今とっても頑張っています
3.子どもの不安を和らげるコミュニケーションとは?
①朝のあいさつは肯定の注目
②頑張っていることを認めよう
1.新学期!発達障害グレーゾーンのお子さんの不安が強いと感じていませんか?
今年もまた緊急事態宣言の影響で、楽しみにしていた予定の変更を余儀なくされたご家庭も多いかと思います。
休みの延長や、短縮日課、オンライン授業、部活動の停止など、子どもが生活のリズムに慣れにくい状況にありますね。
手洗いや咳エチケットなどの感染予防、ソーシャルディスタンスを保ちながらの学校での過ごし方には慣れてきたかもしれません。
しかしながら、子どもたちにとって、普段でも新学期は緊張や不安がある時期です。
その上、マスク生活が長引き、先生や友達の表情が読みづらいとストレスに感じている子もいます。
また、給食は無言で、休憩時間の短縮などおしゃべりを楽しむことも制限があり、ストレスが解消しづらい現状があります。気疲れしてしんどくなっている子もいるかもしれませんね。
2.不安が強いタイプの子どもは、今とっても頑張っています
発達障害グレーゾーンの子どもで不安が強いタイプの子も、学校に行っている間はある種の慣れができ、学校生活での嫌なこともなんとか耐えてこられたことってあるのです。
しかし度重なる予定の変更にペースを乱され、集団生活の習慣・感覚を再構築しなければならないいのは、と〜〜っても時間もかかりますし、と〜〜ってもエネルギーが必要になるんです。
ですから、きっと新学期が始まった今は疲れていることでしょう。お子さんは、学校で必死に頑張っている状態だと思います。
もしかすると「学校に行きたくないな…」と元気がない子どもさんもおられるかもしれませんね…。
この感染予防対策の新学期の学校生活がいつまで続くのかわからない現状、そして親である私たちにも見通しがつかない今、子どもたちもさらに不安になっている場合もあるかもしれません。
そんなお子さんの不安を少しでも軽減するために私たち親にできることって何でしょうか?
3.子どもの不安を和らげるコミュニケーションとは?
不安の強い子どもには、安心してリラックスできる環境が大切です。今回は、簡単に今日からできるコミュニケーションを2つお話します。
◆①朝のあいさつは肯定の注目
それは、お母さんが朝、姿勢良く、穏やかな声で「おはよう!」とお子さんに声をかけてあげることです。
コレがまさに肯定の注目となっているんですよ。視覚からの肯定(姿勢)と聴覚からの肯定(声)になっています。朝のあいさつで、実は2つの肯定をお子さんに伝えられるのです!
もし、最近あまり朝のあいさつ意識してなかったな…という方、ぜひ意識的にやってみてくださいね!なんといっても、子どもにとって肯定的な声かけは一番安心するものです。
不安が強いときだからこそ、特に穏やかに… 決して、長期休みで生活リズムが少し乱れているお子さんであっても、
「早く起きなさい!」
「新学期なんだからグズグズしてないの!」
「さっさとしないと学校間に合わないよ~!」
などとは言わないでくださいね。
まずは、大好きなお母さんからの姿勢良く、穏やかな声で「おはよう!」の朝のあいさつ、お子さんに伝えてくださいね!
そして、学校に行くときは笑顔で「いってらっしゃい!」と送り出しましょう。
◆②頑張っていることを認めよう
お子さんが学校から帰ってきたら、
「お帰り!よく頑張ったね」
「無事に帰ってきたんだね」
と、ねぎらいの言葉をかけてあげてください。
子どもに「あなたが頑張っていることは知っているよ」と伝わることで、子どもは「お母さんはわかってくれている」と安心できるものです。
私たちは学校に行くことが当たり前だと思っていますが、子どもが学校に行っていることは当たり前ではありません。
学校から帰ってからのお子さんの様子はいかがですか?
家に帰ってランドセルを玄関に置きっぱなしだったとしても…
宿題をすぐにせず、ゴロゴロダラダラしていたとしても…
今は、新学期で一生懸命頑張っているお子さんを認めてあげて、帰って来るなりガミガミ言わないようにしてくださいね!
お母さんの笑顔で子どもは、ホッとするものです。新学期の不安によってたまってくる疲れは、体より心の疲れです。
困ったことや、不安な気持ちをお子さんが話してくるのであれば、「うんうん」「そっか~、嫌だったんだね」と共感しながら聞いてあげてください。
お子さんと一緒にリラックスできるように過ごし、ストレスをため込ませないようにしたいですね。
嫌がらなければ、肩もみなどスキンシップもいいと思います。
いかがですか?子どものペースはそれぞれ違います。無理をさせるのではなく、ゆっくりとお子さんのペースで新学期の生活を整えていきましょう!
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執筆者:今村裕香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)